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更新日:2023年9月7日

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兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」秋季企画展「方格規矩鏡―鏡に広がる天円地方の宇宙―」(加西市)

兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」秋季企画展「方格規矩鏡―鏡に広がる天円地方の宇宙―」(加西市)

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概要

古代中国では、人間界を取り巻く宇宙は、天は円形に、大地は方形に象られた「天円地方(てんえんちほう)」の構造をもつとされました。漢時代の紀元前2世紀頃から紀元2世紀頃に登場する方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)は、鏡の円形に方格規矩紋の方形を組み合わせて天と地を表し、その間に規則的に置かれたT・L・V字形の規矩紋が天と地を繋ぐという宇宙の図式が展開します。

鏡に広がる宇宙には、様々な思想を背景とした四神(ししん)や瑞獣(ずいじゅう)、神仙(しんせん)などの図像が飾られ、方格規矩紋とともにこれらがもたらす効能が鏡に込められました。そこには、天地や世界の調和と順行、辟邪(へきじゃ)(魔除け)、所有者の長生や一族繁栄などの現世的な幸福を求める当時の願いをも映し出します。

本展では、当館が所蔵する方格規矩鏡を一堂に展示し、方格規矩紋を中心として方格規矩鏡の様態や関連文化について紹介します。

【展覧会の概要】

1.会期:令和5年9月16日(土曜日)から令和6年3月10日(日曜日)

2.時間:午前9時から午後5時(展示室への入場は午後4時30分まで)

(フラワーセンターの入園は、午後4時まで)

1月3・4日は午後4時まで(入館は午後3時30分まで)

(フラワーセンターの入園は、午後3時まで)

3.休館日:水曜日(令和6年1月3日(水曜日)は除く。)、12月21日(木曜日)から令和6年1月2日(火曜日)。※10月12日(木曜日)から11月21日(火曜日)は無休

4.会場:兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」第1展示室

5.観覧料:一般100円、高校生以下無料

障害者手帳およびミライロID提示による減免あり

別途フラワーセンター入園料(一般500円など)が必要

【おすすめの展示品】

1.方格規矩蟠螭紋鏡(ほうかくきくばんちもんきょう)(前漢時代)直径18.4センチメートル、重量870グラム(当館蔵)

鏡の中心には獣が伏せた形の鈕(ちゅう)があり、その周りを四角形(方格)で囲い、それに沿って「常貴富」からはじまる銘文が記されています。鏡の中央には、四角形(方格)を中心にT・L・V字形の規矩紋を規則的に配置した方格規矩紋が施され、それらの間に身体をうねらせた龍を配置、背景として細やかな渦巻を表現した渦紋(かもん)を埋めています。外縁には半円形の模様が連なった連弧紋(れんこもん)が巡り、光輝く様子が象られています。

銘文に「常(とこ)しえに貴富にして、楽しみは未(いま)だ央(つ)きず。長く相(あ)い思いて、相い忘るること勿(なか)らん。」とあり、鏡の所有者にもたらされる現世での幸福と二人の愛情の永続が謳われています。

2.描金方格規矩四神鏡(びょうきんほうかくきくししんきょう)(前漢時代)直径16.4センチメートル、重量607グラム(当館寄託)

鋳造によって鏡の鈕や鈕座(ちゅうざ)、方格規矩紋、外縁が成形され、その隙間に図像紋様が、漆の描線に金粉や金箔を付着させる描金(びょうきん)と呼ばれる装飾技法によって描かれています。内区には雲気(うんき)の中にいる四神(朱雀(しゅじゃく)・玄武(げんぶ)・青龍(せいりゅう)・白虎(びゃっこ))の図像が細密に描かれ、外区には流雲紋(りゅううんもん)が巡っています。また、部分的に赤色顔料による彩色も認められます。

方格規矩鏡が示す天円地方の宇宙の中を金色に輝かせ、そこに四神の姿を浮かび上がらせる装飾へのこだわりには、人々が鏡に込めた願いの強さを看取することができます。

3.方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう)(新(王莽)時代)直径20.4センチメートル、重量962グラム(当館蔵)

中央の方格内には方位を表す十二支の文字が記され、内区の主紋様には、四神や多様な瑞獣(ずいじゅう)、仙人の図像が表されています。四神は東西南北の方位を意識して配置され、東方の青龍と西方の白虎の両手にはそれぞれ太陽と月が掲げられています。他にも、騎獣する仙人や仙人の頭部をした鳥、龍、有角獣、熊、カエル、小禽など様々な図像で湓れています。さらに、外区には流雲紋が巡り、天円地方の宇宙が多彩に表現されています。

本鏡は中国の新王朝で作られたと考えられ、内区の銘文にある国家の安泰、季節の順行と五穀豊穣、長生や一族の繁栄、現世的な幸福といった効能を鏡の所有者にもたらすことが期待されました。

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方格規矩蟠螭紋鏡(ほうかくきくばんちもんきょう)

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描金方格規矩四神鏡(びょうきんほうかくきくししんきょう)

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方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう)

開催期間

  • 2023年9月16日(土曜日)~2024年3月10日(日曜日)

開催場所

会場名 兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」
会場住所 兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1(県立フラワーセンター内)
会場へのアクセス

【車】(無料駐車場あり)

中国自動車道加西インターから南へ3km

山陽自動車道加古川北インターから北へ9km

加古川バイパス加古川西ランプから北へ17km

【電車】

北条鉄道北条町駅からタクシー又はバスを利用

アクセスの詳細については、加西分館ホームページをご覧ください。

交通手段

上記会場へのアクセスをご覧ください。

主催

兵庫県立考古博物館加西分館

お問い合わせ先

主催者名 兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」
住所 兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1(県立フラワーセンター内)
電話 0790-47-2212
FAX 0790-47-2213

関連メニュー

〈関連行事〉

講演会(事前予約が必要)

「方格規矩四神鏡から神獣鏡へ―陰陽調和と辟邪の願い

日時:令和5年10月7日(土曜日)13時30分から15時

会場:古代鏡展示館2階会議室

講師:岡村秀典(京都大学名誉教授、黒川古文化研究所所長)

定員:先着20名

対象:中学生以上

「方格規矩鏡―鏡に広がる天円地方の宇宙―」

日時:(1)令和5年11月25日(土曜日)(2)令和6年1月13日(土曜日)

各日とも13時30分から15時

会場:古代鏡展示館2階会議室

講師:垣内拓郎(当館学芸員)

定員:各回先着20名

対象:中学生以上

学芸員による展示解説「ギャラリー・トーク」(当日受付、観覧券が必要)

日時:令和5年9月23日(土曜日・祝日)、10月14日(土曜日)、12月9日(土曜日)、令和6年2月10日(土曜日)、3月9日(土曜日)各日とも13時30分から14時

会場:古代鏡展示館展示室

講演会等の予約の方法、受付期間については、加西分館ホームページをご覧ください。

秋季企画展の詳細については、別添のチラシを参照してください。

お問い合わせ

部署名:兵庫県立考古博物館   加西分館「古代鏡展示館」

電話:0790-47-2212

FAX:0790-47-2213

Eメール:Kokohakubutsukan@pref.hyogo.lg.jp