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記者発表日時:2025年5月9日17時
担当部署名/農林水産部水産漁港課漁業経営班 直通電話/078-362-3480
令和6年度漁期(R6.12~R7.5)の養殖ノリの生産実績については、主産地である九州有明地区の不作により単価高となったことや、適度な降雨があり栄養塩濃度が高く維持されたこと等により、順調に生産され、兵庫県の生産量※は19.0億枚、産出額※は434億円といずれも過去最高となり、3年連続の日本一となった。
※兵庫県の乾のり共販枚数及び共販金額に基づく
(1)九州有明地区では少雨による栄養塩不足等により3年連続で不作が続いており、全国の生産量は約59億枚(過去10年比88%)と国内のノリ需要量77億枚を大きく下回った。
(2)このため、全国的に単価高騰が続いており、兵庫県産ノリも過去最高の単価(22.8円/枚)となった。
(3)本県のノリの生産では、秋季の水温降下の鈍化により、生産開始が大幅に遅れた漁場がみられたものの、12月以降は断続的な寒波の影響により順調に水温が降下したこと、また、適度な降雨があり近年(過去5年)と比較して栄養塩濃度が高く維持されたこと等により、順調に生産ができた。さらに、例年であれば早々にノリが色落ちする播磨灘の海域でも、漁期終盤まで生産が継続できたことなど好条件が重なり、生産量も過去最高となった。
(4)これらにより、本県の生産量は19.0億枚(前年比154%)、産出額は434億円(前年比167%)といずれも過去最高を記録し、3年連続の日本一になった。