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更新日:2025年2月17日
滝川第二高等学校/るる
取材記事
~県議会が生で傍聴できる?!初めての県議会での体験談~
皆さんは県議会が傍聴できることをご存じですか?
実は私も、このプロジェクトに参加するまで、県議会に傍聴席があるなんて知りませんでした。
正直、教科書で学んだ「政治の世界」はどこか自分とは遠い存在に感じていたのです。
でも今回、生で県議会を見られるチャンスを得て、胸を高鳴らせながら傍聴に行ってきました!
私が傍聴した日は「代表質問日」と呼ばれる特別な日でした。
各会派を代表する議員さんが一人ずつ登壇し、知事に県政の執行状況や将来の方針について直接質問を投げかけます。
知事や幹部職員が答弁に立つため、特に注目が集まる重要な議論が展開されるそうです。
現在、議場棟が耐震強化不足のため使用できず、議会は明治時代に建設された重厚なヨーロッパ風建築の兵庫県公館で行われました。
その美しさには思わず息をのむほど。
中に入ると、厳粛な雰囲気の中、議員さんたちが着席しており、少し緊張してしまいました。しかし同時に「これがニュースで見た議会の世界だ!」というワクワク感も込み上げてきました。
議会が始まると、予算に関する議論が続き、専門用語が飛び交いました。
正直「これは難しいな・・・」と感じ、少し退屈に思ったのも事実です。高校生がこれを聞いても、興味を持てないのではないかと感じる場面もありました。
ところが、途中から状況が一変しました。
私自身に関係する身近な問題が議題に上がったのです!
議員さんたちが話していたのは学校教育の話。自分の進路や今後に大きく関わってくる分野です。この話題に変わった途端、議論が一気に自分ごととなり、内容への興味が増し、もっと詳しく知りたい!と議論に自然と引き込まれていきました。
議論の内容が自分の生活と密接に関わっているのだなと身をもって感じたのがこの瞬間でした。
そして気づけばこの議論が終わるころには「また傍聴したい!」という気持ちが沸き上がっていました。
議会で耳に残ったのは、「次の世代に」という言葉が何度も繰り返されていたことです。
未来のために今の政治で何をすべきかを議員さんたちが真剣に議論している姿に強い感銘を受けました。
このフレーズには未来を担う若者たちに、より良い社会を引き継ぐ責任が込められています。
例えば、少子化や環境問題、教育費負担の軽減といった課題は、次世代に直接関わる重要なテーマです。議員たちがこれらの課題に向き合い、未来を見据えて議論を交わす姿を見て、政治は現在だけでなく私たちの未来を形づくるものであると気づかされました。
「次の世代」という言葉は、私たち若者自身にも責任があることを示しています。議論に耳を傾け、自分の意見を持つことで、未来をより良くする一歩を踏み出せるのではないか。この言葉の重みを感じたことで、私は政治にもっと関心を持ちたいと思うようになりました。
傍聴をして意外だったことがあります。
1つ目は、平日にもかかわらず多くの人が傍聴に訪れていたことです。学生は私だけでしたが、新聞記者や会社員らしき人が数名おり、中には推しの議員と会話を楽しむ姿も見かけました。政治が身近に感じられる場面でした。
2つ目は、議員さんの座席が当選回数の若い順に配置されていることです。年齢ではなく「当選回数=経験」が重視される仕組みを知り、政治の世界の独自のルールや価値観に触れた気がしました。後ろの席が人気だという点は、学生の感覚と似ていて少し親近感を覚えました。
今回の議員傍聴を通して、「政治は私たちの生活に密接に関わっている」と改めて思いました。
ですが同時に「若者の政治離れ」という問題にも思いを巡らせました。
友人たちに話を聞いていても、政治に興味関心を持っている人は少なく、「難しい」「関係ない」と考えている人がほとんどです。
私も以前は同じような考えでしたが、今回の体験によって政治が「遠い世界の話」ではなく、自分や次世代にかかわる「身近なテーマ」であることを気づかせてくれました。
議場で繰り広げられる議論を間近で見ることができたことは、非常に貴重な経験でした。
議員の方々が真剣に未来を考え、次の世代に何を残すべきかを語る姿を目の当たりにし、政治が私たち一人ひとりの生活に深く関わっていることを実感しました。
この体験を通して、政治に対する理解が深まり、これからはもっと積極的に関心を持ち、意見を表明することが大切だと感じるとともにより多くの人に政治の重要性を伝えていきたいと思いました。
少しでも実際に体験することで興味と理解が深まります。皆さんもぜひ一度、傍聴席に足を運んでみてはいかがでしょうか?
新たな発見が待っているかもしれません。