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記者発表日時:2025年5月2日10時
担当部署名/まちづくり部都市政策課景観まちづくり班 直通電話/078-362-9299
兵庫県では、優れた景観を創造・保全するため、「景観の形成等に関する条例」(以下「条例」という。)に基づき景観形成地区を指定し、同地区の中でも、特に優れた景観を有する区域を景観形成重点区域として指定しています。
このたび、宍粟市山崎町山崎地区歴史的景観形成地区(以下「山崎地区」という。)の一部を景観形成重点区域に指定することについて地元との合意等が整ったため、令和7年3月18日に兵庫県景観審議会(会長:八木雅夫)に諮問し、指定が適当である旨の答申を得ました。
これを受けて、本日、「景観形成重点区域」に指定し、本年6月2日に施行することとしました。
今後は、景観形成支援事業(窓口:公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター)による支援を行いながら、建築物、工作物、屋外に設置する自動販売機等について、伝統的な様式等の保全に重点を置いた景観形成重点基準に基づく景観誘導を行い、山崎地区の顔となる優れた景観の形成を図ります。
1 区域の概要
宍粟市山崎町山崎は、江戸時代の城下町を基盤に発展した地区であり、今もなお、武家地や町人地といった町割りや鍵の手型の道路など城下町の面影が残るまち並みとなっていることから、令和元年11月に県が条例に基づき「歴史的景観形成地区」として指定しました。
景観形成地区内の「酒蔵通り」には、条例に基づく景観形成重要建造物に指定されている「老松酒造」、「本家門前屋」、「中門前屋」が立ち並ぶなど江戸中期に酒造業で隆盛を極めた建物が残っており、景観の形成を図る区域として保存・継承していく必要があります。
特に、「本家門前屋」前からは、これらの建物を含めた重厚な商家建築や蔵が連なる歴史的なまち並みとその背後に見える緑豊かな高取山を望むことができます。
このため、当該地点を優れた景観を展望することができる地点(景観展望地点)とし、その周辺を景観形成重点区域に指定します。
2 景観形成重点区域の名称
宍粟市山崎町山崎地区
3 景観形成重点基準
景観形成重点区域内の建築物、工作物、自動販売機に係る伝統的な様式等の保全に重点を置いた景観の形成に必要な基準を定めます。
4 景観の創造・保全を図るための手続・支援
施行日以降、景観形成重点区域内において、建築物等の新築や外観の変更等を行う場合や屋外に自動販売機を設置する場合は、あらかじめ知事への届出が必要となります。
なお、景観形成重点基準に適合させるために行う建築物等の修景について、一定の要件を満たす場合、景観形成支援事業により工事費等に対し、手厚い支援を実施します。