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左から:《赤土部徳利》 江戸時代前期(17世紀),《灰釉四耳壺》 江戸時代前期(17世紀),《色絵桜川文徳利》 江戸時代後期(19世紀),《壺》 室町時代中期(15世紀),《壺 銘「猩々」》 鎌倉時代(13世紀),《色絵立鶴文徳利(一対)》 江戸時代後期(19世紀)
兵庫陶芸美術館
特別展「丹波焼の美-田中寛コレクションを中心として-」
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兵庫陶芸美術館は、全但バス株式会社社長の田中寛氏(1904~81)が収集した丹波焼(丹波篠山市など)と兵庫県内産の陶磁器のコレクションを引き継ぎ、2005年、丹波焼の里に開館しました。
丹波焼は、平安時代末期に常滑焼(愛知県)など東海地方の窯業技術を取り入れて操業を開始し、中世には壺・甕・擂鉢を中心に無釉の焼締陶器を生産しました。この時期に作られたものは、焼成によって茶褐色に発色した土肌や窯の中で燃料の薪の灰が器肌に降りかかり、それが溶けてガラス化することによって現れた鮮緑色の自然釉が見どころとなっています。
近世には、窖窯から登窯へと窯の構造が転換し、土部の塗布や釉薬の施釉など、多彩な装飾技法を取り入れて色鮮やかな世界を展開しました。江戸時代前期には、器面に塗布した土部が赤茶色に発色する赤土部や緑がかった褐色の灰釉が器面を彩りました。江戸時代中期には、茶色の栗皮釉や漆黒の石黒釉が生み出されました。また、江戸時代後期には、精緻な薄手の器に白土を塗土した白丹波が作られました。各時代の求めに応じて変化してきた丹波焼は、2017年に日本六古窯の一つとして日本遺産に認定され、2018年には田中寛コレクションの丹波焼が兵庫県指定重要有形文化財に指定されました。
本展は、開館20周年を迎えるにあたり、当館のコレクションの母胎である田中寛コレクションを中心として、氏が情熱を注いで現代に受け継いだ丹波焼を紹介し、その魅力に迫ります。
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◇会期:2025年12月6日(土曜日)~2026年2月23日(月曜日・祝日)
◇開館時間:10時~17時 ※入館は閉館時間の30分前まで。
◇休館日:月曜日、12月31日(水曜日)、1月1日(木曜日・祝日)
[ただし、1月12日(月曜日・祝日)、2月23日(月曜日・祝日)は開館し、1月13日(火曜日)は休館]
◇観覧料:一般700円(600円)、大学生600円(400円)、高校生以下無料
※( )内は、20名以上の団体割引料金です。
※70歳以上の方は半額になります。
※障がいのある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。
◇会場:兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1、2、4、5
◇主催:兵庫陶芸美術館、丹波新聞社
◇後援:兵庫県、兵庫県教育委員会
◇協力:丹波立杭陶磁器協同組合
《壺》室町時代中期(15世紀)
《赤土部徳利》 江戸時代前期(17世紀)
《色絵立鶴文徳利(一対)》 江戸時代後期(19世紀)
会場名 | 兵庫陶芸美術館 |
会場住所 | 〒669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4 TEL.079-597-3961 FAX.079-597-3967 E-mail togei@pref.hyogo.lg.jp |
会場へのアクセス | 詳細は: 兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo - 土と語る、森の中の美術館 (mcart.jp)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) ◆JRをご利用の場合
ただし運行本数が限られていますので当館ホームページ(上記リンク)内、JR・バス時刻表をご確認下さい。 ◆自動車をご利用の場合
◆駐車場(無料) 敷地内に58台分(普通車)の駐車スペースをご用意しています。 移動が困難な方は、館玄関前に駐車していただけますので、駐車場誘導係にお申し付けください。 観光バスの受付については、お問い合わせください。 ◆その他 無料貸出:車椅子4台、ベビーカー2台 |
主催者名 | 兵庫陶芸美術館 |
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4 |
電話 | 079-597-3961 |
FAX | 079-597-3967 |
【関連イベント】
◆ワークショップ:「小壺を作ろう」
日時:2月21日(土曜日) 10:00~15:00
場所:当館エントランス棟1階 工房
※事前申込制(有料、定員20名、応募者多数の場合は抽選)
※応募締切 1月28日(水曜日) 16:00必着
◆ギャラリートーク:「当館学芸員による展示解説」
日時:12月20日(土曜日)、1月10日(土曜日)、2月14日(土曜日)
いずれも11:00から1時間程度
※観覧券が必要です
◆同時開催のテーマ展
「丹波焼の世界 season9」
~2026年2月23日(月曜日・祝日)※各イベントに関する詳細は、お問い合わせください。
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