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プロジェクトを活用して、実際に海外留学した高校生の体験談をご覧いただけます。
本場のダンスは技術じゃなかった。-韓国のK-POP最高峰のダンススタジオでレッスン-
中学2年生までプロバレエダンサーを目指してました。コンクールもたくさん出て、母もすごい応援してくれてて。でも、韓国グループのファンになったことがきっかけで韓国カルチャーに憧れてヒップホップのダンスにシフトチェンジしたんです。ただ、これからプロのダンサー目指したいのか、進学はどうするのか、とかすごく悩んだ時期でもありました。その頃、韓国のアーティストのパフォーマンスを見に行く機会があったんです。韓国のアイドルの表現力豊かなパフォーマンスにすごく圧倒されて、ぼろ泣きして。それまでは「アイドルになりたいと思ってたけど、現実的じゃない」と内心思ってたかもしれないけど、「無理かもしれないけど、頑張ってみたい!」って思ったんです。
だからなんとしても韓国のダンススタジオでレッスンを受けて、そして現地のオーディションにたくさん挑戦したいと考えてました。それでいろいろコースを探して、韓国最大規模のダンススタジオでレッスンを受けるチャンスを得ました。留学に行く前と行った後では、ダンスに対しての考え方もすごく変わりました。行く前までは「技術を磨かないと」というプレッシャーが自分の中であったのですが、「『自分がうまくやらないと』っていうのが全部顔に出ているよ」とスタジオの先生に言われて、レッスンでもなんでも自分が楽しまないと、全て表情に出てしまうんだなって、はっとしました。その後は「振りを覚えないと」「こうしないと」と考えるよりも、音楽を聴いてちゃんとリズムをとって楽しむことを心がけて。本場のK-POPダンスを吸収して帰ろうということを意識していたので、自分から積極的に先生にアドバイスを聞きに行くことも多かったです。私はバレエをずっとやってきたので、バレエのリズムの取り方になってしまうことがあるんですけど、ヒップホップ一本でやってきたという子に教えてもらったりもしました。2人でダンスしながら姿を鏡で比べてみると全く違うので、とても刺激になりました。帰ってきて日本のダンススタジオの人に「ちょっとリズムよくなったね」と言っていただいた時はうれしかったです。
韓国最大規模のダンススタジオ。ワンミリオンスタジオでのダンスレッスンの様子。
今回、ダンスと韓国語さえ学べればいい、くらい必死な気持ちで向かいました。だから友達をつくるとか全然頭になくて。でも現地に行ってみたら韓国人はもちろん他の国の方達と触れ合うことも多くて、自分自身コミュニケーションがあまり得意じゃないことで苦労することもあって、コミュニケーションって大事なんだなと気がつきました。もっと他の国の文化も知りたいって思ったし、自分は語学を学ぶのが好きなんだなっていうことにも改めて気がついたし。これまでアイドルになるとか、エンターテイナーとかダンサーになるとか、そういう道しか自分にはないんだと強く思ってました。もちろんエンターテイナーになりたいっていう気持ちは今もあるんですけど、「他の道がない」という考えはなくなったように思います。ダンスも続けながら、語学とかコミュニケーションとか他のことにも挑戦したい。今はそんなふうに思いながら次の進路を考えています。
ダンス発表の様子。講師からどのポジションに入れてもらえるかも勝負どころ。
メイクアップのレッスン。オーディションのためのメイクアップ方法など、詳しく教えてもらえた。
大学が提供しているプログラムへ参加し、韓国語を学んだ。
休日に訪れたショッピングセンター。ファンが推しの広告を打つなど広告文化の違いにおどろいた。
韓国の友達が連れて行ってくれた韓国料理店。たくさんお酢を使うのが印象的。
遠藤さん(令和6年に韓国へ留学)
前半2週間は、大学の提携するプログラムに参加し、韓国語や歴史、文化を学ぶ。後半2週間はダンスプログラムに参加し、ダンスやメイクアップを学ぶ。自由時間に、K-POP本場の最高峰のスタジオでプロダンサーレッスンを受講。
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