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着任して、早くも1ケ月が経ちました。平成から令和へ、桜から風薫る新緑の季節へと。
この間、徒歩通勤中、朝は、自転車が追い抜き際に「おはよう」、夕方は、見ず知らずの人が「おかえりなさい」、
また、休みの日には、近所の神社から子供の遊ぶ声が届き、虫取り網を抱えた親子とすれ違う、早朝からラジオ体操を行い
その後熱心に案内するボランティアガイド、デカンショ総踊り、丹波杜氏による酒造り唄の合唱、丹波焼の里で開催された「春ものがたり」・・・・
数え上げればきりがない程、丹波地域の人・文化の魅力に触れました。
(丹波焼春の軽トラ市)
県では昨年度県政150周年を記念して、素晴らしい景観を見ることができる絶好の場所「ビューポイント」を150箇所選定。
うち13箇所が丹波地域にあり、「上立杭地区『最古の登り窯』前」から見る里山、「兵庫陶芸美術館展望デッキ」から見る上立杭集落と里山、
「黒井城本丸跡」から見る田園と里山など数箇所を回り、丹波地域の桜に続いて新緑を満喫しました。
(左から、上立杭地区『最古の登り窯』前」から見る里山、「兵庫陶芸美術館展望デッキ」から見る上立杭集落と里山)
(「黒井城本丸跡」から見る田園と里山)
これらは、昭和63年の「丹波の森宣言」に基づき自然と人と文化が調和した「丹波の森」づくりを進めてきた結果だと感じています。
県民局では、引き続き、自然と織りなす豊かな暮らし“もりびとライフスタイル”を創造するため、住民・事業者・行政が一体となって
「丹波の森宣言」を更に実践していき、丹波地域の元気づくり・賑わいづくりに取り組んでいきます。
ただ、県統計課によると、丹波地域では、この5年で、5,365人(4.97%)減、ここ1年でも1,091人減と人口減少が続いています。
移住・環流人口増に向け、このメッセージでも丹波の魅力をどんどん発信していきたいと思います。
今回は、この1ケ月に参加した行事等の中から、いくつか紹介します。
今年の見頃は、終了。
各地で桜まつりが開催されたほか、管内約40キロの河川堤防に植えられた桜づつみ回廊にソメイヨシノが咲き乱れました。
JR福知山線の車窓からでも十分に味わえましたが、水分れ街道(井原~稲継)、丹波の森街道(大山下~稲継)、川代恐竜街道(大山下~井原)を結ぶ、
さくら周遊ルートは、特に圧巻でした。
ただ、整備後約30年が経ち、てんぐす病などに罹患した木や枯れ木などがあり、対策が必要な状況となっています。
そのため、県民局では、今年度から、長寿命化に取り組むこととしています。
今年、堪能できなかった方、来年こそは、是非、桜が咲き誇った丹波路を訪れて下さい。
(川代恐竜街道の桜)
個人の庭を彩ることで地域が活気づけばと始まった「丹波の森花くらぶ」主催の丹波オープンガーデン。
後援の県民局はPRや緑のパトロ-ル隊によるアドバイスを行っています。
第17回目の今年は、44箇所が参加。4月21日(日曜日)・22日(月曜日)の開放日に訪問しましたが、開放されている方の熱い思いや
おもてなし感が伝わり、まだまだ交流が拡がる可能性を秘めていると強く感じました。
次の開放日は、5月26日(日曜日)・27日(月曜日)ですので、是非一度訪れてみて下さい。
(HPリンクhttp://garden-tanba.jimdofree.com/)
丹波杜氏組合主催の第99回自醸酒唎酒会が、4月16日(火曜日)・17日(水曜日)の2日間、丹波杜氏酒造記念館で開催。
今回は、3部門(普通酒・純米酒・吟醸酒)併せて、134点の出品があり、「どれも華やかな香りと滑らかな味わいでレベルが高い良い酒に
仕上がっている。」とのこと。
2日目の表彰式に参加し、各部門の知事賞と産業労働部長賞を授与しました。
来年は、記念すべき第100回。引き続き研鑽に努められるとともに、技術の伝承にご尽力いただければと思います。
4月21日(日曜日)、約340人の団員が集合し、平成31年度の丹波市消防団初出式が氷上住民センターで開催。
新入団員の宣誓や表彰の伝達式等が行われ、中でも知事感謝の「親子2代の賞」は、非常に珍しいとのこと。
観閲では、中隊長の指揮により各隊の一糸乱れぬ姿に心強さを感じました。団員は全部で約1700人と人口38人に一人と非常に高い加入率です。
阪神・淡路大震災から25年、丹波豪雨から5年を迎える節目の年、県民局でも、引き続き、自主防災組織の充実強化への支援や社会基盤の整備に
努めますが、非常に心強く感じた初出式でした。
柏原ロータリークラブ創立55周年の記念例会が、4月27日(土曜日)、丹波市のポップアップホールで開催。
当クラブは、1964年の創立以来、「超我の奉仕」の理念の基、平和の推進や教育の充実、地域の発展をめざして、
高等学校インターアクトクラブへの支援をはじめ、献身的な活動を展開されてきました。
55周年の今年は、特別支援学校の生徒を招いたファミリーコンサートなどを開催。
式典では、約100名の参加の下、記念事業の発表や表彰など厳粛な中にも盛大な式典となりました。
故郷を愛し地域と共に歩んでこられた皆さんの引き続きの活躍に大いに期待を寄せています。
明智光秀を取り上げたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送決定後、それぞれの地元が盛り上がっています。
4月28日(日曜日)、「丹波地域ビジョン委員会」が各グループへ呼びかけ、黒井城跡・八上城跡・金山城跡で同時に「のろし」をあげ、
時空を超えて三山がつながる様子を演出したほか、それぞれで、趣向を凝らしたイベントを開催。
金山城跡近くにある丹波篠山市と丹波市をつなぐ鐘ヶ坂トンネル(明治・昭和・平成時代にそれぞれ開通。現在は、平成のトンネルのみ通行可能)のうち昭和トンネル内で、初めてコンサートを実施。
約80人が参加され、少しひんやりした中、音響効果を楽しみながら、地元の音楽家西田夫佐さんと一緒に歌いながら盛り上がりました。
今後もトンネルを活用した、イベントを仕掛けていければと考えています。
令和の幕開けと同時に丹波篠山市が誕生。
市政20周年記念と併せ、5月1日(水曜日)、田園交響ホールで式典が開催。
式典には、県内外から約800人が参加し、20年を振り返るビデオ上映や特別感謝状の贈呈、更に市歌や応援歌の合唱など盛大に催されました。
また、篠山演劇サークル「花いちもんめ」が『農都ものがたり』~丹波篠山に住もう帰ろう~と題し、黒豆や酒、山の芋などの全国ブランドが
豊富な10年後の丹波篠山への移住・UJIターンを「ええじゃないか音頭」とともにコミカルに上演。
県民局しても、若者の定住促進やUJIターンの誘導等に向け、国内外にしっかりと丹波地域の魅力を発信していきます。
なお、昼からは、午前中の雨も上がり、日本遺産のデカンショ総踊りが盛大に開催されました。
丹波県民局長 飯塚 功一
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