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加西分館「古代鏡展示館」春季企画展「しあわせの花ー鏡に表現される植物たちー」(加西市)
銅鏡の背面には、様々な紋様が表されています。その中で植物を表現した紋様は、戦国時代(紀元前5ー3世紀)頃にはじまり、隋唐時代(紀元後6ー8世紀)には西アジアに由来する植物をモチーフとした紋様が流行します。
そこに表現されている植物は単に美を象徴するだけでなく、豊かさを象徴するなど鏡の所有者に幸福をもたらす意味が強く込められています。
本展では、花と緑に溢れる季節にあわせ、当館が所蔵する銅鏡の中から植物の紋様が表現された作品を取上げ、表現された植物とその文化について紹介します。
〈おすすめの展示品〉
1.団華紋鏡(だんかもんきょう)
円形の中につぼみ状の花紋を放射状に並べ、植物の紋様が隙間なく表現されている。
それは、いくつもの花を組み合わせてデザインされた空想上の花である。
2.蓮上唐子紋八花鏡(れんじょうからこもんはっかきょう)
下部中央の蓮の葉から花が左右に伸びて開花し、その上で童子が躍っている。
蓮は高貴や繁栄、長寿の象徴であり、仏教の広がりとともに神聖化され、デザインとして銅鏡にとどまらず多用されている。
3.海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)
シルクロードの彼方にある楽園を想像し、デザインされた鏡。
獣と葡萄が鏡背面いっぱいに表現される。葡萄は蔓を伸ばし、房状に多くの果実が実ることから、豊かさや子孫繁栄を象徴するものと信じられた。
【観覧時間】午前9時~午後5時※入館は午後4時30分まで(県立フラワーセンター入園は午後4時まで、退園は午後5時まで)
【休館日】水曜日(ただし3月15日(土曜日)~5月6日(火曜日)の期間は無休)
【観覧料】100円(高校生以下無料)障害者手帳提示及びミライロID提示による減免あり
別途フラワーセンター入園料(一般500円など)が必要
関連行事
〇講演会「鏡に表された植物」(事前予約が必要)
日時:令和7年6月21日(土曜日)13時30分~15時00分
講師:長濱誠司(当館事業課長)
会場:古代鏡展示館2階
定員:先着20名
対象:中学生以上
予約:5月17日(土曜日)から受付開始
〇学芸員による「ギャラリー・トーク」(事前予約は不要、観覧券が必要)
3月22日(土曜日)、4月19日(土曜日)、5月17日(土曜日)、6月28日(土曜日)、7月12日(土曜日)、8月30日(土曜日)各日とも13時30分~14時00分展示室
学芸員が作品を前に解説します。
〔展覧会の概要、関連行事などの詳細については、別添のチラシをご覧ください。〕
団華紋鏡(だんかもんきょう)年代:隋ー唐時代(6ー7世紀)
蓮上唐子紋八花鏡(れんじょうからこもんはっかきょう)年代:唐時代(8世紀)
海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)年代:唐時代(7世紀)
会場名 | 兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」 |
会場住所 | 兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1(県立フラワーセンター内) |
会場へのアクセス | 【車】(無料駐車場あり) 中国自動車道加西インターから南へ3km 山陽自動車道加古川北インターから北へ9km 加古川バイパス加古川西ランプから北へ17km 【電車】 北条鉄道北条町駅からタクシー又はバスを利用 その他アクセスについては、加西分館ホームページをご覧ください。 |
上記会場へのアクセスをご覧ください。
兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」
主催者名 | 兵庫県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」 |
住所 | 兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1(県立フラワーセンター内) |
電話 | 0790-47-2212 |
FAX | 0790-47-2213 |
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