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更新日:2025年7月23日

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兵庫県立森林大学校2025(令和7)年度10月入学生の募集

本校では、社会人や大学生など入学希望者の多様化に伴い、年度途中からでも柔軟に入学生を受け入れるため、はじめての試みとして2025(令和7)年度の10月入学生を募集します。

農山村に移住し、森に関係して生計を立てたい方や、高校や大学を卒業後、森林や林業等に関心が芽生えた方など、今秋から入学が可能な方は、是非、この機会に出願下さい。

1.生徒の声

木が教えてくれることをどれだけ理解できるか、そこが面白い

専攻科2年生 Kさん
出身地 鳥取県鳥取市
経歴 鳥取県立智頭農林高校卒
学生インタビュー
質問 回答

入学を決めたきっかけは?

高校2年生の時に先生の勧めで、オープンキャンパスへ。「いいな」と感じた。しかも実家から近くて、2年制で多くの資格が取得できるので進学を決めました。

一番好きな授業はなに?

伐倒の実習です。木をどう倒すか、ツルをどうするか、考えることがいっぱい。木が教えてくれることを、どれだけ理解できるか、常に考えながら伐倒しています。
将来の夢を教えて

林業事業体に就職して、将来は林業関係の教育者になりたいです。そのために、知識もしっかり身につけようと、今は勉強も頑張っています。また、技術向上のため伐木チャンピオンシップにも出場。ゆくゆくは伐木チャンピオンシップ世界大会への出場を目指します。

令和6年度伐木競技交流会で全国5位入賞!

森林を伐採した後に木を育てる"造林・保育"への興味が強くなった

専攻科2年生 Mさん
出身地 三木市
経歴 兵庫県立播磨農業高校卒
学生インタビュー
質問 回答
入学を決めたきっかけは? 出身校である農業高校入学後、森林を伐採した後に木を育てる"造林・保育"への興味が強くなり、2年生でオープンキャンパスに参加。樹木医学や経営学、会計学を学べると知り、将来、自分で森林経営するときに役立つと進学を決意。小さい頃から木を触れる仕事をしたいと言っていたので、親も進学を勧めてくれました。
一番好きな授業はなに? 樹木医学です。木の体調を知ることができ、木に関わる仕事に役立つ知識を得られます。実際に先生と木の状態を見たり、剪定したりと実習もあるのが楽しいです。
放課後や休日は何して過ごす? 放課後は近くのスポーツ施設でアルバイト。休日は樹木や森林の良さを伝える勉強を兼ね、県立森林公園でスタッフを手伝うボランティア。シェアハウスに住んでいて、学校に近く安くて快適。1年生の時は、先輩がいて心強かったです。

森林公園でイベントのお手伝い

 

日々の授業風景は、本校公式インスタグラム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)で、随時、発信しています。是非、ご覧ください。(よろしければ、フォローをよろしくお願いします。)

2.卒業生の声

現場作業員の中で唯一の女性。現場が和やかで笑顔になります。細かいことに気づくのも早い。(翔真林業(株)からのコメント)

専攻科4期生 Yさん
勤務先 翔真林業株式会社(宍粟市)
出身地 南あわじ市
本校入学時の経歴 徳島県内高等学校卒
卒業生インタビュー
質問 回答
入社して驚いたことは? 大きな重機を乗りこなして作業していること。きっと難しいのにすごいなと憧れました。私もそうなりたいと思います。どの作業にもちゃんと意味があり、それが後々の作業に繋がることを知りました。
どんな仕事をしている?どんな作業をしている時が楽しい? 色々な作業をさせてもらっていますが、中でもフォワーダでの搬出、プロセッサでの造材をしています。どんな作業でも楽しいと捉えているので強いて言えば全部の仕事が楽しいです。簡単に言うなら体を動かしている時です。
上司や先輩はどんな人 良い所は「良かったで」、ダメな所は「ここあかんかったで」と、はっきり言ってくれるような方々です。また、人として成長させてもらえる良い環境です。人をけなすこともなければ、目標に向かって作業をこなし、女性である私を隔てることなく平等に接してくださる良いお手本のうな人です(笑)

重機を自由自在に操作

基礎が確立されているので、指示に対して物分かりが良い印象です。(北はりま森林組合からのコメント)

中屋敷さんは上列左から2番目(他の卒業生とともに)

専攻科5期生 Nさん
勤務先 北はりま森林組合
出身地 神戸市北区
本校入学時の経歴 兵庫県内高等学校卒
質問 回答
入社を決めたきっかけは? 働いている人の人間性です。現場作業をしている人は、少し怖めでこだわりが強いイメージでしたが、インターンシップでお世話になった時、皆さん和やかで自由度の高い職場であることに誇りを持っていたことに惹かれました。
どんな仕事をしている?どんな作業をしている時が楽しい? 主な作業は、フォワーダ運材ですが、伐倒やウインチ集材も行っています。最近は、ハーベスタ造材の技術習得を目指して指導してもらっています。その中でも一番好きな作業は、作業道法肩の木の伐倒です。伐った後の状態と光の入り具合を見るのが爽快であり、整備に対しての達成感もあります。
大学校で学んだことで役に立っていることは? 林業に対する基本的な動作・知識です。林業を全く知らない人と比べると上達スピードは、明らかに早いと思います。

グラップルで木材を積込み

 

3.注目授業の講師紹介

森林保護学:大学教授としての豊富な経験を活かし、森林や樹木の危険因子からの防除を学ぶ

講師 山本福壽先生
主な経歴

鳥取大学農学部森林科学講座元教授・農学博士

智頭の山人塾塾長ほか

授業概要 現在の森林は、平均気温の上昇や外国からの昆虫の侵入等により様々なストレスを抱えています。本講義では、森林・樹木にダメージを与える気象的、生物的、人為的要因を解析し、ダメージの出現メカニズムや防除方法について解説。健全な森林の育成・保全を学びます。

保健休養学:医学と登山活動で得た知識や体験をもとに、森林セラピー®の実践者としてエビデンスから学ぶ

 

 

講師 今井通子先生
主な経歴 東京女子医科大卒医学博士
県立森林大学校特任大使
女性として初めてアルプス三大北壁登攀に成功ほか
授業概要 森林の有する機能の一つに保険・レクレーション機能があります。本講義では、森林の多面的な活用への視野を広げるため、森林セラピー®の歴史やエビデンスに基づいた効果について学びます。
実習では、森林セラピー®を体験し、リラックス効果を実感することで、森林の機能への理解を深めます。

林業機械実習:森林組合での作業班員の経験を活かし、実践で通用する森林整備の技術を学ぶ

 

講師 古川和繁先生
主な経歴 元しそう森林組合作業班長
授業概要 林業は環境保全に貢献する産業である一方、最も事故発生率の高い産業です。本校では、事故を未然に防ぐため、技術の基礎から徹底して学び、事故防止の意識づけを図っています。
実習では、経験豊富な本校教員と林業事業体から繰り返し学ぶことで、労働安全につながる技術を習得します。

森林情報論2:ICTを導入して省力化を図る新しい林業のあり方を学ぶ

 

講師 矢倉資喜先生
主な経歴 ひょうご森林林業協同組合連合会
ひょうご森づくりサポートセンター副センター長ほか
授業概要 近年、林業の分野でもICTの導入による省力化が進んでいます。本講義では、地理情報システムの「QGIS」を活用し、森林調査に役立つ技術を習得。航空レーザー測量のデータを用いて、山林内に立ち入らずに微細な地形や樹木の高さ、成立本数といった森林情報を把握する技能を学びます。

 

4.注目ポイント

その1.専門士の称号を付与

本校は、国が定める専修学校に認定されており、卒業時には専門士(森林林業専門課程)の称号が付与されます。また、4年制大学への編入学受験資格を取得可能なことも専修学校ならではのポイントです。

その2.最大22種類の資格を取得可能

森林・林業分野への就業に有利となる伐木等業務従事者や車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習、樹木医補など最大22種類の資格を取得可能です。

その3.県内外から10倍の求人(令和6年度実績)、学生の2割が兵庫県や市町等公的機関に就職

本校には、県内外の林業・木材産業に携わる事業体から10倍(令和6年度実績)の求人が寄せられており、卒業後は、多くの学生が同分野に就業しています。

また、国(林野庁)や、兵庫県、姫路市、宍粟市などの公務員や、大学の演習林といった公的機関の職員となる学生も全体の2割を占めています。

学生の就職支援として、授業ではキャリアデザインを描く機会や、学外にて就業体験する機会を充実させており、学生に寄り添った進路指導を行っています。

その4.充実の学費・住宅支援

林業分野に一定期間就業することを条件に、国の「緑の青年就業準備給付金」を最大年間142万円、最長で2年間受けることができます。

また、本校が位置する宍粟市より、家賃が月1万円程度のシェアハウスの斡旋や、民間アパート補助(上限1万円/月)などの支援を受けることができます。


くわしくは、森林大学校の紹介ページをご覧ください。

5.募集概要

入学者の選抜にあたっては、卒業された高等学校等の「学校推薦」、学習活動以外の経験や森林林業への熱い想いなどをアピールしていただく「自己推薦」、林業事業体への就業予定者を対象とする「事業体推薦」の3区分による推薦入学試験のほか、「一般」の区分で試験を実施します。

試験日程、試験科目等は下表のとおりです。

また、令和7年度10月入学生募集要項は、以下のファイルをご覧下さい。

令和7年度10月入学生募集要項本文(PDF:310KB)(別ウィンドウで開きます)

令和7年度10月入学生募集要項様式(ワード:79KB)(別ウィンドウで開きます)

(1)募集定員、募集方法等

課程

教育期間

募集定員

募集方法

森林林業専門課程

専攻科

2年

19名

(1)推薦入学試験

ア.学校推薦

イ.自己推薦

ウ.事業体推薦

(2)一般入学試験

(2)試験日程等

項目

内容

出願期間

(必着)

令和7年7月1日(火曜日)~8月25日(月曜日)

試験日

令和7年9月7日(日曜日)

試験科目

筆記試験(小論文〔400字程度〕1題)(一般は2題)

面接

試験会場

兵庫県立森林大学校(兵庫県宍粟市一宮町能倉772-1)

無料送迎バスがあります(要申込み)

合格発表

令和7年9月12日(金曜日)

入学説明会

令和7年9月20日(土曜日)

森林大学校入試過去問題のページで過去の入試問題を公表しています。

6.その他

本校では、専攻科10月入学生募集と同時に、専門士の称号は得られないが、より短期間で専門科目のみを学びたいとの潜在的需要を満たすため、研修科において専門科目のみ受講できる専門コースを新設します。

専門コースについては、別のページに詳細な情報を載せていますので、ここ(別ウィンドウで開きます)をクリックして下さい。

(参考)10月入学生(専攻科)と専門コース(研修科)の主な違い

項目

10月入学生(専攻科)

専門コース(研修科)

教育/研修期間

令和7年10月1~令和9年9月30日

令和7年10月1日~令和9年3年31日

出願/募集期間

令和7年7月1日~8月25日

令和7年7月1日~9月19日

募集人数

19名

5名

主な募集要件

40歳以下

年齢要件なし

入学試験

令和7年9月7日(小論文、面接)

応募あり次第、面接を実施

取得可能な資格等

専門士(大学編入も可能)

専修学校の単位認定により取得可能となる資格も含めた22資格(最大)

森林林業への就業に有利となる19資格(最大)

専門士の称号や専修学校としての単位認定が必要な資格は取得できません。

お問い合わせ

部署名:農林水産部 県立森林大学校

電話:0790-72-2700

FAX:0790-72-2701

Eメール:c_shinrin@pref.hyogo.lg.jp