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兵庫陶芸美術館開館20周年記念特別展「MINGEI ALIVE-いま、生きている民藝-」

2025年8月28日

担当部署名/兵庫陶芸美術館企画・事業課  直通電話/079-597-3961

1.展覧会の概要
およそ100年前、宗教哲学者の柳宗悦によって提唱された民藝(民衆的工芸)は、用途に即した手仕事による生活道具に美を見いだすという新しい価値観であり、提案であった。その中でも、特に使用頻度の高い「器(うつわ)」は、民藝の「現代性」を体現するものといえる。
本展では、兵庫陶芸美術館の現代陶芸コレクションの核となっている個人作家による器作品を展観し、柳が見つめた民藝の本質について、現代の視点から再考する。さらに現代の作家たちが作り出す様々な作品を通じて、いま、私たちが豊かで幸せであると思える暮らしと、そこに息づく「生活の芸術(アート)」について、思いを寄せる機会とする。

2.展覧会の見どころ
1.大正時代末頃、柳宗悦が民藝という新しい美の価値観を見いだすきっかけとなったのが、李氏朝鮮時代(14世紀末~19世紀末)につくられた朝鮮陶磁です。そこに「人間の温かみ、高貴、荘厳」を感じ得たという柳の美意識を、日本民藝館所蔵の朝鮮陶磁コレクションを通して、見つめます。
2.当館の現代陶芸コレクションの核となっている個人作家たちの器作品を一堂に展観します。富本憲吉、バーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司などのパイオニア世代から、その後継といえる作家たち、さらにはルーシー・リー、ハンス・コパーなど、器の概念を革新・拡張したヨーロッパの作家たちの作品も合わせて展示し、「生活に息づく芸術(アート)」としての可能性を再考します。
3.唯一無二の作家性を確立した個人作家たちがつくる器は、「いま、生きている民藝」を体現するものではないか、との問いを、現在、多方面にわたって活躍中の気鋭作家8名の作品を通して検証し、現代における手仕事の在り方や民藝の未来について考えます。

3.会期 2025年9月6日(土曜日)~11月24日(月曜日・振休)

4.開館時間 10時00分~17時00分 ※入館は閉館の30分前まで

5.休館日 月曜日
※9月15日(月曜日・祝)・10月13日(月曜日・祝)は開館
※9月16日(火曜日)・11月4日(火曜日)は休館

6.観覧料 一般1,300(1,000)円、大学生1,000(800)円、高校生以下無料
      ※()内は20名以上の団体割引料金
      ※70歳以上の方は半額
      ※障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料

7.会場 兵庫陶芸美術館(丹波篠山市今田町上立杭4)

8.主催 兵庫陶芸美術館、神戸新聞社

9.後援 兵庫県、兵庫県教育委員会

10.協力 丹波立杭陶磁器協同組合

11.関連イベント
◆記念講演会&トークセッション
日時:9月6日(土曜日)13時30分〜16時00分(開場は13時00分~)
会場:当館研修棟1階セミナー室
定員:110名(事前申込制、先着順)
参加費:無料 ※聴講には本展の観覧券(半券可)が必要です。

第1部
記念講演「いまなぜ民藝か」
講師:鞍田崇氏(哲学者、明治大学理工学部准教授)
時間:13時30分~14時20分

第2部
トークセッション
登壇者:鞍田崇氏(同上)、安藤雅信氏、内田鋼一氏(いずれも出品作家)
コーディネーター:マルテル坂本牧子(当館学芸員)
時間:14時30分~16時00分

◆出品作家によるアーティスト・トーク
日時:11月8日(土曜日)
時間:13時30分~(予定)
場所:各展示室
※参加作家は決定次第、当館ホームページにて発表いたします。

◆ワークショップ「スリップウェアに挑戦!-白と黒の器をつくろう-」
日時:11月16日(日曜日)10時00分~15時00分
講師:当館陶芸指導員
会場:当館エントランス棟1階工房
定員:20名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:有料
応募締切:10月21日(火曜日)

◆当館学芸員によるギャラリートーク
日時:9月20日(土曜日)、10月18日(土曜日)、11月1日(土曜日)、11月22日(土曜日)
   いずれも11時00分から1時間程度
   ※参加には当日の観覧券が必要です。

※各イベントに関する詳細は、お問い合わせください。

12.その他
展覧会を含め各イベントにつきましては変更・中止となる場合があります。最新情報は、当館ホームページ等でご確認ください。