更新日:2025年9月1日

ここから本文です。

局長メッセージ(9月)

9月になりました。
暑い日が続いており体感としてはまだまだ夏ですが、スーパーなどでサンマを目にする機会が増え、暑くても季節は確実に秋に移り変わりつつあると実感しています。今年のサンマは例年より豊漁で、身が大きく脂のりも良いというニュースを目にしましたが、猛暑による海水温の上昇により、エサであるプランクトンが多く発生したことなどが影響しているそうです。一方でブリなど不漁の魚も多いようで、今年の猛暑は私たちの暮らす地上だけではなく、海に生息する生物にも大きな影響を及ぼしていることが分かります。環境問題への対応は一朝一夕で解決できるものではありません。だからこそ日頃から自然の恵みに感謝し、環境への配慮も忘れずにいたいものですね。


当県民局では、水産資源の豊かな海の再生のため、漁業者が実施する二枚貝放流による漁場環境改善の取組の支援や、マダコ資源増大のため漁業者等が実施する産卵用たこつぼなどの資材設置を支援しています。今年度からは、近年増加しているタコ釣り遊漁者に対する漁業や遊漁のルール周知・啓発活動実施のための配布資料作成の支援や、規格外野菜を給餌するウニの養殖等、東播磨管内での新たな対象種による増養殖の実証を支援しています。
たこつぼ設置作業ウニ養殖の例
↑たこつぼ設置作業・卵を守る親ダコ  ↑規格外野菜を給餌するウニの養殖の例
 

また、管内には水産資源の持続的利用と安全・安心な水産物の安定供給を図るため、科学的調査研究と技術開発を行っている県の機関である水産技術センターがあります。近年の海水温上昇に対応するため、高水温にも適応できるノリやニジマスの研究や開発なども行われています。研究成果は水産技術センターのホームページ(外部リンク)や毎年開催される研究発表会などでも情報発信されています。その他にも、センター内の漁業研修館での見学者の受け入れなど、様々な取り組みが行われています。
研究発表会見学
↑研究発表会の様子  ↑見学の様子

 
東播磨では、これからタイやサワラが旬を迎えます。漁業関係者の皆さんの努力と自然の恵みに感謝しながら、地元の旬の味覚を存分に楽しみましょう。今月は地元の魚に触れられる機会として、浜ごこち【9月6日(土)10時~16時@東須磨漁港南側】や、ひょうごのおさかなフェスタ2025【9月21日(日)10時~15時半@アリオ加古川】、明石新浜軒先マルシェ【9月28日(日)10時~14時@明石浦漁協周辺エリア】も開催されますので、ぜひ足をお運びください。
浜ごこち
明石軒先マルシェ1

明石軒先マルシェ2

お問い合わせ

部署名:東播磨県民局 総務企画室

電話:079-421-9016

FAX:079-424-6616

Eメール:hharimasom@pref.hyogo.lg.jp