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明けましておめでとうございます。
皆さまのご理解とご協力に支えられ、この東播磨の地で2度目の新年を迎えることができました。心から感謝申し上げます。
昨年は元日に能登半島地震が発生し、北陸地方を中心に甚大な被害をもたらしました。被災地では現在も復旧作業が続いていますが、被災された方々が一日も早く日常生活を取り戻されることをあらためて祈念するとともに、災害に備えた準備と対策を進める必要性について思いを巡らせています。
さて、今月は新年最初のメッセージとなりますので、2025年にちなんだイベント等についてご紹介したいと思います。
●阪神・淡路大震災30年事業
1月17日に阪神・淡路大震災から30年を迎えます。この震災の記憶は、私たち兵庫県民にとって決して忘れることのできないものですが、災害の記憶は30年を境に風化して継承することが難しくなるとされています。実際に、県職員として震災を経験した者は年々減少しており、震災当時まだ生まれていなかったという職員も増えてきています。兵庫県では、これまでの「忘れない」「伝える」「活かす」「備える」に「繋ぐ」を加えた基本コンセプトを設定し、県民、関係機関等と連携し、記念事業を展開しています。
その取組の一環として、当県民局でも先月、震災の経験と教訓を次世代につなぐため、「ひょうご安全の日“東播磨地域のつどい”」と題した研修会を開催しました。県職員だけでなく、管内の市町職員や防災士の方などにも参加いただき、阪神・淡路大震災発生時の状況や、能登半島地震の被災地支援のことなど、普段の業務では深く知ることのできない貴重な体験談を講師からお聞かせいただきました。
研修の中で、「今年は阪神・淡路大震災から30年だが、歴史を紐解くと毎年のように過去に発生した何かの大地震から何十年、何百年という節目が訪れている。」というお話がありました。日本はそれほどの地震大国であり、どの地域でも決して油断はできません。今後起こりうる災害に対して「いつか」ではなく「今から」備えようと、より一層気が引き締まりました。災害対策は、公助だけでなく、自助、共助も不可欠です。いざというときに大切な人を守ることができるよう、備蓄の準備や家具の固定など、ご自身でできることから確実に備えていきましょう。
●大阪・関西万博
4月13日から大阪・関西万博が開催されます。兵庫県でも、県全体をパビリオンに見立て、各地域の歴史や風土を生かして主体的に課題解決に挑み、未来を切り拓いてこられた方々の「活動の現場そのもの(フィールド)」を発信し、多くの人に来て、見て、学び、体験していただく取組であるひょうごフィールドパビリオンなど、万博に関連した事業に取り組んでいます。
管内のフィールドパビリオンとしては、昨年末時点で11のプログラムが認定されています。内容はひょうごフィールドパビリオン専用WEBサイト(外部サイトへリンク)に掲載されていますが、県民局情報番組「ひがタン!」でも毎月ご紹介していますので、ぜひご覧ください。明石浦漁協でのセリ市の見学や1700年の歴史を持つパワーストーンを使ったアクセサリーづくりなど、様々なプログラムが展開されていますので、来て、見て、学び、体験していただければと思います。
今後も、地域の皆様が安全安心で豊かな暮らしを営んでいけるよう、東播磨県民局としても精一杯取り組んでまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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