ホーム > イベントカレンダー > 兵庫陶芸美術館 特別展「MINGEI ALIVE-いま、生きている民藝」(丹波篠山市)

更新日:2025年7月8日

ここから本文です。

兵庫陶芸美術館 特別展「MINGEI ALIVE-いま、生きている民藝」(丹波篠山市)

駒井正人《土瓶》2020年

2025mingei_alive

概要

兵庫陶芸美術館
特別展「MINGEI ALIVE-いま、生きている民藝」

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 今からおよそ100年前、宗教哲学者の柳宗悦(1889-1961)によって提唱された「民藝(民衆的工藝の略)」。それは、日々の暮らしに寄り添うものに美を見いだすという、新しい価値観であり、提案でした。その対象とされたのは、用途に即してつくられた「手仕事」による生活道具。それは、近代化にともない、失われつつあるものでした。しかし、民藝が目指したものとは、手仕事をそのまま保護するというよりも、その精神を正しく受け取り、新しい生活スタイルに合ったものづくりへと導いていくことであり、何よりも「生活の芸術(アート)」という、私たちが心豊かに生きていくうえで欠かせないものを手放さないという、一つの哲学であったのではないでしょうか。

 生活道具の中でも、特に使用頻度の高い「器(うつわ)」は、民藝の「現代性」を体現するものといえるでしょう。民藝では、名も無き職人の手仕事、つまり「無銘性」が唱えられたことで、ともすると、個人作家の美意識によってつくられたものを否定しているかのように思われがちですが、民藝の思想を深く理解し、その根幹を支え、現代へと橋渡しをしたのは、なんといっても、優れた創造性を持つ個人作家たちでした。その意味で、民藝はまた、現代において、実用品も手がける個人作家の存在意義を確かなものにしているとも考えられます。民藝は、技術でもなければ、スタイルでもない。そのことをいま一度、考えてみたいと思います。

 本展では、富本憲吉(1886-1963)、バーナード・リーチ(1887-1979)をはじめとする当館の現代陶芸コレクションの核となっている個人作家の器作品を展観しながら、当時、先鋭的なモダニストでもあった柳が見つめた民藝の本質について、現代の視点から再考することを試みます。さらに、「いま、生きている民藝」の諸相について、現代の作家たちがつくりだす様々な作品を通して、いま、私たちが豊かで幸せであると思える暮らしと、そこに息づく「生活の芸術(アート)」について、思いを寄せる機会とします。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

◇会期:2025年9月6日(土曜日)~2025年11月24日(月曜日・振休)

◇開館時間:10時~17時 ※入館は閉館時間の30分前まで。

休館日:月曜日 [ただし、9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館し、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)は休館]

観覧料:一般1,300円(1,000円)、大学生1,000円(800円)、高校生以下無料

 ※( )内は、20名以上の団体割引料金です。
 ※70歳以上の方は半額になります。
 ※障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。

◇会場兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1、2、4、5

主催:兵庫陶芸美術館、神戸新聞社

後援:兵庫県、兵庫県教育委員会

◇協力:丹波立杭陶磁器協同組合

2025mingei_alive_pic1.1

富本憲吉 《色絵金銀彩四弁花文蓋付飾壺》 1956年 兵庫陶芸美術館

2025mingei_alive_pic2.2

安藤雅信 《泥釉シリーズ茶器揃》 2024-2025年

2025mingei_alive_pic3.3

田中雅文 《Layer.series CLOUD 5》 2018年

開催期間

  • 2025年9月6日(土曜日)10時00分~2025年11月24日(月曜日)17時00分

開催場所

会場名 兵庫陶芸美術館
会場住所

〒669-2135

兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4

TEL.079-597-3961

FAX.079-597-3967

E-mail togei@pref.hyogo.lg.jp
会場へのアクセス

詳細は:

兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo - 土と語る、森の中の美術館 (mcart.jp)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

◆JRをご利用の場合

  • 福知山線「相野駅」下車(大阪駅から約50分)、駅前からウイング神姫(路線バス)「兵庫陶芸美術館」「こんだ薬師温泉」または「清水寺」行き乗車約15分、「兵庫陶芸美術館」下車

ただし運行本数が限られていますので当館ホームページ(上記リンク)内、JR・バス時刻表をご確認下さい。
※相野駅よりタクシーも運行しています。

自動車をご利用の場合

  • 舞鶴若狭自動車道「三田西IC」から約15分、または「丹南篠山口IC」から約20分
  • 中国自動車道「滝野社IC」から国道372号を東へ約30分
  • 阪神方面から国道176号を北上し、三田市四ツ辻信号を左折約15分

駐車場(無料)

敷地内に58台分(普通車)の駐車スペースをご用意しています。

移動が困難な方は、館玄関前に駐車していただけますので、駐車場誘導係にお申し付けください。

観光バスの受付については、お問い合わせください。

◆その他

無料貸出:車椅子4台、ベビーカー1台

お問い合わせ先

主催者名 兵庫陶芸美術館
住所 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
電話 079-597-3961
FAX 079-597-3967

関連メニュー

記念講演&トークセッション

日 時: 9月6日(土)13:30~16:00(会場は13:00)

第1部:記念講演「いまなぜ民藝か」 13:30~14:20

講 師:鞍田崇氏(哲学者、明治大学理工学部准教授)

第2部:トークセッション 14:30~16:00

登壇者:鞍田崇氏(同上)、安藤雅信氏、内田鋼一氏(いずれも出品作家)

コーディネーター:マルテル坂本牧子(当館学芸員)

場 所:当館研修棟1F セミナー室

定 員:110名(事前申込制、先着順)

参加費:無料 ※ただし、本展の観覧券(半券可)が必要です。

◆出品作家によるアーティスト・トーク

日 時:11月8日(土)13:30~(予定)

場 所:各展示室 ※参加作家は決定次第、当館ホームページにて発表いたします。

◆ワークショップ「スリップウェアに挑戦!ー白と黒の器をつくろうー」

日 時:11月16日(日)10:00~15:00(予定)

講 師:当館陶芸指導員

会 場:当館エントランス棟1F 工房

定 員:20名(有料、事前申込制、応募者多数の場合は抽選)

応募締切:10月21日(火)

◆当館学芸員によるギャラリー・トーク

日 時: 9月20日(土)、10月18日(土)、11月1日(土)、11月22日(土)

いずれも11:00から1時間程度 ※参加には当日の観覧券が必要です。

■同時開催

 テーマ展「丹波焼の世界 season9」


各イベントに関する詳細はお問い合わせください。

お問い合わせ

部署名:県民生活部文化スポーツ局兵庫陶芸美術館

電話:079-597-3961

FAX:079-597-3967

Eメール:togei@pref.hyogo.lg.jp