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更新日:2025年2月5日

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知事記者会見(2025年2月5日(水曜日))

【発表項目】

  1. 2⽉4⽇からの降雪に関する注意喚起「⼤雪に備えましょう」(PDF:142KB)
  2. 「HYOGO SPORTS AWARD 2024」の開催(PDF:303KB)
    • (1)兵庫県スポーツ賞
    • (2)兵庫県スポーツ協会表彰
    • (3)兵庫県障害者スポーツ協会表彰
  3. 兵庫津ミュージアム企画展「⿃瞰図絵師⻘⼭⼤介物語」の開催(PDF:633KB)

動画

知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

知事記者会見内容

1番目は、「2月4日からの降雪に関する注意喚起「大雪に備えましょう」」です。

神戸地方気象台の情報によりますと、昨日2月4日から近畿地方の上空には、この冬一番の強い寒気が流れ込み、9日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みであるとされています。

北部では、特に明日に警報級の大雪となる可能性があり、南部でも山地を中心に積雪となっています。

7日午後から9日頃にかけて、普段雪の少ない県南部の平野でも積雪となる可能性があります。

本日もかなりの低温となっており、この状況は明日まで続く見込みです。

県では2月3日に防災監をトップとする「大雪に伴う雪害対策連絡会議」を開催するなど警戒態勢をとり、情報収集に努めています。

県民の皆さんにおかれましては、既に県のXやひょうご防災ネットなどで呼びかけていますが、今後もテレビやラジオ、ネットなどの気象情報や地元の市や町からの情報にも十分に注意していただくようにお願いを申し上げます。

降雪による立ち往生や路面凍結によるスリップ、風雪による見通しの悪化など交通障害に警戒をしていただきたいと思います。

車で外出される場合には、冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行及び早期の装着、食料や水の携行、燃料の補充などの備えが必要だと思っていますので、よろしくお願いします。

除雪作業を行う場合には、転落などの事故の防止のため、1人で行わず、ご家族やご近所の方に声をかけ、安全対策を行った上で十分に注意して実施していただくようにお願いします。

他県においても、大雪警報が発表されている地域もあります。

過去の大雪の際には、大規模な車両の立ち往生が発生するなど、危険な状況も生じているということもございましたので、今後の気象予測をご確認いただき、当該地域への不要不急の外出についても、十分注意していただくようにお願いを申し上げます。

 

2番目は、「「HYOGO SPORTS AWARD 2024」の開催」です。

昨年は、オリンピック・パラリンピックでの兵庫ゆかりのアスリートの活躍に湧きました。

また、ヴィッセル神戸のJ1リーグの連覇、そして天皇杯優勝の2冠の達成ということで、先ほど「誉賞」も贈呈をさせていただきました。

ヴィクトリーナ姫路の皇后杯初優勝など、県内のプロスポーツチームの活躍も目立ったということは、皆さんの記憶にも新しいと思います。

県民の皆さんもその姿に感動や勇気をいただいたのではないかと思います。

こうした兵庫ゆかりのアスリートの活躍、スポーツ関係者の功績を称えるために、「HYOGO SPORTS AWARD 2024」を、2月14日(金曜日)に開催します。

神戸市長田区の県立文化体育館「神戸常盤アリーナ」の多目的ホールで開催します。

参加者は、兵庫県のスポーツ賞、兵庫県スポーツ協会表彰、兵庫県障害者スポーツ協会表彰の受賞者、各スポーツ団体の関係者、一般見学者となっています。

なお、一般の方について事前申込は不要で、当日は会場内の観客席からご観覧いただくことができますので、ぜひ多くの皆様に来ていただきたいと思っています。

当日は、パリオリンピックセーリングの銀メダリストである吉岡美帆さんやパラリンピック車いすラグビーの金メダリストである倉橋香衣といった、アスリートの方など約400人が出席する予定になっています。

まず、兵庫県スポーツ賞ですが、オリンピックやパラリンピックなど国際大会や各種目の全国大会において、優秀な成績を収められた方を表彰するものになっています。

今回は330名を表彰させていただきます。

受賞者は、オリンピックやパラリンピックのメダリストなどを対象とする特別賞に、パリオリンピック柔道で金メダルを獲得した阿部一二三さん、先ほど紹介しましたパリオリンピックセーリングで銀メダルを獲得した吉岡美帆さんなど10名を予定しています。

オリンピックやパラリンピックへの出場や国際大会で1位から3位を獲得した方、全国大会で優勝した方などを対象とする優秀賞金メダルには、パリオリンピックの陸上に出場した田中希実さん、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会優勝のヴィッセル神戸など、個人が96名、そして団体が129名となっています。

国際大会で入賞した方、全国大会で準優勝した方などを対象とする優秀賞銀メダルには、日本陸上競技選手権大会準優勝の衛藤昂さん、全国高等学校総合体育大会準優勝の相生学院高等学校など、個人で58名、団体で37名を予定しています。

次が、兵庫県スポーツ協会表彰になります。

これは、国際大会への出場や国民スポーツ大会で1位から3位を獲得した方、スポーツの振興に顕著な功績を収めた方を表彰するもので、今回は261名を表彰させていただきます。

受賞者は国際大会への出場、そして国民スポーツ大会において、1位から3位を獲得した方を対象とする優秀選手賞にフィギュアスケートの坂本花織さん、そして同じくフィギュアスケートの三原舞依さんなど、120名を予定しています。

国内外のマスターズ大会にて、1位から3位を獲得した方を対象とするマスターズ賞に、陸上の福田博之さんなど86名が予定されています。

スポーツの振興に功績のあったスポーツ協会の役員を対象とするスポーツ功労賞に、スケートの宮永芳明さんなど24名、顕著な成績を上げた指導者を対象とする優秀指導者賞に、ソフトテニスの岡部勝式さんなど30名、スポーツ振興の普及・奨励を行った方を対象とする奨励賞にソフトボールの春名克彦さんとなっています。

次に、兵庫県障害者スポーツ協会表彰ですが、障害者スポーツの振興にご功労があった方、そしてパラリンピックなど各種大会などで優秀な成績を収めた方を表彰するものです。

今回は合計86名を表彰します。

受賞者は、障害者スポーツ振興などに貢献した方を対象とする障害者スポーツ功労賞にバレーボールの小笠原悠さん、陸上の藤本悦子さんなど5名、パラリンピックにて1位から3位を獲得し、指定する国際大会で優勝した方を対象とする障害者スポーツ特別選手賞に、車いすテニスの上地結衣さん、車いすラグビーの倉橋香衣さんの2名です。

スペシャルオリンピックスゲームス入賞、その他国際大会、全国大会を優勝した方などを対象とする優秀選手賞に、水泳の和田愛理さん、そして陸上の門田健二さんなど79名を予定しています。

当日は、受賞者の皆様の晴れ舞台として、また、参加いただく関係者や来場者の皆様が楽しんでいただけるよう、映像や音響、照明など、効果的な演出を施して、アワードを精一杯盛り上げていきたいと思っています。

今後とも、HYOGO SPORTS AWARDが選手のモチベーションとなり、さらに県内スポーツが盛り上がることを期待しています。

 

3番目は、「兵庫津ミュージアム 企画展「鳥瞰図絵師 青山大介物語」の開催」です。

先日の阪神・淡路大震災30年にかかる行幸啓におきまして、天皇皇后両陛下にもお越しいただいた、県立兵庫津ミュージアムで、空を舞う鳥の目線で風景を描く鳥瞰図をテーマとした企画展「鳥瞰図絵師 青山大介物語」を開催します。

今回の企画展では、鳥瞰図の第一人者である青山大介氏の作品を展示するとともに、同氏が制作した鳥瞰図を通じ、兵庫の魅力を発信します。

開催期間は、2月8日から3月23日までとなっています。

観覧料は一般が300円等となっています。

ぜひ、この機会に常設展も併せてご覧いただきたいと思っています。

青山大介さんは、神戸市長田区出身で、三宮周辺や神戸の港エリア、姫路の市街地などの鳥瞰図をこれまで制作しています。

県立兵庫津ミュージアム「ひょうごはじまり館」のエントランスの床面には、神戸港が開港された年である1868年当時の兵庫津を描いた「古の港都 兵庫津鳥瞰図1868」を展示しています。

今回の企画展では、青山氏が初めて本格的に制作をした作品や鳥瞰図を制作する時に使用する道具、作品の原画などを展示しまして、現在までの軌跡を青山さんのこれまでの作品とともに、紹介したいと考えています。

姫路城下町を描いた「令和の姫路城下鳥瞰絵図2021」や大阪梅田の街並みを描いた「大阪梅田鳥瞰図」など、県内外の鳥瞰図も展示予定です。

イベント開催も予定していまして、2月8日には、ウォークイベントということで、青山さんと兵庫津ミュージアムから、1868年に発生した神戸事件の舞台となった神戸大丸周辺まで歩いて、歴史を体感するウォークイベント、2月23日と3月16日には、展示している作品を青山さんに解説をしていただくギャラリートークも開催予定です。

また、3月2日には青山氏による講演会、兵庫津ミュージアムの笠井館長とのトークセッションも予定をしています。

ぜひ、ホームページなどでご案内をしていますので、QRコードからアクセスしていただきたいと思います。

県立兵庫津ミュージアムでは、今回の企画展「鳥瞰図絵師 青山大介物語」をはじめ、兵庫五国の魅力を多彩なコンテンツと様々な手法で発信していきますので、ぜひ、足を運んでいただきたいと思っています。

 

私からは以上です。

質疑応答

朝日新聞:

雪が昨日から降っているということで、県内での人的被害ですとか建物の被害ですとか、スリップ事故等は、今どういう状況でしょうか。

 

知事:

現在の状況ですが、今回の大雪について、現在のところ、人的被害、家屋被害、大規模停電などの被害の情報は入っていません。

現在のところ、道路の大幅な通行規制などもなく、現時点で事前規制の予定もしていないということにはなっています。

 

朝日新聞:

雪への備えという意味で、情報収集の体制をとっているということが先ほどありましたが、例えば、路面の凍結対策とか県としてされている対策が現状どうなっているか教えてください。

 

知事:

これから2月9日に向けて、強い気圧配置で大雪が想定されています。

2月3日に、既に雪害対策連絡会議として、防災監をトップとするものを開催するなど、すでに警戒態勢をとって情報収集に努めています。

神戸地方気象台などとの連携もしっかりやっていくということです。

大きな災害リスクがある場合には、災害警戒本部体制に移行することとか、災害が発生した場合には、災害対策本部の設置にもなりますので、まずは雪害対策連絡会議で、警戒をとりながら情報収集に努めていきたいと考えています。

県のXであったり、ひょうご防災ネットでも引き続き情報を呼びかけていきたいと思いますが、県民の皆さんもぜひテレビやネット、ラジオなどの情報をしっかりと、注意していただきたいと考えています。

 

朝日新聞:

冒頭に広報広聴課の方からアナウンスがありました、今日も1時間程度ということで会見時間の制限についてお伺いします。

以前は時間には制限なく開いていただいていたところですが、知事2期目の就任後初の定例会見、11月27日以降は予算編成などの公務が多忙であるということを理由に1時間から1時間15分程度の制限がなされてきたと思います。

予算編成は、比較的落ち着いてきている状況だと聞いていますが、時間に制限をつけない形に戻していただけるのか教えてください。

 

知事:

当初予算の編成など重要施策の協議がありましたので、定例会見の時間を1時間程度とこれまでさせていただいたというところでございます。

今後も予算も終わりましたが、組織や人事、それ以外にも、重要政策の協議は続きますし、内外との会議や行事など公務がかなり立て込んできており、公務を入れるということが大事になってきていますので、これまで同様の1時間程度ということで、私どもとしては今考えさせていただいております。

記者会見ももちろん大事な記者クラブの皆さんとの合同開催ということで、県政の発信や質疑などを受ける機会として大事だと考えております。

一方、公務というものも、内外での行事や重要施策の協議というものも重要な県民の皆さんにとっての公務になりますので、こちらについては入れなければならないというところもありますから、そこはご理解いただきたいと思っています。

必要に応じて、囲み取材であったりとか、そういったところは柔軟に対応していくということはこれまでどおり、しっかりやらせていただきたいと思っています。

 

朝日新聞:

会見時間の制限は、会見の重要な運用変更でもあると思いますので、記者クラブとしては、一時的なものだと受け止めていたので、恒久的な運用変更になるのであれば、一定程度協議を持っていただく等、ご配慮いただければなと思います。

文書問題とか、知事選に絡みまして、県の第三者調査が3つ進んでいると思います。

この進捗状況、結果はいつ出るのかというところを分かる範囲で教えてください。

 

知事:

それぞれの第三者の方による委員会などについては、現在調査を進めているという状況でございます。

 

朝日新聞:

先日、市町長との懇話会で合意がされました共同声明について、取りまとめの進捗状況と発表の時期がいつ頃で調整されているか教えてください。

 

知事:

そちらについても、今、市長会、そして町村会の方と調整をしているものですので、調整が整い次第、発出をさせていただくことを予定しています。

 

共同通信:

SNSでの誹謗中傷問題についてお伺いします。

これまで知事は会見の場で、記者の質問に答える形で「心ない誹謗中傷やそれに繋がりかねない真偽不明の情報の発信というものは、人を傷つけることになるのですべきではない」と、発信してこられました。

このような会見の場以外で、同様に誹謗中傷をやめるように呼びかける発信をしたことはありますか。

 

知事:

会見の場で言わせていただきましたし、それ以外にも県のXの方でも発出をさせていただいていますし、そういった形で発出をさせていただいています。

心ない誹謗中傷や真偽不明の情報の発信というのは、SNSの使い方としてはよくないことですから、県民の皆さんにもSNSを使っているすべての方にしっかりそこは強く申し上げたいと思います。

 

共同通信:

県のXでという話がありましたが、先月の18日に元県議の方が亡くなられてから知事ご自身が運用されているXであったり、インスタグラムを拝見すると、注意喚起するような投稿というのが見られませんでした。

いずれも知事が個人として運用されているアカウントだとこちらは理解していますが、改めてSNSの場でご自身から発信するようなお考えはありますか。

特に不適切な情報が拡散されているXの舞台の上で知事ご自身が発信するということは、一定の意味を持つと思いますが、お考えをお聞かせください。

 

知事:

会見の場でも申し上げていますし、後は県のXでもしっかりやらせていただいていますので、私としては、今までも含めてきちっと対応してきていますし、これからもそういった形で適宜適切に対応していきたいと思っています。

 

共同通信:

個人のアカウントではやられないということでしょうか。

 

知事:

県の公式の場で言わせていただいていますので、県知事として発信をさせていただいていますし、あとは県の公式Xでもさせていただいていますから、今の対応としては、そこできちっとやっていると考えています。

 

共同通信:

知事ご自身のアカウントですと知事を知事選でもご支持されていたような方たちもたくさんフォローされていると思いますし、フォロワーの数を見ても相当影響力大きいものになると思うので、改めてそのようなご検討もしていただいても良いのかと思うので、よろしくお願いします。

 

知事:

今、申し上げたとおりですね。

私どもとしては、県としてきちっとやっていると考えています。

 

読売新聞:

昨日4日、国会の衆議院予算委員会で、兵庫県知事選や選挙での誹謗中傷について取り上げられました。

石破首相は、選挙の候補者が他の候補者の当選を目的としたいわゆる2馬力選挙について、「どう考えてもおかしいと思っている。各党の合意を得て、法改正をはじめとして誰もが納得する選挙運動のやり方を確立するのは喫緊の課題」と訴えられて、新たな法規制などを検討すべきだという考えを示されました。

兵庫県知事選についても、兵庫県選挙管理委員会が2馬力選挙については問題視しており、先月、総務省に適正な選挙を実施するための法整備を要望しておられます。

2馬力選挙について改めて知事の見解をお伺いできますか。

 

知事:

前回の知事選挙で、私は1候補者として選挙戦に立候補して、戦わせていただきました。

私自身は、自分自身が訴えて、これまで申し上げていることになりますが、自分ができる選挙を街頭演説含めて、日々懸命にやらせていただいたということですので、私としてはそういった選挙戦を自分ができることを懸命にさせていただいたということになっています。

報道でそういった首相が発言されたということは承知しております。

今回の知事選挙について、私は選挙戦を戦った当事者でもありますので、首相のコメントについては、差し控えたいと思いますが、いずれにしても選挙制度については国会や国において議論される、そして必要があれば改正などの対応はされるものだというふうに認識しています。

 

読売新聞:

今回の兵庫県知事選ではなく、一般的に2馬力選挙を、今後、適正化に向けて国会で法整備に向けて議論していくということで、知事としてどういうふうにお考えなんでしょうか。

 

知事:

選挙制度というものは、県であれば県選挙管理委員会が執行業務をしますが、制度としては、国の方が国会の審議を経て、公職選挙法等の改正をして、制度を運用していくということになりますので、そこはいろんな選挙を含めた社会経済情勢の変化の中で、対応・改正すべきものがあれば、しっかりそこは改正していくということはこれまでもそういうふうになっていますし、これからも同様に時代の流れの中で、こういった制度改正をすべきものだというものが生じてくれば、それはしっかり改正していくということは大事なことだと思います。

 

神戸新聞:

これまで会見に時間制限を設けず、最後まで質問に応じるというのは、知事の就任以来ずっと守られてきたスタンスで、再選前もどんなことがあっても会見というのは、質問が終わるまで続けてこられており、知事のポリシーかなと思っていました。

公務が重要というのは、もちろんですが、再選前も重要なのは変わらなかったと思います。

そのポリシーが変わられた理由について、もう一度お伺いさせてください。

 

知事:

ポリシーが変わったというよりも、もちろん記者会見というのは大事な政策を伝えたりする場だと思っていますが、一方で、それ以外の公務も、もちろん県民にとって、大事な施策や行事をやるということも大事ですから、それをやっていく上で、私自身も限られた日程の中で、いろんな行事や打合わせというものを入れていかなければいけないので、それを今回やらせていただいているというところですので、それは何かポリシーが変わったというよりも、業務や公務上の必要性に応じて、そういった形でやらせていただきたいというふうに考えて、そして、ご理解いただけるようにお願いしたいというふうに考えています。

 

神戸新聞:

業務の量が、再選後に膨大に増えたというわけではないかと思いますが、優先順位が少し変わってきたというような捉え方なんでしょうか。

 

知事:

いろんなイベントや行事というものも大事ですし、3時間、4時間という、そういった形の記者会見になってしまうと、他のやらなければいけない打合わせや行事というものもありますから、これは県民の皆さんからもしっかり仕事をしてほしいという中で、そこは、我々としても、一定仕事を入れていかなければならないこともご理解いただきたいと思います。

 

神戸新聞:

記者クラブとしては、先ほど幹事社も言っていましたが、できる限り受けていただきたいということで、あまり時間制限として1時間で区切っていただきたくないというのが思いです。

先日、読売新聞に県警本部長のインタビュー記事が載っていましたが、今の県の状態について、「分断が根深い状態だという感触がある。思い込みをしている人たちが互いに一切交わらない状態、対立の状況にあって、竹内元県議の死をきっかけに分断が根深くなり、見過ごすわけにはいかない」とおっしゃっています。

知事として、県警本部長が言われたこの県の分断についての認識をお伺いします。

 

知事:

個別のSNSの書き込みを全て私は見ていないし、そこは見れないという物理的なこともありますが、SNSでいろんな意見が出るということは、SNSの1つの状況として、いろんな問題である、というふうに認識しています。

ただ、それが結果として人を傷つけたり、誹謗中傷に繋がるようなことは望ましくないと考えています。

行政としては、個人間の問題、やりとりの問題に立ち入ることは難しいと思いますが、モラルやルールを意識した、正しい利用の仕方というものは大事だと思っていますので、そこは、県警本部長もこの間の常任委員会の中で、捜査状況という客観的事実を知りうるトップとして発言等されたというふうには受け止めています。

いずれにしましても、心ない誹謗中傷、審議不明の情報発信を行うことは良くないので、そういったことはSNSを利用されている方にはしないようにということを強く申し上げていくことが大事だと思います。

 

神戸新聞:

県警本部長は、今、竹内元県議の死をきっかけに分断が深くなっているという現状認識ですが、県知事としては、今、分断が深くなっているという認識はないということでしょうか。

 

知事:

何をもって分断というかは、人によって様々あると思いますが、SNSにおいて、いろんな意見が対立したり過熱するという状況は、これはあらゆる世界、あらゆる分野であるということで、それがやはり過熱し過ぎたりするということは、それが誹謗中傷などに繋がっていくということは、決して良くはないということですから、そういったことは、やはりSNSを利用される皆さんが、しっかり注意をしていくということが大事だと思います。

 

神戸新聞:

知事の現状認識をお伺いしたいのですが、今、対立して過熱している状況にあるというふうに感じていらっしゃるのかどうか、その個別の一つ一つのアカウントの話をしているのではなくて、どのような現状認識をされているのかをお伺いしたいんです。

 

知事:

私は日々、県政を推進させていただいていますが、きちっと目の前の仕事はさせていただいていますし、議会でも、議論はいろいろ出つつも、最終的に予算を通していただいたり、条例も可決していただいたり、先日も、県政改革調査特別委員会から報告書も出ましたが、意見をいろいろいただいた上でしっかりと県政を前に進めていくということで、議会との議論もしっかりやっていくということが大事だと思いますので、私自身は県政をしっかりと進めさせていただいているとは思っています。

 

神戸新聞:

先週の31日に、総務省の住民基本台帳人口移動報告で、兵庫県が2年連続全国ワースト3位の転出超過が続いています。

知事が3年前に初当選された後も歯止めがかかっていないのですが、この受け止めとその原因についてお伺いします。

 

知事:

先日、総務省が住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の令和6年の結果を発表しました。

兵庫県は令和6年の状況で、7287人の転出超過で、昨年と比べて110人改善をしているものの、やはり、今ご指摘いただいたとおり、転出超過が多いという状況にはなっています。

年齢別では、20代の転出超過が多いということです。ファミリー層は、一定程度転入超過になっているというものがあります。

20代の転出超過は、兵庫県にとって、定住人口を増やしていく意味でも大事なポイントだと思いますので、そこは現状がなかなか劇的に改善していかないという、一つずつは改善している状況があるのかもしれないですが、若者・Z世代の応援施策含めまして、住みやすい、働きやすい兵庫県づくりに向けて、地道な政策をしっかりやっていくということが大事だと思っています。

 

神戸新聞:

Z世代の支援で言うと、選挙中、知事の目玉施策で県立大学の授業料等無償化事業ということをよくおっしゃっていたかと思いますが、一部にしか受益者がいないというような批判もあるかと思いますが、今、県が打ち出している若者支援が県全体に波及していく有効な手だて、人口減少の手だてになっているというような手応えはありますでしょうか。

 

知事:

100%で人口減少問題に手だてを打てる施策が、なかなかすぐにあるかというと、これは全国自治体、どこも悩んでいる課題だと思います。

東京や大阪のメガシティーというものは、今転入超過になっていますが、それ以外の都市というものは、基本的に、愛知県や広島県でさえ転出超過にあるということですから、そういったところは、それぞれ自治体などが、できる施策をやはりしっかりやっていくということが大事だと思いますので、私としては若者・Z世代施策、県立大学の授業料等無償化もそうですが、それ以外の施策を来年度予算でもしっかりとやっていくということで、できるだけそういった状況に対応するとともに、大事なのは、今、兵庫県に暮らしておられる方が、いろんな勉強やスポーツも含めて、十分に自分の目標に挑戦できるような環境づくりをしていくということも大事だと思いますので、そういった観点からもしっかりやっていきたいと考えています。

 

NHK:

先日、開催された県・市町懇話会での共同声明の話について再度伺います。

先ほど質問の中で、市長会、町村会との調整が終わり次第、発出させていただくという言葉があると思うんですが、そもそも、共同声明を出すことはもう決めたという理解でよろしいですか。

 

知事:

先日の県・市町懇話会で共同声明を出させていただくようにということで話をしましたので、私としては、できるだけ早く出せるように調整を進めたいとは思っています。

 

NHK:

それに関連して、できるだけ早く調整をしたいという背景としては、SNS上での誹謗中傷とか、そういったものが拡散されることを受けてという理解でよろしかったですか。

 

知事:

先日の県・市町懇話会でも、SNSの誹謗中傷については、良くないという話が出た中で、県と市、町、共同で出していこうという話になっていますから、趣旨としては、そこが大事だと思います。

 

NHK:

中身については、担当部局とか市長会、町村会との折衝なども必要だと思うんですが、知事として、どういった共同声明になることを期待されていますか。

 

知事:

SNSにおける誹謗中傷や真偽不明の情報の拡散というものが、今も数多く見られる中、SNSというものの誤った使い方というものが、人を傷つけたり、大きな社会的な問題になっているということになりますから、それを、改めていくと言う、そういった使い方をみんなで考えていく必要があると思います。

一方で、SNSというものは、良い使い方をすれば、大変素晴らしい情報発信ツールにもなりますので、そういった観点から、使用のあり方について、考えていかなければいけないというふうに思っています。

SNSにおける誹謗中傷などがないような社会に向けて、県民の皆さんにしっかりメッセージを伝えていくという内容にしていければ良いなと思っています。

 

NHK:

発出の方向で調整されているということですが、いつ頃を目途に考えていますか。

 

知事:

できるだけ早くだと思っていますが、これも文書の内容の調整が大事ですから、そこをしっかり今やっている状況です。

 

NHK:

共同声明を発出する際は、市長会会長の酒井市長だったり、知事が合同で発表するなど、どういった形での発信をイメージされているんでしょうか。

 

知事:

そういった場を持つこともあるとは思いますが、まずはしっかり調整をして、県、市長会、町村会の連名で発出することが大事だと思います。

 

NHK:

共同声明は、初めての取組みだと思うんですが、県と県内の全自治体合同でこういった共同声明を出す意義というのは、どういうところにあると思いますか。

 

知事:

SNSでの誹謗中傷や社会において、いろんな議論や意見を交わすということは、1つの健全な民主主義として大事だと思いますが、それを少し、何といいますか、それを逸脱する形で、誹謗中傷や事実と異なるような真偽不明のものを、発出したりとかしていくことは、やはりよくないということです。

それを、県内の自治体が連携して発信をしていくことは、そういった誹謗中傷を行う社会ではなくて、みんなで寛容な社会づくりに向けた一歩として大きな意義があるというふうには考えています。

 

フリー記者A:

先ほど、読売新聞が聞いていた2馬力選挙のことなんですが、知事選の期間中に私、直接斎藤さんに伺った時に、ご本人は認識していないというようなことを言われた記憶があります。

しかし、陣営の関係の複数の方とか応援されている方からは、当然、認識はしていて、連絡は直接もちろん取っていないんだけれども、悪い影響が陣営に出ていないようなので、そのままにしているんですみたいな話を複数聞いています。

先ほど来、指摘があるように、首相だけではなく、総務大臣だったり、兵庫県選挙管理委員会も、公職選挙法違反の疑いがあるという認識を示しています。

斎藤さんは、これまでもずっと自分の選挙に専念していたので、そのことは認識していないし、それについて何か言う立場にないということをおっしゃっているんですが、周りの方々はみんな認識していて、ご自身だけエアポケットのように認識していないというのはどう考えても無理がありますし、選挙後になってこれだけ問題視されている中で、何もおっしゃられないというのは、かなり無責任というふうに思うのですが、改めて、2馬力選挙というものについての認識をお聞かせ願えないでしょうか。

 

知事:

これまで申し上げたとおりですね。

 

フリー記者A:

なぜですか。

 

知事:

私としては、選挙というものは、今回の兵庫県知事選挙は、私は候補者として戦いました。

私は、繰り返し言っていますが、立花さん自身も、知らなかったですし、直接会ったこともなかったです。

もちろん、討論会の場でご挨拶したこともありますが、私自身は、自分ができる選挙、自分自身がやれることを精一杯やってきたということですから、そういったことはないというふうに申し上げて来ていましたので、同じ考え方です。

 

フリー記者A:

選挙中はそれでも良かったとしても、選挙後の話です。

首相の答弁もそうですし、県選挙管理委員会の反応も総務大臣も全部選挙後です。

選挙後にこれだけ社会問題になっている、その社会問題の当事者である、知事としての立場で、何も自分は1候補者だったという話は通らないというふうに思うのですが。

 

知事:

それは、今ご指摘いただいているご質問者の考えだと思います。

私としては、先ほど来申し上げているとおり、自分としては、自分が当事者、候補者である選挙戦を精一杯、自分として、斎藤元彦としてやらせていただいたということですね。

 

フリー記者A:

それで、社会的な理解というのは、得られるというふうにお考えですか。

 

知事:

それは、私自身はそのように思っていますから、そのように考えているというのは、斎藤元彦としての今の考えです。

 

TBS:

選挙中及び選挙後も、立花孝志さんが竹内元県議をはじめ、百条委員会の委員たちに対して、誹謗中傷とも言われる情報発信を続けてこられました。

こうした立花さんの行動について、知事はどのように考えていらっしゃいますか。

 

知事:

私自身は、立花さん自身を直接知る立場でもないですし、そういった個人の行動にコメントする立場ではないです。

 

TBS:

立花さんが、様々な竹内元県議をはじめとする方々に対する誹謗中傷とも言われるような情報発信をされていることはご存知だと思うんですが、立花さんを個人的に知っているかどうかではなくて、そういった誹謗中傷とも言われる情報発信について、知事はどういうふうに考えていらっしゃるのか、ぜひお聞かせいただけないでしょうか。

 

知事:

個別の書き込みや個別の方々の発信がどのようにしているかということを、私は全て把握しているという立場や、物理的にも無理なことはご理解いただきたいと思います。

行政として、個人間のやりとりに対しての問題に立ち入るということは難しいということも、ご理解いただきたいと思いますし、そういった意味で特定の発信や投稿内容の内容をチェックするという権能がないということもあります。

そこはご理解いただきたいと思いますが、一方で、SNSについては先ほど来申し上げているとおり、誹謗中傷や事実ではないことを発信するということは、使い方としては良くないということですので、これは先ほど話に出た、県と市長会、町村会との共同声明を含めまして、いろんな場面で県民の皆さんやSNSを利用されている全ての皆様に、しっかり伝えていきたいというふうに思っています。

 

TBS:

立花さんの情報発信の中で、斎藤さんがおっしゃるその心ない誹謗中傷であるとか、事実に基づかない情報発信に当たるようなものはあったとお考えでしょうか。

兵庫県知事として、事実関係を把握される、判断できる立場にあると思うので、事実に基づかない情報発信を立花さんが行っていたのかどうか、知る立場にあると思いますので、その点はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

 

知事:

繰り返しになりますが、県行政として、個人間の問題をやりとりに立ち入るということは難しい。

そして、当事者ではないということもありますので、個々の投稿の内容について、県行政として、何か立ち入るということは難しいというふうに思います。

 

産経新聞:

先ほどの質問の関連でお伺いします。

県としては、SNS条例の制定に向けて動かれていると思いますが、一方で行政としては、個人間のSNSのやりとりについては、介入が難しいという見解を示されている中で、どういったものを条例として制定して、どういうふうに効力を持たせていくのかというところをお伺いできますか。

 

知事:

そこは今、検討会などを開いていますので、これからしっかり対応を協議して、内容を決めていくということです。

ポイントとしては、今、まさに記者がおっしゃったとおり、個人間のやりとりについて行政が介入するということは、難しい面があるということとのバランスの中で、人権上の問題について、SNSでどのような課題に対する対応ができるかということを、これは国の方も法改正に基づく対応をしていますが、その中で、県としても、できることをやっていく準備を、今、しているという状況です。

 

産経新聞:

ただ、この条例を制定する上で、それなりの実効性というのは必要だと思うんですが、そうすると、当事者間を理解するということも大事だと思います。

知事としては、当事者、誹謗中傷する側であったり、誹謗中傷された側という、当事者間の思いというのは、ご理解されようとは思わないのでしょうか。

一つ一つ見るというのは難しいかもしれないですが、どういったものがあって、それを受けた側はどういうふうに感じているか、そういったことを知事としては認識されないのですか。

 

知事:

SNSの内容については、自分も使っていますから、どのようなものを見るかというのは、私自身も個人の判断として、適宜適切にSNSを使っています。

 

フリー記者B:

1月31日にネット上に公開された立花孝志氏のインタビュー動画があるんですが、その中で、県知事選で元県民局長の私的情報を使って誹謗中傷したネタの文書がある。

斎藤知事悪くないキャンペーンのネタ文書の基は、維新の岸口県議から入手したと。

経過としては、片山元副知事に会う予定だったのに、代わりに岸口県議が来たと。

要は、誹謗中傷、私的情報漏えいを県の斎藤知事、幹部職員と維新の県議が一緒になってやったということが動画に出ているんですが、把握されていますか。

 

知事:

すいません、知らないです。

 

フリー記者B:

第三者調査委員会から当然報告があってしかるべきだと思うんですが、後もう一つ、これもネット上で出ているんですが、立花氏が入手して公開した文書があって、そこには、元県民局長は過去10年以上にわたって複数の職員と不倫して、その間に、強力な人事権を有する職を歴任していた、証拠は全て公用パソコンにあり、県の幹部職員しか知りえない押収した公用パソコンの情報が文書になって立花氏に渡っている。これはご存知ないんでしょうか。

当然、第三者委員会からこういうのが出ているという報告があったと思うんですが、ご存知ないんでしょうか。

 

知事:

第三者委員会が、適切に、今、調査を進めようとしているところです。

 

フリー記者B:

全然、第三者委員会の役割を果たしてないんじゃないですか。

やらせ委員会というか、御用学者の委員会メンバーが、真相隠ぺいしているとしか思えないんで、ネット上で入手できる情報すら把握して、報告してないのはおかしいんじゃないですか。

 

知事:

第三者委員会で。

 

フリー記者B:

第三者委員会が機能してないから聞いてんですよ。

メンバー、総とっかえしてやり直さないと、税金の無駄じゃないですか。

これ、斎藤知事のポストを守るために、だらだらと審議しているとしか考えられないじゃないんですか。

なんでこんな重要な情報が回ってこないんですか。

 

知事:

第三者委員会で、今、調査を進めています。

 

フリー記者B:

それが全然機能してないから聞いているんですけど、改める気はないということですか。

 

知事:

しっかり調査をしていきたいと思います。

 

フリー記者B:

竹内元県議が一番追及して、文書問題の核心部分だと言っていたのが、パレード問題で、その中でも敬愛まちづくり財団が、パレードが終わった後にポンと高額献金している。

これも片山元副知事の名前で要請文があるんですが、これ何らかのキックバックがあったとしか考えられないんですが、何か思い当たるとこないでしょうか。

 

知事:

ないですし、寄付者の方は、パレードの趣旨に賛同していただいたと理解しています。

 

フリー記者B:

知事の支援者の方が、株式会社merchuに依頼していたという上原市議のLINEを読売新聞と文春に提供していますが、これは支援者が記者会見で、「知事の代理人が会見で言っている内容と違う、株式会社merchuに頼んだというふうに言ったのに話が違う」と言っているんですが、元支援者の方がこういうふうに発言している受け止めをお願いしたいんですが。

 

知事:

その件については、代理人の弁護士に対応を一任しています。

 

フリー記者B:

元支援者の人が裏切って公開したんですけども、その点についてはどう受け止めているんでしょうか。

 

知事:

その件については、代理人に対応を一任していますので。

 

フリー記者B:

要は、今の斎藤知事というのは、暴力団の組長を守るために直近幹部がですね敵対的告発者の弱み、私的情報を握ってですね、口封じをしようとして、死に追い込んだ挙げ句、知事選になったら、また同じ情報を使って、斎藤知事悪くないキャンペーンをしたと。

暴力団の組長だって、部下が暴走したら、共同責任を取らされるじゃないですか。

そういう責任全く取ろうとしないのが今の斎藤知事だと思うんですが、そういう自覚はないんでしょうか。

 

知事:

しっかり県政を前に進めていきたいと思います。

 

フリー記者B:

部下の暴走に目をつぶって、刑事告発もしないというのはおかしいと思わないんですか。

兵庫県無法地帯と呼ばれてもしょうがないんじゃないですか。

明らかな地方公務員法の守秘義務違反で、さっきから話が出ている2馬力選挙で、公職選挙法違反、しかも虚偽事項公表罪違反の疑いがあるじゃないですか。

こういう幾つもの犯罪容疑を見過ごして何も動かない、刑事告発しないというのは、もう明らかに知事失格としか思えないんですが、そういう自覚はないんでしょうか。

 

知事:

いろんなご指摘、今、いただきましたけども、私としてはしっかり県政を前に進めていくために全力で今頑張らせていただいております。

 

時事通信:

先ほど、この会見を1時間に制限するという話でしたが、公務がいろいろあるということは理解していますし、会見は、長さより質だと私も思うので、もし1時間に制限するということであれば、知事にも真正面から記者の質問に答えていただきたいなというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。

 

知事:

制限という思いは、私はなくて、公務もありますので、1時間程度でやらせていただきたいというふうに考えています。

今日もそうですけども、ご質問いただいたことに対しては、私自身も自分が答えるところを、答えさせていただいていますので、その姿勢はこれからもしっかりやっていきたいと思います。

もちろん、十分じゃないというふうに感じられることもあるかもしれないですけど、私が答えることを精一杯お答えさせていただいているという点はご理解いただきたいと思います。

 

時事通信:

何を聞いても、同じような答えしか返ってこないということであると、やはり会見が長くなってしまうと思うので、しっかり、肩すかしのような答えはせずに正面から答えていただきたいと思います。

 

知事:

答えられることを、しっかり答えさせていただくという思いはずっと変わりませんので、しっかり説明をさせていただけるように、努力はしていきたいと思います。

 

フリー記者C:

今日、質問するつもりなかったんですが、1時間の約束を守られへんようなので、5分間質問させてもらいます。

まず司会の方に申し上げますけれども、1時間であれば、1時間やりましょうよ。

先ほど時事通信からの指摘もありましたように、同じ答えしかできひんから、皆さんの質問が荒れるんです。

空虚な記者会見になる責任の帰するところは知事です。我々ではありません。

司会の方はそれをまず認識してください。1時間やったら1時間やりましょう。

先ほど、フリー記者、朝日新聞の質問で、2馬力選挙の話が出ました。

それは当然だと思います。

昨日の衆議院の予算委員会で2馬力選挙のことが議論されましたので。

その時に記者側からは、「2馬力選挙」という言葉しか出てないんですが、フリー記者の質問に対して、知事、やをら、立花さんの名前を出されたんです。

昨日の国会の議論でも、立花さんの名前は出ていなかったと思います。

知事、立花さんが2馬力選挙をしているってことはご存知だったってことですか。

 

知事:

ちょっとよく分からないですね。

 

フリー記者C:

すごく単純な質問じゃないですか。

誰も立花さんと言っていないにもかかわらず、2馬力選挙という主語であなたに質問しているにもかかわらず、あなたの返答には立花さんという名前があったと。

ということは、2馬力選挙の当事者は立花さんであったということをご存知だったということですかと問うているんですが。

 

知事:

私は、先ほど来、申し上げましたとおり、候補者として、いろんな候補者おられたというふうに思います。

もちろん、討論会とかもやらせていただいていますし、どういった候補者がおられるということは分かっています。

そんな中で、私としては、自分ができる選挙戦をしっかりやらせていただいたというだけですので、そういった認識はありません。

 

フリー記者C:

司会者の方ね、僕が言ってんのは、こういうことなんですよ。

知事に問わずに司会者の目を見て聞きますけれども、僕の問いは、朝日新聞もフリー記者も2馬力選挙という手法で語っているんです。

にもかかわらず、知事からのご返答が、やたら、立花さんだったと。

ということは、2馬力選挙の片方の当事者は、立花さんだという認識があるんですかという問いなんです。

記者会見を短くしようと思うんであれば、イエスかノーかで答えられる質問なんですよ。

知事、もう一度問いますが、立花さんが2馬力選挙の当事者であったというご認識があったということで間違いないですか。

 

知事:

私は、自分ができる選挙を自分が1人で、しっかり候補者としてやらせていただいたということが答えです。

 

フリー記者C:

その言い訳は、僕の質問が立花さんの2馬力選挙で助けられたと思っていますかというときには、成立する言い訳です。

昨日、国会で議論された2馬力選挙や、フリー記者の言葉を借りれば、今、社会問題になっている2馬力選挙の1馬力が立花さんだったという認識があるんですかというふうに聞いているんです。

 

知事:

私は、だから、さっきから申し上げている。

 

フリー記者C:

主語は、あなたではないんです。

 

知事:

自分ができる選挙戦を。

 

フリー記者C:

それは存じ上げております。

僕が問うているのは、あと2分程あります。

僕が問うているのは、立花さんが、2馬力選挙のうちの1馬力だったという認識はあるのですかという問いです。

 

知事:

特定のことについて答える義務はありません。

私は、先ほど来、申し上げているとおり、前回の兵庫県知事選挙というものは、自分ができること、自分が候補者としてやることをやってきたということですので、それ以外の方がどうだったかというのをコメントする立場にはないということです。

 

フリー記者C:

先ほどの時事通信の質問を覚えておられます。

 

知事:

質問に答えるということを、お互いに質疑をしっかりやりましょうということ。

 

フリー記者C:

その舌の根も乾かない間に、僕の質問に対する回答は、先ほどの時事通信への回答とつろくすると思います。

 

知事:

私自身は、自分が答えることをしっかり答えさせていただいているつもりでございます。

 

フリー記者C:

と言うことは、先程の特定の質問に答える義務はないとは、どういうことなんですか。

 

知事:

私自身は、選挙戦で、繰り返しなりますけど、一候補者として、他の候補の方がたくさんおられたということは存じ上げていますけども、他の方がどうだったかということを答える立場にもないですし、自分自身は、候補者として、選挙戦を懸命に戦わせていただくというだけです。

 

フリー記者C:

兵庫県知事選挙に出馬された当事者として、あなたは、国会や兵庫県選挙管理委員会や、様々な機関が警鐘を鳴らしている2馬力選挙について、考えたりコメントを述べたりする立場にはないというふうに思っていらっしゃるんですか。

 

知事:

選挙戦のあり方というのは、制度について、国や国会が法改正なので、しっかり対応していく必要があれば、法改正などの対応をしていくということだと思います。

その議論の推移を見守ると。

 

フリー記者C:

いや、僕の問いと全く答えがずれているんですよ。

兵庫県知事選挙に立候補した当事者として、国会で議論までされている2馬力選挙という問題について、あなたは考える必要がないというふうに考えていらっしゃるんですかと問うているんです。

 

知事:

私自身は、選挙戦に出た当事者として、コメントは差し控えたいと思っています。

 

フリー記者C:

コメントを求めているんではないんです。

考えるべきか考えるべきではないかどちらですかと問うているんですが。

 

知事:

選挙制度については、国において議論されるべきものだと思います。

 

フリー記者C:

あなたは考える立場にないということですね。

ありがとうございました。

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