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兵庫県教育委員会が昨年度実施した発掘調査成果と、発掘調査報告書を刊行した遺跡の資料を公開すると共に、ひょうご五国のうち丹波地域の弥生時代についても展示します。
また、加西分館収蔵の千石コレクションから、古代中国鏡を含む青銅製の逸品も紹介します。
【会期】令和7年7月12日(土曜日)~8月24日(日曜日)
【観覧時間】午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
【休館日】月曜日(祝休日の場合は翌平日)
【観覧料】大人200円(150円)、大学生150円(100円)、高校生以下無料
括弧書きは20人以上の団体料金
障害者手帳提示で本人は75%減免、介助者1名は無料、70歳以上の方は大人料金の半額
【展示内容及び主な展示資料】
1発掘調査速報2025(令和6年度の発掘調査成果)
塚口山廻遺跡・池田山古墳(尼崎市)、玉津田中遺跡(神戸市西区)、北王子遺跡(明石市)
山角廃寺(加古川市)計5遺跡
2令和6年度報告書刊行遺跡
津万遺跡群(西脇市)、明石城武家屋敷跡(明石市)、宗佐遺跡・宗佐南遺跡(加古川市)
山国・大丹波遺跡(加東市)、関ノ口遺跡(姫路市)計6遺跡
3ひょうご五国の館蔵品―丹波地域―
七日市遺跡(丹波市)、国領遺跡(丹波市)、犬岡遺跡(丹波市)、桂ケ谷遺跡(丹波篠山市)
計4遺跡
4古代鏡五国巡回展示―古代鏡展示館(加西分館)―
古代中国鏡(画像鏡、十二支紋鏡など)8面、中国古代の青銅器(鐘・剣)
【おすすめの展示品】
1発掘調査速報2025
池田山古墳(尼崎市)
池田山古墳は、伊丹台地の南端に築かれた4世紀後半の前方後円墳です。今回の調査では周溝(しゅうこう)の一部を新たに確認することができました。周溝の中からはほぼ同じ大きさの石が大量に見つかり、築造当初の池田山古墳は葺石(ふきいし)で覆われていたと考えられます。墳丘は土取りによって失われていますが、今回の調査成果などから、池田山古墳の墳長は約81mとなり、西摂津地域で最大の前方後円墳であったことが明らかとなりました。
2令和6年度報告書刊行遺跡
明石城武家屋敷跡(明石市)
明石藩士たちの屋敷跡からお茶碗や湯呑、蕎麦猪口などの食器やすり鉢などの調理具、化粧品である紅を入れておく小皿、小鳥のエサ入れ、土人形など様々な種類の焼きものが見つかりました。江戸時代の武士やその家族たちの日常の暮らしぶりが伝わってくるようです。
3古代鏡五国巡回展示
十二支紋鏡(じゅうにしもんきょう)
隋~唐時代に製作された直径23.9cm、重さ2,119gの青銅鏡です。背面の外周には十二支(※十二生肖(じゅうにせいしょう))が巡らされていますが、その順序は「鼠、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、牛、猿、鶏、犬、猪」となっていて、牛の位置に乱れがあります。中央にある半球形の鈕(ちゅう)の周りには、二匹の瑞獣(ずいじゅう)が反時計回りに巡り、その外側を八角形の格(かく)が囲んでいます。内区(ないく)にある主紋様は八匹の瑞獣で、一体ごとにその姿を異にしています。
(参考)※十二生肖
本来、十二支の「子丑寅・・・」は「日」や「方位」を示すもので、動物との関係はありませんでした。
それが秦の時代になるまでになぜか動物があてはめられるようになり、漢の時代には現在の動物にまとまり
ます。この動物を割りあてた十二支を「十二生肖」と呼び、今日私たちが干支(えと)と呼ぶものと同じです。
周溝に転落した古墳の葺石
武家屋敷から出土した陶磁器
十二支紋鏡(隋~唐)
会場名 | 兵庫県立考古博物館 |
会場住所 | 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1 |
会場へのアクセス | (交通機関) 【電車】 JR山陽本線土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩約15分 山陽電車播磨町駅から喜瀬川に沿って徒歩約25分 【車】 第二神明・加古川バイパス明石西ICから約3km (駐車場) 近隣の播磨町大中遺跡公園駐車場か播磨町野添であい公園駐車場をご利用ください。 |
会場へのアクセスのとおり
兵庫県立考古博物館
主催者名 | 兵庫県立考古博物館 |
住所 | 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1 |
電話 | 079-437-5589 |
FAX | 079-437-5599 |
1講演会当館講堂、事前申込制、定員72名【無料】
1.7月26日(土曜日)13時30分~16時00分(12時45分開場)
「発掘調査速報会」調査担当者から最新の成果をご報告
講師:菱田館長・(公財)兵庫県まちづくり技術センター職員
2.8月2日(土曜日)13時30分~15時00分(12時45分開場)
「城下町のくらしと人-明石城武家屋敷跡の発掘調査-」
講師:池田征弘((公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部整理保存課長)
2期間中イベント
1.7月19日(土曜日)13時30分~15時00分
兵庫考古学研究最前線当館講堂、事前申込制、定員72名【無料】
「古墳の葬送儀礼」講師:和田晴吾(当館名誉館長)
2.7月23日(水曜日)・30日(水曜日)、8月6日(水曜日)・20日(水曜日)1.13時30分~14時20分2.14時30分~15時20分
「バックヤード見学ツアー」当日受付(先着順)、定員各回15名、要観覧券
普段は入れない博物館の舞台裏をご案内。収蔵庫や出土品の整理作業などを見学する人気のイベントです。
3.8月2日(土曜日)15時30分~16時00分
「学芸員によるミニ講座」要観覧券
常設展示のおすすめを詳しく紹介します。
4.8月9日(土曜日)13時30分~15時30分
「考古博DE夏まつり」当日受付、一部要観覧券
夏休みの体験イベント
事前予約の方法・予約期間などについては、当館ホームページをご覧ください。
夏季企画展の詳細については、別添チラシを参照してください。
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