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更新日:2025年5月28日

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知事記者会見(2025年5月28日(水曜日))

【発表項目】

  1. 令和7年度6月補正予算(案)(PDF:889KB)(別ウィンドウで開きます)
  2. 令和7年度「ひょうごプレミアム芸術デー」の実施(PDF:2,701KB)(別ウィンドウで開きます)
  3. 特定外来生物の防除への協力のお願い-ナガエツルノゲイトウ・クビアカツヤカミキリの根絶に向けて-(PDF:2,514KB)(別ウィンドウで開きます)

動画


知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

知事記者会見内容

1番目は、「令和7年度6月補正予算(案)」です。

詳細は財政課の方から説明があったというふうに思いますので、私からポイントについて説明をします。

まず、全体の規模ですが、92.4億円になります。

約半分が今回の米国関税等の影響を踏まえた事業活動の支援、それから県民生活への支援になります。

残りが高校無償化への対応になります。

そして、4ページになりますが、「米国関税措置対策パッケージ」ですが、まず、短期的な視点ということで、体制整備、これはもう既に相談窓口の設置、それから対策会議を設置しています。

そして、既に資金繰りの支援として、融資制度の緩和、売上減少の要件を3ヶ月から1ヶ月にしています。

そして、中・長期的な視点ということで、これが補正予算の主な内容になってきますので、中小企業をはじめとする地場産業の海外展開の支援、そして価格転嫁の円滑化になります。

そして、中長期的にも短期的にもなりますが、物価高騰対策として、今回、「はばタンPay+」の第4弾の追加対策を行います。

それ以外にも、ものづくりDXの支援や、人材の育成などがポイントになってきます。

5ページが先ほど説明した相談窓口の設置になります。

そして、6ページが対策会議の設置でも議論したセーフティネットの要件の緩和になります。

そして、7ページが対策の1つの柱になりますが、中小企業の経営の構造改革を促すために、事業者への支援をやっていくということで、金融機関等の伴走支援を行うことを条件に、融資の信用保証料の補助することに、4億円を計上します。

これが大きなポイントとしての1つになります。

それから8ページが、地場産業の活性化応援のためのプロジェクトになります。

9ページも同じく、ものづくりDXの専門家の派遣であったり、価格転嫁の円滑化の支援など、そして農林水産物の支援についても、海外展開について補助の対象を増やしていくことなどを行います。

それから10ページからが人材育成になります。

公共職業能力開発施設の機能強化、県立農業大学校や森林大学校への設備投資になります。

そして、11ページが大きなポイントの2つ目ということで、県立高校への投資になります。

特に、先日、県立尼崎工業高校を視察しましたが、やはり将来の兵庫、日本のものづくりを担う人材育成というものが大事で、特に、高校を卒業した学生への企業からの求職、そういった方が、例えば自らビジネスをしていくことなどで、理工系人材の不足や実業系の学校への設備投資をしっかりやっていくことが、将来的な人材育成ひいては兵庫県の産業力の強化に繋がると考えました。

そこで、県立の工業高校、農業高校、水産高校など延べ46校に10億円を投資し、最先端の旋盤機器であったりとか、「マシニングセンタ」といった最新の機材を導入していきたいと考えています。

それから12ページ以降が物価高騰対策になります。

政府が電気・ガスについて、3ヶ月の支援を決めましたので、兵庫県としてもLPガスの利用者などに対して、LPガスについては1契約あたり500円の料金軽減対策、3ヶ月相当を実施することなどを予定しています。

それから13ページが、大きな柱の1つになりますが、物価高騰対策として、「はばタンPay+」第4弾の追加を行いたいと考えており、27.8億円を計上します。

特にお米の価格高騰が社会的にも問題になっています。

現在、スーパーで5キロあたり4200円を超えており、去年の同時期と比較しても、2000円以上値上がりをしている状況です。

そういった状況などを踏まえて、物価高騰対策への家計の支援として、今回27.8億円を計上し、「はばタンPay+」の追加を行います。

具体的には、6250円分を5000円で販売するデジタル商品券になります。

1人あたり2口になりますので、2口で2,500円のプレミアムが付くことになります。

例えばお米であれば、価格の高騰分、約2000円程度が「はばタンPay+」のプレミアム分でカバーできることになり、県民の皆さんの家計を少しでも応援したいという趣旨で実施をしたいと思います。

申込期間は、6月下旬からの予定で、利用期間は8月上旬から予定しています。

詳細については、決まり次第、発表したいと考えています。

14ページについては、高校無償化への対応になります。

以上が6月補正の内容になります。

国でも補正予算の対応について、これから検討していくことになると思いますが、今回、我々も国の重点交付金の残余分を昨年から残していましたので、これを使って、交付金事業として50億円程度行うことができるようになりました。

しかし、兵庫県はたまたま財源を用意していたんですが、他の自治体はそれがゼロというところが多いと伺っていますので、ぜひ国におかれては、本日5月27日に閣議決定して、予備費1000億円を使って交付金の拡充を行うことになりましたが、それでも十分な対策を講じることには足りないと思いますので、国におかれましては、追加的な物価高騰対策のための臨時交付金の支援をしていただくことを要望していきたいと考えています。

 

2番目は、「令和7年度「ひょうごプレミアム芸術デー」の実施」です。

県内の美術館や博物館を夏休み前の1週間にわたり無料開放等するもので、今年で4年目になります。

今回は110を超える施設で開催をしたいと考えています。

実施期間は、7月9日から15日までを予定しています。

参加施設は、114施設で、昨年が103施設でしたので、10施設程度伸びています。

新たに参加していただいた民間の施設、そして市や町の施設におかれましても、ご協力をありがたく思っています。

これまでの実績ですが、プレミアム芸術デーの期間中は、来館者数が前週比で2.3倍になるなど、たくさんの方が来場される効果が出ています。

また、特に初めて来館される方が57%ということで、半分以上になります。

いろんな芸術文化を初めて知っていただけるきっかけづくりとして、兵庫県がこのような取組みをさせていただいています。

それに、民間や市や町の賛同をいただいていることがポイントだと考えています。

そして、7月9日にはオープニングイベントを実施したいと考えています。

県立美術館において、オープニングイベントを行います。

昨年、県芸術奨励賞を授与された、スーパーキッズ・オーケストラによる演奏を予定しているほか、和太鼓松村組の若手の方々にもパフォーマンスをいただく予定です。

ぜひ、このプレミアム芸術デーのスタートを盛り上げていただきたいと考えています。

そして、3ページが昨年度に引き続いての取組みになりますが、障害のある方やお子様連れなどが優先的に入れる「ハートフルファストトラック」もしっかり実施をしていきたいと考えています。

また、お子様連れの方が「一時保育」を利用することで、お父さんやお母さんの保護者だけで観覧ができる取組みも進めていきます。

また、「触れる展示」として、子どもや障害のある方が作品に触れるような機会も設けたいと思いますし、「ナイト・ミュージアム」として夜の博物館などを鑑賞するツアーも組んでいきたいと考えています。

このほか、7月12日には横尾則忠現代美術館で「音遊びの会」と「あまちゃん」や「いだてん」の作曲で知られる大友良英さんを招いて音楽イベントをしていきたいと考えています。

このほか、ピッコロシアターでのイベントなど、多数の無料イベントを用意しています。

ぜひ、プレミアム芸術デーの機会に多くの方々に、美術館や博物館に足を運んでいただいて、兵庫県の持つ多彩な芸術文化や歴史を楽しんでいただきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

 

3番目は、「特定外来生物の防除への協力のお願い-ナガエツルノゲイトウ・クビアカツヤカミキリの根絶に向けて-」です。

特定外来生物であるナガエツルノゲイトウやクビアカツヤカミキリが課題になっていますが、ナガエツルノゲイトウでいうと繁茂期、いわゆる茂ってくる期間、それからクビアカツヤカミキリの活動が活発になる時期が6月からになりますので、それぞれの外来生物を発見されたときの対処方法を県民の皆さんにお伝えしたいと思っています。

詳細については、啓発動画をそれぞれ60秒程度で作成しています。

今日は時間の関係で紹介しませんが、ぜひホームページなどで確認をしていただきたいと思っています。

まず、ナガエツルノゲイトウについては地球上最悪の侵略的植物と言われていまして、田畑で繁茂するといわゆる農作物を覆って生育不良を生じさせ、農業被害を発生させたりすると。

そして、ため池の水面も覆い尽くしてしまいますので、在来の固有の生物の生息環境も奪ったりするということで、農家を中心に影響が強く出ていることになります。

繁殖力、再生力が大変強く、わずか2mm程度の根の断片からも再生していきます。

乾燥にも強く、塩分にも強いので、陸上や海岸でも生息することになります。

初めて見つかったのが、国内でも初めてになりますが、尼崎市になります。

現在、県内では、神戸市、加古川市、南あわじ市、多可町、稲美町など16の市町で発生しています。

見つけた方は、刈り取りをしてしまうと逆に飛散してしまい、発生が広がってしまうことになりますので、ぜひ、見つけたら、触らずに県に通報していただきたいと考えています。

県と地元の市町などが連携してしっかり駆除等対応していくことを予定しています。

それから次のページがクビアカツヤカミキリの概要です。

主に桜の木を食い荒らしてしまう昆虫で、光沢のある黒色で胸の色が赤い生物です。

幼虫は「フラス」という木屑とふんの混じったものを木の外に出します。

幼虫が桜などバラ科の樹木に寄生し、内部を食い荒らして枯れさせてしまうと。

そして、倒木にも至ることが課題となっています。

こちらも繁殖力が大変強く、成虫は樹木の皮に最大で1000個近く産卵します。

県内では、令和4年6月に明石市内の公園で発見されまして、現在、神戸市など5市で発生しています。

こちらも被害の拡大を防ぐために、見つけたら県に通報をしていただきたいと考えています。

そして3ページですが、啓発動画の内容になります。

これは県民の皆さんにもお馴染みの、KissFMサウンドクルーのターザン山下さんにご出演していただいています。

それぞれ50秒から60秒ほどでご覧いただけますので、県や市町のホームページ、各種SNS、街中のデジタルサイネージなどで流していきたいと思います。

URLやQRコード(QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です)からもご覧いただきたいと考えています。

動画の構成は、危機に直面している現状から始まり、それぞれの生物の解説を行っていきたいと。

そして、発見をした際の対処方法の啓発、それから県への通報協力を呼びかける内容になっていますので、ぜひご覧いただきたいと考えています。

これら特定外来生物が日本全体もそうですが、県内でも急速に拡大していますので、今後、生態系や農業に大きな被害をもたらす可能性があります。

先手、先手の対策を打つために、動画でも今回お願いさせていただきますが、見つけた場合には県への通報を積極的にしていただくようにお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 

私からは以上です。

質疑応答

日刊工業新聞:

6月補正予算についてお伺いしたいと思います。

トランプ関税措置への対策が柱ということなんですけれども、その中でも、中長期的視点の部分に重点を置いているようにも見受けられます。

これについてのお考えをお願いします。

 

知事:

1点目が物価高騰対策というものが1つの短期的なことにもなります。

そして、中長期的なところで、今おっしゃっていただいたトランプ関税を見据えた対策という形になります。

パッケージで対応していきたいというふうに思っていまして、短期的にはセーフティネットの融資や窓口の設置などをさせていただいておりますけども、中長期的には先ほど説明させていただいたとおり、1点目が金融機関の伴走支援をしていくということで、やはり中小企業や地場産業においては、関税がもし導入された場合でも、経営力を高めていくということが必要で、これはDXであったりとか、様々な経営改革が必要という形になります。

そこで信用保証料の支援を、金融機関の伴走を1つの条件としてやらせていただくことで、中小企業の経営体力を強化していくということをやっていきたいというふうに思っています。

それからもうひとつが販路開拓の支援ということで、米国以外のアジアであったりとか、そういった地域への販路を、これは農作物も含めて、地場産品も含めてやっていくということが2点目になります。

それから3点目が、人材育成ということで、ここは力を入れていきたい大きなところですけども、特に県立工業高校を中心とする実業系高校への設備投資というものを10億円計上させていただいています。

こういったところで理工系人材をしっかり育成していくということで、幅広で、重層的な支援をこれからしっかり、対策を講じていきたいというのが狙いになります。

 

神戸新聞:

昨日発表のあった、3つ目の第三者委員会の調査報告書の関連なんですけど、調査報告を受けて、昨日の囲み取材で、知事ご自身の処分についても、給与カットなど含めて検討されるということですけど、これ時期はいつ頃を考えておられますか。

 

知事:

改めまして、今回、県保有情報が漏えいしたということについては県民の皆さんにご心配をおかけしたことなど含めまして、お詫びを申し上げたいというふうに思っております。

組織の長として、適正に管理すべき保有情報が漏えいしたということは、責任を感じておりますので、自らの処分をしていきたいというふうに考えています。

具体的には、給与カットという形で対応させていただきたいというふうに思っております。

早ければ6月議会で、条例を改正する必要がありますので、その準備を含めて、どのようなスケジュール感、それから内容でいけるかということを今検討しているということですので、また内容が整理次第、お伝えをしたいというふうには考えています。

 

神戸新聞:

ご自身で処分を科されるということの理由なんですけども、前総務部長が知事の側近でもあって、その側近幹部が秘密の情報を漏えいしたということ、その行為に対して、上司として責任をとると、そういう理解でいいですか。

 

知事:

そうですね。

まずは1点目として先般の情報漏えい、これもう1つの第三者委員会の中でも指摘されていました、情報のセキュリティ対策がやはり脆弱であったことなどですね、そういった点もやはり、県としてのシステムの脆弱性というものがあったということなどですね、そこの観点もやはり組織としてはしっかりやらなきゃいけなかったというふうに考えています。

もう1点は、先日発表させていただきました、元総務部長の懲戒処分に関してですね。

やはりこれは、組織の長として、やはり一定の責任を感じていますので、やはりそういった意味でも、今回、自らを処分させていただくということをさせていただきたいというふうに考えています。

 

神戸新聞:

関連なんですけども、知事も、第三者委員会の聴取に応じたということで、報告書の中では、「総務部長として、独自の判断で、議会側との情報共有、いわゆる根回しをしたものと思う」というふうに答えられているということでしたけども、元総務部長の漏えい行為に関しては結論としては、第三者委員会は正当な業務には当たらないというふうに判断していましたけども、知事の認識としては、これは「根回し」の範疇に入るというお考えなんでしょうか。

 

知事:

そこは先日、公開された第三者委員会の報告書について真摯に受け止めつつ、最終的には人事当局の方で、懲戒処分に該当しうるという中で、処分の内容として、昨日、発表させていただいたというとおりですね。

その認識で私もいます。

 

神戸新聞:

正当な業務に当たるか、議会調整、根回しに当たるかというところで、昨日、前総務部長がコメントを出されていて、正当な業務行為だというふうに認定されなかったこと、これは懲戒処分の理由でもありましたけど、そこは納得いきませんということでした。

ここに関しては知事のお考えは、正当な業務に当たらないということであれば、前総務部長の主張とは、対立することになると思うんですけど、そこの知事のご認識としては、正当な業務行為に当たると思われているのか、そうでないか、どちらかで、お答えいただきたいです。

 

知事:

昨日、懲戒処分として、説明させていただいたというとおりですね。

 

神戸新聞:

それは、つまり正当な業務とはみなしていないという、県の懲戒処分理由と知事の見解も一緒ということですか。

 

知事:

私が懲戒権者でありますので、それは人事当局の方で、そのあたりについてきちっと整理した結果、そういった理由で処分するということになりますので、それを私も最終的に了承したということになります。

 

神戸新聞:

第三者委員会の方では、知事の指示があった可能性が高いという指摘をされているんですけども、その理由としてそれぞれの当事者の供述、お話しされた内容の信用性みたいなところを天秤にかけた、総合的に判断したということで、知事は聴取に対しても指示はなかったというふうに否定されていると、それは明記されていました。

ただ、否定された中で、その私的情報を開示するように具体的な指示とかはしていないし、かつ、一般的な他の懸案事項も含めた議会調整の指示すらしていないと、というのはちょっと不自然だというような指摘があったんですけど、そういった指示も全くされていない、当時の他の懸案事項も含めての議会調整も当時は指示していなかったという、第三者委員会の聴取に答えられたことは認識は変わらないですか。

 

知事:

漏えいに関する指示については、昨日お示しした認識、それから第三者委員会でも述べさせていただいていますけど、そういった漏えいに関する指示はしていないということですね。

 

神戸新聞:

当時そういう私的な情報が文書の中にあるという報告を受けたときに、何か、それをそのまま受け流すというのは考えにくいかなと思うんですけど、どういうことをお話しされたか覚えていらっしゃいますか。

 

知事:

公用PCの中に、不適切な内容の文書があったということで、今朝のぶら下がりでもお答えしましたけど、大変驚いてショックでしたので、そういったものがあるということは大変大きなことであるというふうな指摘はしたと思います。

 

神戸新聞:

重大であれば、何らかの指示をするかなと通常考えるんですけども、感想を述べただけで、一般的な指示もしていないということですか。

 

知事:

その頃は、確か懲戒処分に向けた調査を進めているというところでしたので、そこは適切にやっていくということだと思いますけど、特に私から何か具体的な、漏えいに関する指示をしたということなどはしてないです。

 

神戸新聞:

報告書では、知事が指示した可能性があって、前総務部長が漏えい行為を行った可能性が高いという、極めて重大な指摘だと思うんですけども、ただ、知事の主張、おっしゃられていることとしては、指示はしていないと。

この食い違っている部分は、追加の調査とかで解消すべきことではないんですか。

今後の追加調査とかは、全く考えてはおられないでしょうか。

 

知事:

私としては、第三者委員会で述べさせていただいたとおり、漏えいに関する指示というものはしてないということは述べさせていただいています。

 

神戸新聞:

追加調査はしないということですか。

 

知事:

そういった予定はないです。

今回、懲戒処分ということで一定の結論を出させていただいています。

 

毎日新聞:

昨日の第三者委員会の関連でお聞きします。

知事は、元総務部長が数人の県議の方に元県民局長のファイルを見せたということについては、直接去年聞いたときに否定したので、それを信じているということをこれまでずっと再三おっしゃっておられます。

昨日の第三者委員会の報告書によると、3月6日に知事が第三者委員会から聴取を受けたときに、そのときに、先ほど神戸新聞もおっしゃっていましたけれども、「独自の判断で見せたんだろうと思う」というふうに答えられたというふうに記載されています。

そうであれば、その後、聴取を受けて、元総務部長が見せたという話をご存知なわけですから、その後の記者会見で、それを明かす、明かさないにしろ、調査中なので明かさないにしろ、少なくとも、「彼は見せていないと言っていると言っていた」ということを言い続けるというのは、あまりにも、この記者会見に臨む姿勢としては不誠実ではないですか。

端的に言うと、私たちは嘘をつかれていたというふうに捉えるんですけれども、その点どんなふうにご認識なんでしょうか。

 

知事:

昨日の第三者委員会の結果の報告、それから、それを受けた懲戒処分の発表まで、内容については、ずっと調査中、検討中と申し上げてきたというところはご理解いただいていると思います。

ですので、それまでは、私としては、その時点で私が答えられるものとしては、かつて申し上げさせていただいた、7月の中旬に、ご本人からお伺いしたときに、そういったことをしていないということが、既に言わせていただいている状況ですから、それを述べさせていただくということが、昨日の発表までは、判断としてはそうせざるをえなかったというところはご理解いただけると思います。

 

毎日新聞:

いや、それは明らかにミスリードになるじゃないですか。

3月6日の聴取以降は、元総務部長がそういうふうに言っていないということは、自分が見せたというふうに言っていることはご存じだったわけですから、少なくともその後は、説明を変えるべきだったんじゃないですか。

 

知事:

私が3月頃に、第三者委員会から聴取を受けたということ、これは事実ですけども、これは私自身も1つのヒアリングの対象者として、自分の考えを述べたということです。

引き続き、その後も調査は事実上継続して、そしてその後、懲戒処分の検討をしていたということになりますから、それが昨日発表されるまでは、私としては、その前までは、尋ねられた場合には、それまでに答えているということを、お伝えせざるをえないということですので、そこは別に嘘をつくとかという問題ではなくて、引き続き調査や懲戒処分の対応検討中の段階でしたから、私としてはそう言うということは、別に適切で問題はないというふうに思っています。

それは質問されている記者さんが、どのようなご指摘、どのような意見をお持ちかということは、それは受け止めますけども。

 

毎日新聞:

今回に限らずなんですけれども、今回の第三者委員会でも知事が根回しを指示されたということについて、知事は否定されていて、片山元副知事以下の数人の幹部の方は、「知事から指示があった」というふうに意見が分かれています。

まず、去年の元県民局長の懲戒処分の件ですけども、あの時も元総務部長が「風向きを変えたい」と知事から言われたと。

これについても知事は否定されて、元総務部長はそういうふうに言ったと。

最終的に第三者委員会では、いずれも知事の証言は採用されずに、職員の証言が採用されています。

つまり、知事の証言されていることというのは信用性がないと、何度も第三者委員会で、判断されているんですけれども、トップとしてこの事態はどんなふうに捉えているんでしょうか。

ご自身の証言が毎回採用されない、事実と違うと、知事はこう言っているけども違うと言われていることについて、知事はどんなふうに受け止めていらっしゃるんでしょうか。

 

知事:

私は、この場でもかねてより述べさせていただいているとおり、私の認識や私の当時の認識含めて、答えるべきところをきちっと答えているというつもりですので、それはそのつもりでいますので、それがすべてではありますね。

 

毎日新聞:

それがすべてとはどういうことですか。

 

知事:

ですから、私が答えられることをお答えさせていただいているというところですので、それは私が答えられることを答えるということを、第三者委員会や百条委員会もそうですけど、それはこれまでも真摯にさせていただいていますし、それがこれからもやっていくということだと思います。

 

毎日新聞:

知事として、兵庫県の最高責任者の発言が、何度も信用されないという判断をされているというのは、非常に由々しき事態だと思っているんですけれども、そのことについてはどんなふうにお考えですか。

 

知事:

それは、私が答えさせていただいたことが伝わっていないということについては、大変残念だというふうに思っています。

 

朝日新聞:

第三者委員会の知事の証言の中で、昨年4月に入ってから私的情報があるということを、井ノ本さんから一連の報告で受けたと思うと証言されていらっしゃいますけど、具体的に、例えば知事室で4月の何日ごろ、井ノ本さんとどんなやりとりをされたのかというのをご記憶の範囲で教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

知事:

あの時は、3月の下旬に、最初に、元県民局長の事情をお伺いして以降、対応について、断続的に入っていたこともありましたので、具体的にどのタイミングで聞いたかというのは、はっきりと日時も含めて記憶しているというわけではないですけども、パソコンの中にそういった不適切なものが入っているということについては、報告を受けたということですね。

 

朝日新聞:

4月の上旬頃という感じですか。

 

知事:

具体的な日付までは記憶していませんね。

 

朝日新聞:

承知しました。

それから懲戒処分についてなんですけど、これ知事の決裁が行われたのはいつでしょうか。

昨日ですか。

 

知事:

そこは答えられる範囲で、後ほど答えていただければというふうに思いますね。

 

朝日新聞:

決裁は行っていますよね。

 

知事:

そうですね。

承認しています。

 

朝日新聞:

それと昨日の職員局長からの説明の中で、「知事の指示があったと井ノ本さんが信じている状況にある」と認定しましたと。

それも停職3ヶ月の懲戒処分には加味されてこういう結果になりましたという説明があったんですけれども、どうしてその知事の指示があったと井ノ本さんが信じる状況に、どうしてそういうふうになったのかというのを教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

知事:

そこは、人事当局が聴取の中で確認をしていると思いますので、答えられる範囲で、また後ほど答えていただければというふうに思います。

 

朝日新聞:

でも、斎藤さん、今決裁されたって。

ここ、すごく大事なとこだと思うんですけど、いわゆる動機の部分ですけど。

何の理由もなく、そんなことを信じる状況になるとは思わないんですけど、どういうふうなことでということで、了とされて決裁したのかというのを知りたいんですけど、ご記憶ありますか。

 

知事:

全体的にその辺も含めて、停職3ヶ月ということが妥当だという報告を受けて、私としては、決裁をさせていただいたということになりますね。

 

朝日新聞:

いや、そうではなく、何の理由もなく井ノ本さんが、斎藤さんからの指示があって、こういう情報漏えいしたというふうに信じる状況になるということはありえないと思うので、その動機はどうしてだというふうに斎藤さんは思ってらっしゃいますかという質問なんですけれども。

 

知事:

懲戒処分の内容そして量刑については、人事当局が調査をしながら、そして、最終的には綱紀委員会を経て、処分を決定するということになります。

私としては、最終的にそれの報告を受けて、了承するということになっています。

 

朝日新聞:

要は、斎藤さんの指示があった可能性が高いと言われているところは、斎藤さんが否定されるので、他にどういう動機があって、こういう指示があったと信じるような状況になったという認定は、第三者委員会は、斎藤さんからの指示があった可能性が高いからそういう状況になったということを認定しているんですけど、斎藤さんはそうじゃないとおっしゃっているので、じゃあどうして井ノ本さんが斎藤さんから指示があったと信じる状況になったのかというのは、斎藤さんから説明してもらわないと、他の人はみんな斎藤さんからの指示があった可能性が高いと言っていて、職員局もそれを受け入れると言っているので、斎藤さんだけがそこを否定されているので、どうしてこういう状況になったと認定して、懲戒処分を打ったのかというのは斎藤さんが説明しないと分からないです。

教えてください。

 

知事:

ですから、私としては漏えいに関する指示はしていないということは、第三者委員会でも説明をさせていただいています。

それを踏まえながら、調査結果が出たということになりまして、それを踏まえて、人事当局の方で懲戒処分に関する手続きを進めていたということですから、その中で、今、おっしゃっていただいた点も踏まえて、量刑そして処分の内容については、最終的に整理していって、私としてはその方向性を了承させていただいたということです。

 

朝日新聞:

自身の関与を一切認めないということになると、井ノ本さんは斎藤さんが初当選される前から公私に渡って支えてきた最側近の方ですよね。

 

知事:

知事になる前から存じ上げていた方ではあります。

 

朝日新聞:

ですよね。

その人が、要は、ご自身の関与がないというふうに言うと、要は、勝手に元県民局長の名誉を傷つけるような行為を、勝手にやる人だということを言っているのと同義になるわけですけど、そういう方を側近に付けていたというふうな説明と同義だと思うんですけど、ご自身の関与が一切なくて、勝手に独自の判断でやったとおっしゃっているんですよね。

そういう方だということをおっしゃっているということなんですか。

 

知事:

今、ご指摘された方については、知事になる前から存じておりました。

そして、知事に就任してからも、様々な分野で本当に政策面含めて、大変、優秀な方でしたので、ご尽力いただいたということは、とても感謝をしています。

その上で、今回については、人事当局含めた調査の結果として、懲戒処分ということになったということは、残念ではありますけども、私が述べさせていただいたことは、先ほど来、申し上げたとおり、第三者委員会での調査については、私が漏えいに関するものについては、指示などしていないということを申し上げているということです。

 

朝日新聞:

専門家や議会の中から、今回の斎藤さんの指示があった可能性が高いと言われている状況が、いわゆるその地方公務員法の守秘義務違反の教唆やほう助に当たる可能性があるのではないかというふうな指摘がすでに出ています。

今回、刑事告発されないということで昨日説明を受けましたけれども、刑事告発しない理由が、ご自身がそういった調べを受けたり、訴追の可能性を逃れるためにそういうふうにやっているのではないかという指摘もありますけど、そういった指摘については、どのように、お考えでしょうか、教えてください。

 

知事:

刑事告発の対応については、昨日、人事当局から説明させていただいたというとおりですね。

 

朝日新聞:

ご自身が守秘義務違反の教唆やほう助の可能性を既に問われているという現状については、どのようにお考えでしょうか。

 

知事:

そういった指摘は真摯に受け止めたいというふうに思いますけども、私自身は、先ほど来、申し上げているとおり、漏えいに関する指示についてはしていないという昨日からの認識でいますので。

 

毎日放送:

重複する部分もあるんですが、元総務部長らと知事の証言が食い違っている状況ではありますが、知事としては、元総務部長らが虚偽を言っているという、そういう認識なんでしょうか。

 

知事:

私の供述、主張としては、漏えいに関する指示はしていないというふうな認識を、昨日来述べさせていただいているというとおりですね。

 

毎日放送:

では、元総務部長らは虚偽を言っているということなんですか。

 

知事:

昨日も今朝も申し上げましたけども、それぞれの立場でそれぞれの認識を述べられたんだというふうに思います。

 

毎日放送:

認識にズレがあるということだと思うんですが、認識になぜズレが生じているんでしょうか。

 

知事:

私としては、繰り返しになって大変申し訳ないですけども、漏えいに関する指示はしていないという、先日来、申し上げている認識ですので、それは私が申し上げられることとして申し上げているというところですね。

 

毎日放送:

漏えいに関する指示はしていないということですが、根回しについても一切言及していないということですか。

 

知事:

そうですね。

漏えいに関する指示についてはしていないという私の認識でいますので。

 

毎日放送:

誤解に繋がるような発言だったり、やりとりもなかったということですか。

 

知事:

そういうことですね。

 

毎日放送:

つまり、責任を取ってご自身の処分を考えているということですが、それはあくまでも情報管理における部分だけであって、誤解をさせた責任だったりとかそういった部分ではないということなんでしょうか。

 

知事:

やはり先ほど冒頭にもご説明をさせていただいたとおり、今回、県保有情報について漏えいしたということは、情報をしっかり管理しなきゃいけない、セキュリティ対策をしっかりやらなきゃいけない観点からして、大変、問題があったというふうに思っています。

ですので、組織の長として責任を感じていますので、今回、自らを処分させていただきたいというふうには考えています。

 

毎日放送:

コミュニケーションを取る過程で、認識の齟齬が生まれてしまえば、今回の問題だけではなくて、他の業務においても、支障が出てくるような状況かなと思われるんですが、その点についてはどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

 

知事:

職員の皆様これは幹部職員含めて、レクチャーなどの際にしっかりコミュニケーションを図っていくということは大事だと思いますので、必要に応じて文書であったりとかきちっと記録をとりながら、手続きや政策遂行をしていくということが大事だと思いますので、その点はしっかり徹底していきたいというふうに思っています。

 

毎日放送:

今回のやりとりでどういったところが反省点で、どういうふうに改善していきたいというふうに思われていますか。

 

知事:

しっかりと職員の皆さんとのコミュニケーションを図っていく。

これはこれまでも述べさせていただいているとおりで、しっかり風通しの良い職場づくりに向けて、私自身もしっかりやっていくということが大事だと思いますし、それと今回の県保有情報の漏えいについては、そういった風通しの良いコミュニケーションの良い職場づくりとはまた別の観点から、やはり文書、保有情報のセキュリティ対策の強化、これは、前回の第三者委員会の中でも、システムの脆弱性というか、そこが指摘されていますから、そういったところはしっかりこれから予算も含めて準備をさせていただいて、セキュリティの強化というものを図っていくということも徹底していきたいというふうに思っていますね。

 

毎日放送:

今回の問題が起きてしまった理由はコミュニケーション不足にあったというわけではなく、あくまでもその情報管理の部分の問題だったということですか。

 

知事:

そうですね。

県保有情報についてはセキュリティ対策含めて、情報管理をしっかりやらなきゃいけない。

そして、職員の皆さん一人一人、これは保有情報の管理をきちっとやるということを、今一度認識していただくということが大事だと思いますので、そういった点を、これからしっかりやっていきたいというふうには思っています。

 

NHK:

先ほど神戸新聞からの質問でも、ご自身の給与カットについてのところ、これ知事、確認なんですけども、これは組織の長として責任をとるためというところで、昨日の私的情報の情報漏えいと、あと別の委員会で指摘されたセキュリティの問題、この2つを受けて給与カットをされるという認識でよろしいですか。

 

知事:

組織の長として、やはり県保有情報が漏えいしたということは大変重く、責任を感じていますので、自らの処分を、具体的には給与カットという形でさせていただきたいというふうには考えています。

 

NHK:

そこになりますが、また別の第三者委員会の方だと、知事ご自身のパワハラの認定をされているわけですけど、これは、今回の給与カットの理由には含めないという、そういうことになりますけど、よろしいですか。

 

知事:

ハラスメントの第三者委員会の指摘については、真摯に受け止めて、そして、風通しの良い職場づくりに向けて、第三者委員会としてのハラスメント認定は受け止めて、風通しの良い職場づくりに向けた対応をもうすでに、今、しています。

そこはそこできちっとやっていくということが、自分の進むべき責任の果たし方だというふうに思っています。

今回については、漏えいの問題について、やはり組織の長として、きちっと保有できてなかったということは、責任を感じているという次第です。

 

NHK:

ご自身で処分をされるということになるわけですが、パワハラの方は処分されないっていうことになるんですけど、それはそれでよろしいんですね。

 

知事:

私、先ほど申し上げたとおりですね。

 

NHK:

情報が漏えいしたこととパワハラは、重たい、低いっていうふうに軽重をつけてお考えにいらっしゃっているということになりますけど。

 

知事:

そういう趣旨ではなくて、今回については、県保有情報の漏えいがあったということは、多くの皆様にご迷惑をかけてきたこともあります。

やはり情報管理の徹底ですね。

そこはセキュリティ面も含めて、しっかりやっておくということが必要だったと思いますので、その点を踏まえて、組織の長として、処分をするということです。

 

NHK:

そうすると、整合性がとれないっていう、そういうお考えには至らないということになりますか。

 

知事:

そういったご指摘は真摯に受け止めますけども、前段の方については私自身もやはり真摯に受け止めていますので、風通しの良い職場づくり、そして自らも、すでにハラスメント研修などを受けることによって、しっかり自分自身も律する形で、職務に進んでいくということが、自分自身の責任の果たし方だというふうに考えています。

 

産経新聞:

先日、初めて元県民局長と遺族の方に謝罪されたと思うんですけど、念のための確認なんですけども、処分の撤回をされるお考えはありますでしょうか。

 

知事:

文書問題に関する元県民局長への対応については、適切だったという認識ですね。

 

産経新聞:

第三者委員会についてなんですけど、私的情報について、地方公務員法上保護されるべき秘密に該当すると認定されています。

一方で、知事は、3月の会見でわいせつな文書を作成されていたと述べておりまして、知事自ら秘密である私的情報に触れて会見で暴露したという形になると思うんですけども、今回の報告書を受けてその発言は撤回されないんでしょうか。

 

知事:

その時の発言については、もうこれまで申し上げている通り、新たな状況が生じたということで、私自身が発言させていただいたという説明でおりますので、そこは、対応についてはそのままでおります。

 

産経新聞:

第三者委員会は、私的情報は、保護されるべき秘密に該当すると言っていますけれども、発言は適切だったんでしょうか。

 

知事:

これまでご説明させていただいているとおり、対応については問題ないというふうに考えています。

 

産経新聞:

今回の問題を受けた自らに対する処分として給与カットされる、ということですけども、責任のとり方としてそれで十分だとお考えでしょうか。

 

知事:

それはいろんなご指摘そしてご批判があるということは私自身も受け止めるというふうに考えていますけれども、私自身としては、先ほど来申し上げていますとおり、県保有情報の管理がきちっとできてなかったという点について責任を感じていますので、自分の責任の取り方として、自らを処分させていただきたいというふうに考えています。

 

産経新聞:

その責任について詳しくお伺いしたいんですけど、どのような責任かというところで、井ノ本前総務部長に対する任命責任だったり管理責任、そういったものも含まれるのでしょうか。

 

知事:

先ほど説明させていただいたとおりですね。

NHKの記者さんでしたかね。

 

産経新聞:

そこも含まれる。

 

知事:

まずは前半の第三者委員会で指摘された、情報セキュリティ含めた管理が十分でなかったという点ですね。

それと、今回の第三者委員会の結果を受けて、私自身としても組織の長として、やはり責任を感じていますので、自らを処分させていただきたいというふうに考えています。

 

産経新聞:

私的情報が拡散して告発者への誹謗中傷があったということも、そこは責任に含まれますか。

 

知事:

その点については、昨日、お詫びをさせていただきまして、削除に関する申し出など、できる対応をさせていただいています。

 

産経新聞:

そこも含まれると。

 

知事:

そこは、今申し上げたとおり、我々として、でき得る対応というものは削除の申し出とかですね、させていただいております。

今回の、自らの処分については、先ほど来、申し上げている点です。

 

産経新聞:

知事のお立場からするとですね、今回、信頼されていた側近の方たちに、ありもしないことを第三者委員会に証言されたということになると思うんですけど、率直な気持ちとしてですね、知事の指示だったっていうことで3人の証言が一致していると、それを知ったときに、率直な気持ちとしてどう感じましたか。

 

知事:

私としては、自分自身が漏えいに関する指示についてはしていないという認識を、第三者委員会でもお伝えしてきましたので、その点については、自分は伝えるべきことをきちっと伝えているという認識ではいます。

 

産経新聞:

感情的な部分で、自分がもしそうだったらですね、まず最初に怒りというか、もしくは悲しみとかそういった感情が来ると思うんですよ。

今回、知事としては、いかがでしたか。

 

知事:

先ほどお答えさせていただいたとおり、それぞれの立場でそれぞれの認識を説明されたということだと思います。

 

日経新聞:

補正予算のことについて伺います。

11ページにあります、県立学校への先端教育用備品の設備の話で、これは人材育成というところに注力するっていうお話だったと思うんですが、これは結構額も大きくて、当初予算ではなくて、この6月の補正予算に入れたという、そこについて何か特別な意味とかはありますでしょうか。

 

知事:

これは、先日、県立の尼崎工業高校を視察させていただいた際に、やはり最新の機材というものの必要性、これが高校生にとっての技術力の強化とか、いろんなものに繋がっていくという必要性を感じたということが1点と、それから、様々な経済界の皆さんとの意見交換の中で、今、高校卒業された方の人材の求職ニーズというか、企業の方のそういった人材が欲しいという声がすごく高いというふうなことを伺っていまして、特に、工業高校であったりとか、実業系高校の人材というものが大変大事だということを伺っていましたので、これはしっかり予算を確保しながら、いわゆる投資をしていきたいという思いでいました。

今回、トランプ関税の影響ということで、やはり中長期的な対応もしていかなきゃいけないということもありましたし、国のいわゆる交付金が、まだしっかりとストックされているという中で、財務部それから教育委員会などと調整しながら、しっかりとした投資をしていくということを判断したということです。

 

日経新聞:

もう1つ大きなものとして、国の高校無償化の対応というものが、42億円、今回計上されていて、これは国の予算の修正成立に伴ったものというので、わりと県としても、高校への予算みたいなものをつけ始めていると思うんですけれど、この動きから、例えば、私立高校へこの動きを拡大する支援の動きを拡大したり、県の普通科への支援、またそこは引き合いがかなりバランスとして難しいところではあると思うんですけど、そういう支援の幅を広げていくということをお考えになっているんでしょうか。

 

知事:

それは今、予算措置それから準備を進めているというところになります。

具体的に言いますと、県立高校については、すでにクーラーの設置であったりとか、部活動の応援、それからグラウンドの芝生化、体育館の空調といった、そういった環境改善について、確か5年か6年で300億円程度予算措置をしていますので、それをしっかりとこれからも必要に応じて拡充していくということが大事だと思いますし、それは予算措置をしっかりやっていく中で、環境改善をしていきたいというふうに思います。

教育委員会からは、実は県立高校の環境整備含めたニーズはまだまだ、いわゆる底だまりというか、本来やりたいんだけどなかなか予算が回っていないというところが、かなりあるというふうには聞いていますので、これから私立高校の無償化が本格的にスタートする中で、兵庫県としては、県立高校、しっかり地域に根差している学校ですから、そこの魅力をよくしていく。

そのためには、予算をさらに拡充をして、環境改善していくこととか、あとはソフト面での応援をしていくとか、そういったことをしっかりやっていきたいというふうに思っています。

私学への支援については、今、総務部中心となって、学校関係者を含めた検討会を開いていますので、そこでどういったソフト面を中心としたニーズがあるのか、そういったところを踏まえながら、どういった対応できるかというのは考えているというところです。

 

共同通信:

昨年来、空席の副知事の人事についてなんですが、来週から6月議会が始まると思いますが、現状と検討の状況がもしあれば教えていただけますか。

 

知事:

副知事人事については、然るべきタイミングで然るべき方を任命したいというふうには考えています。

 

共同通信:

現状1人体制になっていることの影響というか、そのあたりについてはどう考えていますでしょうか。

 

知事:

服部副知事におかれましては、大きなご負担をかけているというふうに思いますけども、服部副知事も大変しっかりお仕事をさせていただける、優秀な方ですから、そこは大変感謝をしています。

 

共同通信:

感謝をしている方に負担がかかっているということに関して、県政が停滞しているんじゃないかということもある、と思うんですけど、その辺についてはどうでしょうか。

 

知事:

副知事については、今、ご負担をおかけしている面もあると思います。

そこは、しっかり然るべきタイミングで、然るべき方を副知事にさせていただきたいというふうに思いますけども、業務については、各部局の部長さん含めた、職員の皆さんが、しっかり、今、準備そして予算執行や予算成立後の対応をやっていただいていますので、今回の補正予算もですね、しっかりとしたものが仕上がりましたから、そこは、業務については着実に滞りなく進んでいるというふうに認識しています。

 

共同通信:

先ほど来質問出ている情報漏えいの元総務部長の件について、県議会の方から、知事の辞職を求めるような監督責任を求めるような声も上がっていると認識しています。

来週から議会が始まりますが、補正予算とか、条例案とかいろいろ重要な政策もあると思うんですけれども、議会にどういうふうに臨んでいくのかというのは、今どうお考えでしょうか。

 

知事:

県議会の方には、今回の補正予算を含めて、しっかり政策について、ご理解をいただきながら、予算成立、それから各種条例も含めて、必要な対応を車の両輪としてやっていくということが大事だというふうに思っていますので、そこのあたりをしっかりと政策の議論もしながら、また今回の文書問題を含めた中でのご質問も、代表質問、一般質問であると思いますので、そういったところも丁寧に説明すべきところはしながら、議論そしてご理解をいただけるように、努力を続けていきたいというふうに思っています。

 

共同通信:

例えば、開会日に知事から冒頭のところで説明するとか、そういうお考えは今のところあるでしょうか。

 

知事:

提案理由説明というものは、毎回議会のたびにご説明をさせていただきます。

それは主に県政の現状や取組みであったり、予算の概要というふうになりますので、そこでご説明するというよりも、おそらく代表質問や一般質問の中で、ご質問に対応する形で説明を重ねていくということが、おそらく時間的な面も含めて、現実的だというふうに思っています。

 

読売新聞:

第三者委員会のことでお尋ねします。

知事は漏えいについて指示はしてないというふうに今も述べられたかと思いますが、今、ご自身の、元総務部長から私的情報があったということを報告された4月上旬、当時を振り返って、漏えい行為そのものに関して、知事自身は何か非があったというふうに、今思っていらっしゃいますか。

指示はしてないということは分かるんですけれども、漏えい行為そのものに関して、自分にも何か落ち度があったんじゃないかとそう振り返ることはないですか。

 

知事:

私自身は、漏えいに関する指示というものはしていないと、もう昨日来の認識、これまで述べてきた認識には変わりはありませんが、結果として、昨日の懲戒処分に至ったということからですね、そのあたりの情報管理についての、各職員の皆さんを含めた意識をしっかりしておくということは、重要だったというふうに思っていますので、その点ができてなかったということは、大変、そういった意味で責任を感じていますので、今回の自らの処分にも至っているというふうには考えています。

 

読売新聞:

今回の漏えいのこの発端は、まさにその元総務部長と知事との間の中でのコミュニケーションによって漏えい行為が行われたというふうに思っているんですけれども、例えばですね、今振り返って、あのときその指示はしてないと、私的情報だから厳重に扱うようにとか、そういう指示をすべきだったとか、今振り返って、その当時、こうすべきだったと反省する点はありますか。

 

知事:

私的情報に該当するということで、情報管理をしっかりやるようにということは指摘しておくということは大事だったというふうに思っています。

一方で、元総務部長を含めてですね、人事のエキスパートでもありましたので、その辺の情報管理というものは、幹部として、長い間公務員として、特に人事畑で経験を重ねてきた方ですので、そのあたりは幹部としての対応というものも、一定、経験を踏まえればできるという面はあったかと思いますけども、私としてはそのあたりの情報管理含めて、自分自身もしっかりそこを徹底できてなかったという点は責任を感じています。

 

読売新聞:

元総務部長は、自分は指示されたと、そう信じているというふうに、元総務部長は思っているんですけれども、その日その時指示はしなくても、例えば、これまでの関係性とか、雰囲気、環境の中でそう思わせる状況を、自分がつくり出していたんじゃないかと、そう振り返ることはありますか。

 

知事:

そこは先ほど来、答えさせていただいているとおりですね。

自分としては、漏えいに関する指示というものはしてないというこれまでの認識ですので。

 

読売新聞:

自分が指示を一切していないということは、元総務部長の漏えい行為に関して自分は一切非がないということと同じことなんでしょうか。

 

知事:

先ほど来、申し上げていますとおり、県保有情報の漏えいが結果的になされてしまったということは、私自身は責任を感じています。

 

ArcTimes:

今回ですね、県のナンバー3と元総務部長の2人と、元副知事が言っていることと、知事の言っていることが違う。

その際、3人が言っていることと知事の言っていることが違って、彼は知事が嘘を言っているというふうに言っていて、第三者委員会も知事の供述を採用しない、つまり、知事が嘘を言っているということを指摘しているわけです。

これだけ県の最高幹部や外部の専門家が知事に対して嘘を言っていると言っている中で、知事が嘘をついているんじゃないんでしょうか。

 

知事:

私は、これまで漏えいに関する指示はしないということを申し上げてきたというところです。

 

ArcTimes:

嘘をついているというふうには、それは認めないわけですね。

 

知事:

私は、今まで答えさせていただいたとおりですね。

 

ArcTimes:

先ほど来、元総務部長に対する指示でですね、自分はそういうこと言ってないと、根回しを言っていないと、もし仮にですね、今後そういったテープが出てきたりした場合、詳細な記録が出てきた場合、知事が辞任しますか。

 

知事:

仮定の質問にはお答えは差し控えたいと思います。

私としては指示をしている、してないという、これまでの認識をお答えさせていただいているというところです。

 

ArcTimes:

先ほどの質問にもありましたけれども、今回の件で、井ノ本氏はですね、知事に指示されたと。

それを県の当局もその説明を認めて処分をしているわけです。

知事には、刑法65条には身分犯があって、知事は今回、地方公務員法違反の守秘義務違反の教唆やほう助で刑事訴追される恐れがかなりあると思います。

そういう知事がですね、また、最高幹部から嘘ついていると皆に言われている人が、知事を続けるというのは、私は無理だと思いますし、県民に対する責任を全く果たしてないと思いますけれども、知事は引責辞任しないんでしょうか。

引責辞任するべきだと思いますが。

 

知事:

今回、県保有情報が外に出てしまったことについては、大変申し訳ない、そして、責任を感じているというところです。

自らの処分をしっかりさせていただくということ、その上で、県政について、しっかり政策面も含めて、今回補正予算も発表させていただきましたけれども、予算や事業をですね、しっかり前に進めさせていただくことで、自らの責任を果たしていきたいというふうに考えています。

 

ArcTimes:

先ほどの記者の質問で、知事は、今回の元総務部長の処分を認めているわけですよね。

その認めている理由は、知事に指示をされたという部分があって、それが今回処分に至っているわけです。

その一方で、処分権者の知事は、自分自身が関わったと認めてないわけです。それは、知事が2人いるようなことになってしまって、全く矛盾するんですけども、これはどういう論理なんでしょうか。

知事が、もし自分の関与を否定するのであれば、その処分を了承することはできないはずですけれども、その矛盾を合理的に説明してください。

 

知事:

処分内容については、昨日、人事課の方から説明させていただいたとおりです。

 

ArcTimes:

いや何の説明にもないんですけど。

それじゃ、知事は2人いるんですか。

今、個人として否定している斎藤さんと、知事という処分を受け入れた斎藤知事は別人ということなんでしょうか、そういうことになってしまいますが。

 

知事:

今回の懲戒処分については、人事当局が、調査そして手続きを経て、対応させていただきます。

 

フリー記者A:

月曜日の囲みの取材、26日の月曜日に囲みの取材で、井ノ本元総務部長が情報漏えいしたと認定されたことについて、そういった行為はしてないと本人から確認しているのでその認識でいいますと、回答されておられるんです。

要は、井ノ本さんの言っていることは信じるよ、と答えておられるんです。

井ノ本さんが言ったことは信じるよっておっしゃっているわけです、月曜日に。

しかし、昨日の囲みの会見以来、井ノ本さんが第三者委員会に陳述した内容を信じないとおっしゃっているんです。

この矛盾を解消していただきたいんですけど。

 

知事:

ですから先ほど、毎日新聞の記者の質問にお答えしたとおりですね。

 

フリー記者A:

いや、答えになってないんで聞いているんですけど。

記者会見を1時間で終えたかったら、ちゃんと答えてください。

あなたが真摯に答えないから、皆さん同じようなベン図の重なりの多い質問になるんです。

井ノ本さんの言うことを信じるときと、信じないときの切り分けポイントは何ですか。

 

知事:

先ほど、毎日新聞さんにお答えさせていただいたとおりですね。

 

フリー記者A:

あなたが犯罪行為に加担したかもわからないという点は、今後2ヶ月ぐらいいろんな人が聞き続けると思うので、積み残しの宿題を聞いておきたいんですけども、知事、総務省時代、問取りレクをされたことありますか。

 

知事:

そうですね。

議員の質問取りをさせていただいたことはあります。

 

フリー記者A:

問取りレクをしたら、5月22日の消費者庁の藤本審議官の答弁が極めて異例だったということはわかると思うんですけど、お分かりになられましたか。

 

知事:

消費者庁の国会答弁などの指摘については、真摯に受け止めています。

 

フリー記者A:

あなたは指摘されてないんですよ。

ここなんです。

野党の議員からね、「しかし、今日現在まで兵庫県知事が公の場で、兵庫県知事として、3号通報、外部通報は保護の対象であるということ発言はされておりませんですよね」と。質問されて、藤本審議官が何て答えたか覚えておられますか。

 

知事:

今、詳細は手元に資料がありません。

 

フリー記者A:

「兵庫県知事がそうした発言はされていないものと認識をしております」とおっしゃったんです。

つまり、あなたが記者会見の場で、3号通報は保護対象であると答えていない、ということを藤本審議官は確認をし、問題視しているんです。

あなたが3号通報は保護対象であるということを言わないから、あの技術的助言の文書が出されたんです。

つまりですね、国の所管庁は、あなたの、この記者会見の場における発言を一言一句書き起こして、参事官レベルが読み込んで、斎藤元彦は今日も法令違反を続けているな、ということを確認し続けているんです。

だから、技術的助言に繋がったんです。

今後、地方自治法上、これ以上事態が進行すると、兵庫県は兵庫県政を前に進めるどころか、行政が崩壊してしまいます。

そろそろ、記者会見で、3号通報は保護対象だというべきなんじゃないですか。

 

知事:

消費者庁のご指摘は真摯に受け止めます。

そして、公益通報者保護法の、法令の趣旨に沿って、県としては、適切にこれからも対応していきたいというふうに思っています。

 

フリー記者A:

3月26日の記者会見を、消費者庁は極めて大きな問題だとしているんです。

今日も、3号通報は保護対象であると、あなたはよう言わないわけです。

言えない理由があるのはよく分かるんですけど。

3月26日の記者会見は、議会への説明であるってことは、あり続けているんですか。

あれが議会への説明なんですかね、まだ。

 

知事:

先ほど、別の記者の質問のとおり、3月26日もこの場で会見をさせていただいたということありますし、その後、各派代表者会議的なところでも、自分の考えは26日の会見だということも述べさせていただきました。

 

フリー記者A:

まさか昨日の囲みの記者会見や、今日のこの記者会見の何も答えてない内容を第三者委員会に対する受け止めの議会への説明に替えないですよね。

 

知事:

これから、6月議会も開始しますので。

 

フリー記者A:

議会が始まる前に行った方がいいんじゃないですか、それこそ、あなたの執行部根回しが好きなんだし。

 

知事:

代表質問や一般質問の中で、質問があれば、適切に対応したいというふうに思っています。

 

フリー記者A:

3月26日の時に、3号通報の取り扱いは様々な意見があると、保護対象に当たらない、という専門家もいる、という見解にはまだ変わりがないんですか。

 

知事:

公益通報の取扱いについては、3月26日に、私として、百条委員会などで意見書として出たことを、事実として述べさせていただいたということはそのとおりですけども、それ以外にも様々な論点があるということが申し上げさせていただいたというとおりです。

 

フリー記者A:

分かりました。

様々な論点があるのに、なぜそんなに処分を迅速に決められたんですか。

 

知事:

対応については適切にやってきたというふうに考えています。

 

フリー記者A:

様々な意見があるのに、なんで判断できたんですかって聞いているんです。

 

知事:

ですから、誹謗中傷性の高い文章を作成されたということを含めて、4つの非違行為を踏まえて、懲戒処分を元県民局長にはさせていただいています。

 

フリー記者A:

3号通報は保護対象ですか。

 

知事:

手続き、内容ともに適切だったというふうに考えています。

 

フリー記者A:

3号通報は保護対象ですか。

 

知事:

ですから、消費者庁の見解、そして様々な指摘を踏まえて、適切に対応してきました。

 

フリー記者A:

イエス・ノークエスチョンなんです。

それを答えられないですか。

 

知事:

ですから、しっかりと対応していきたいというふうに思っています。

 

幹事社(神戸新聞):

幹事社の神戸新聞です。

先ほどからもですね、会見をもう少し延長してほしい、という要望ありますので、まだまだ手を挙げている社もありますので、時間の許す限り、精一杯やっていただきたいなと思っているんです。

特に、今回の第三者委員(会の報告書の発表)を受けた後の会見ですので、極力長くやっていただきたいと思っています。

よろしくお願いします。

 

知事:

申し出は受け止めます。

一方で、昨日もぶら下がり(取材)をさせていただいていますし、今朝もぶら下がり(取材)をさせていただきました。

その上で、今日もですね、時間を取って定例会見もさせていただいておりますので、その点はご理解いただきたいと思いますし、これからも必要に応じて、説明をするということはきちっとやっていきます。

 

幹事社(神戸新聞):

今まだ手が挙がっている段階なので、挙がっている人に関して当てていただきたいなと思います。

 

知事:

では、あと、お二人。

あと二人、今、手が挙がっている方でお願いします。

 

読売テレビ:

停職3ヶ月の妥当性についてなんですけれども、先ほどからも質問ありましたが、第三者委員会への報告のとおり、漏えいは知事の指示があった可能性が高いと、県は認識していると、昨日の会見で話がありました。

知事の指示があった可能性が高いということは、処分の考慮に入っているとも説明がありました。

知事は指示をしていない立場であるのであれば、この知事が認めてない要素が含まれた処分を最終的に決裁されるのは、単純に矛盾しているのではないかと思うんですが、改めてここをどのように考えているかお願いします。

 

知事:

私の立場として、第三者委員会などで、この場でも説明させていただいているということは、私の説明のとおりですね。

懲戒処分の内容については、先ほど来、答えさせていただいているとおり、人事当局が、規程などに沿って、きちっと積み上げて、対応を整理して、手続きに沿って決めていっていると。

それを踏まえて、私自身も承認をしたということです。

 

読売テレビ:

ただ、やはり漏えいは、知事の指示があった可能性が高いという要素が、知事が納得されていない要素が入っております。

知事としては、この人事課から上がってきた処分案というのを納得されて決裁されたんでしょうか。

 

知事:

そうですね。

人事当局からの説明を伺って、そして、承認をさせていただいたというところです。

 

読売テレビ:

刑事告訴についてです。

しない理由は、経済的な制裁を受けていることなどを、昨日は会見で県が述べられていましたが、ただし、知事から見れば嘘の事実が述べられている、さらに元総務部長の動機も曖昧なままで確定せずです。

明らかにするためにも、捜査機関に任せるという意味でも、告訴すべきではないでしょうか。

 

知事:

刑事告発への対応については、先日、人事当局から説明させていただいたとおりですね。

 

読売テレビ:

知事ご自身のご意見としては、その理由をどう解釈しているんです。

どういう理由があると考えてらっしゃるんですか。

 

知事:

ですから、先日答えさせていただいたとおり、今、少し触れていただいたとおりですね。

 

時事通信:

昨日の囲み(取材)の際に、ご遺族に対してお詫びを述べられていて、かつ、直接の謝罪については、相手のあることなので今後検討していきたいということで仰ってましたけれども、知事個人の思いとしては、直接謝罪したいという思いでよろしいでしょうか。

 

知事:

そうですね。

私としても、そういった思いはもちろん持っておりますけども、やはり相手のあることですから、ご遺族のご心情、そして状況をしっかり伺いながら、踏まえながら、そこは慎重に対応させていただくということが大事だというふうに思っていますね。

 

時事通信:

直接謝罪したいという意思というか、意向は持たれてらっしゃるということでよろしいですか。

 

知事:

そうですね。

ただ先ほど来、申し上げているとおり、お相手があることですから、そこは慎重に、考えさせていただくことが大事だと思います。

 

時事通信:

昨日の発言と重複するかもしれないんですけれども、具体的にどういった点を、直接謝罪される場合、どういったことを謝罪したいでしょうか。

 

知事:

そこは、先ほども、先日来、申し上げていますとおり、県保有情報が本来県の中で保有してくおくべきことが、結果として、外に出てしまったことについて、お詫びを申し上げたいというふうに思っています。

 

時事通信:

知事の謝罪したいという意向自体は、ご遺族には何らかの形で伝わっているという認識でよろしいですか。

 

知事:

そこは、人事当局の方には、これからですね、すでに伝えてはいますけども、この会見の場でもお伝えさせていただいていますので、私の思いとしては、伝えられるのであれば、そういった機会は設けさせていただくことは大事だと思います。

ただ、お相手のあることですから、そこはお相手の状況を踏まえて、慎重に、対応を検討していくということが必要だということは、ご理解いただきたいと思います。

 

時事通信:

先ほど来、複数の職員の方の証言と、知事の指示をしていないという証言が、食い違っているんじゃないかという質問が多数あったと思うんですけれども、知事の回答として、それぞれの立場で、それぞれ認識で発言されたんじゃないかということでしたけれども、今後、新たに客観的事実が出てきた場合、当然その仮定の話っていうことになってしまうんですけれども、当然、客観的事実が出てきた場合に、第三者委員会に対してその虚偽の報告、虚偽の供述をしていたってのはすごく重いことだと思うんですけれども、何か当然そのどちらかの複数の職員の方なのか、知事の証言に虚偽があった場合、追加で何か処分をされるということはあるのでしょうか、可能性としてあるのでしょうか。

 

知事:

仮定の状況ですので、そこのお答えはなかなかできないとは思います。

我々としては、今回の調査結果、そしてそれを踏まえて、懲戒処分についての対応は、昨日発表させていただいていますので、この対応については、これで一応対応が、人事課の、県としての対応については、対応が一応終わったという形には考えています。

 

時事通信:

当然、県民の方含めて、食い違いがある以上、何が真実なのか分からない方も多数いると思うんですけど、その点について、知事は、当然その供述に責任を持って、虚偽がない供述をしたというのは、改めて、そこは言い切れることなんでしょうか。

 

知事:

私の認識については、もうこれまで申し上げたとおりですね。

 

時事通信:

前回の第三者委員会の時には、氏名不詳のまま刑事告発をしたんですけれども、その時は、週刊文春に対しての情報漏えいということでしたけれども、非常に、報道機関に対して情報提供したっていうことで刑事告発するというのは非常に異例なものだと思うんですけれども、今回の昨日の第三者委員会の公表では、報道機関ではないところへの情報漏えいだったということなんですけれども、それでも刑事告発をしないというのは、非常にバランスが取れていないと思うんですけれども、刑事告発をしないということに関しては、知事の指示で行ったということなんでしょうか。

 

知事:

先日の第三者委員会の対応を踏まえた刑事告発については、これは繰り返しになりますけど、報道機関の報道の自由の圧力とか、そういったことをかけるという意図は全くありませんので、内部の調査によって限界がありましたから、これは説明させていただいているが、それを踏まえて、被疑者不明で刑事告発をさせていただいたというところです。

今回の元総務部長への対応については、先日、人事当局が説明させていただいたというとおりです。

 

時事通信:

内容が調べきれなかったというのは、今回も同じだと思うんですけれど、むしろ、知事の指示でやったって言われているってことは知事に責任をなすりつけられているような状態なので、そういう調査機関にきちんと調べてもらう方がいいのではないかと思うんですけれども。

 

知事:

そういったご指摘は受け止めますけども、我々としては、昨日発表させていただいたとおり、調査手続きを経て、懲戒処分というものを、まずは決めさせていただきましたので、それで対応させていただいたということです。

 

時事通信:

調べられると何か悪いことが出てくるんじゃないかって思っていると思われてしまいますけれども、それでも。

 

知事:

そういうことはなくて、人事課の方が、きちっと調査、そして手続きを経て、今回、懲戒処分をさせていただいたということで、対応を含めて適切だったというふうに考えています。

 

時事通信:

食い違っている部分があるので、捜査してもらったほうがいいと思いますけど。

 

知事:

それは記者さんの個人的なご指摘として承っておきます。

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