ホーム > 2024年12月記者発表資料 > 県道平野三木線 窟屋大橋橋梁耐震補強工事の粗雑施工

ここから本文です。

県道平野三木線 窟屋大橋橋梁耐震補強工事の粗雑施工

記者発表日時:2024年12月24日10時

担当部署名/土木部道路保全課保全班  直通電話/078-362-3524

県道平野三木線窟屋(いわや)大橋橋梁耐震補強工事の粗雑施工について

令和5年度に完成した「県道平野三木線窟屋大橋橋梁耐震補強工事」について、粗雑施工が行われたとの匿名の投書があり、指摘内容について業者聞き取りや現地調査等を行ったところ、一部の鋼製受け台(ブラケット)において、不誠実な粗雑施工が確認されました。

今回の粗雑施工の結果、通常の通行に支障はありませんが、想定最大規模の地震時(レベル2.相当)において、橋台からの落橋はないものの、一部鋼製受け台が壊れ、支承部に大きな段差が生じる可能性があることから、適切な対策を講じます。

発生確率は低いが、設置地点で想定される設計上の最高レベルの地震動

1工事概要

工事名:令和4年度主要地方道平野三木線窟屋大橋橋梁耐震補強工事(2)

工事場所:兵庫県三木市志染町窟屋

工期:令和4年10月24日~令和5年6月30日

契約金額:\94,788,100-

施工業者:藤健建設株式会社(下請業者:タナカ工業株式会社)

(工事内容)既設橋梁に想定最大規模の地震において大きな段差が生じないようにするための落橋防止装置等の設置する工事

2匿名投書の主な内容(令和5年9月12日)

  • 窟屋大橋の鋼製受け台は、工場製作時にボルト穴の位置を間違えたため、監督員に無断で穴を工場であけ直し、塗装により隠蔽して設置しており、所定の強度がない
  • 検査基準や立会検査をごまかして工事完了しており、再度、現場確認をするべき

3粗雑施工の概要

  • 鋼製受け台を工場製作し現場で設置する際に、施工業者のミスによる不具合が判明

(一部の鋼製受け台のボルト穴が、あらかじめ設置したアンカーボルトとあわない)

  • 施工業者は、発注者の県に報告することなく無断で修繕し、外見では分からないよう隠蔽して設置

(修繕方法:穴を溶接で塞ぎ、再度穴をあけ直し、塗装で隠蔽)

  • 投書を受け、施工業者及び下請業者に聞き取りや現地調査等により、粗雑施工を確認

(目視や打音、塗装厚調査、現地調査、部材の切断調査により箇所を特定)

粗雑施工個所(R6.10末時点):鋼製受け台9部材124か所(全44部材)

4今後の対応

  • 当該工事の粗雑施工が判明した鋼製受け台の取り換え等の対策実施
  • 当該工事の施工業者及び下請業者に対する厳正な処分
  • 同様の鋼製受け台を設置した橋梁における緊急点検の実施(約170橋)