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更新日:2025年7月2日

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知事記者会見(2025年7月2日(水曜日))

【発表項目】

  1. 不妊治療支援の充実強化(PDF:4,301KB)(別ウィンドウで開きます)
  2. 空飛ぶクルマデモフライトイベントの開催(PDF:1,479KB)(別ウィンドウで開きます)
  3. 未来のトップアスリートへ、HYOGOが本気で応えるHYOGO STAR PROJECT 始動!(PDF:1,691KB)(別ウィンドウで開きます)

動画


知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

知事記者会見内容

1番目は、「不妊治療支援の充実強化」です。

不妊治療に対するニーズというものは高くなっております。

晩婚化などに伴いまして、体外受精などの生殖補助医療を含む不妊治療を受けるという方がおられます。

保険適用になるなど、全国的にも治療をされる環境というものは進みつつありますが、やはり安心して不妊治療などを受けられる環境づくりを推進していくということが大事であるというふうに考えております。

基本理念や関係者の役割などを定めた条例を今回定めさせていただきまして、これがすでにスタートしていますが、令和7年7月1日から施行になりましたので、そのポイントを含めましてお知らせをいたしたいというふうに思っております。

今回は、不妊治療に加えまして、プレコンセプションケア、そして大変当事者の方にとっては大事なポイントである、仕事と治療の両立を体系的に支援、そして取り組んでいくということが、条例の内容でございまして、そういった不妊治療の支援などに特化した条例というものは全国で初めてということになります。

不妊症に関する支援の、やはり県内での機運を高めていくということが大事ですので、資料にありますとおり、兵庫県として4つの基本理念を提示させていただいております。

例えば、治療と仕事の両立を目指して推進をしていくということ、そして県民が置かれている状況に応じた支援の推進などを掲げさせていただいております。

加えて、社会全体で不妊症に対する治療などの支援をより一層推進していくために各関係者の役割を明文化するというものになります。

例えば、事業者においては、従業員からいわゆる働いておられる方が仕事と治療の両立を図るための配慮を行っていただくということ、そして職場内における不妊治療、そして不妊症などに関する理解の浸透に努めていただくということになります。

また、県民の皆さんにはそういった知識を知っていただくということで、当事者の方などに対する理解を深めていただき、安心して不妊治療など受けられる環境づくりに理解を示していただきたいというふうに考えています。

そして、具体的な支援の内容などになってきますが、不妊治療に関する先進医療の助成事業の受け付けは6月26日から、今年度の受け付けをスタートしております。

この助成事業は不妊治療の経済的負担を軽減し、治療の選択肢を広げていくために保険適用外である先進医療に関する治療、そして県内は広くて、例えば淡路から神戸市内の三宮のクリニックに通われる方など、やはり交通費、通院に関する交通費がかかるというご指摘もありましたので、この2点を助成させていただく。

昨年度も治療費でいいますと、3000件を超える治療に関する申請助成がありましたので、やはり多くの県民の皆さんがこの不妊治療に当事者として向き合っておられるという状況があります。

今年度からは、すでにお知らせしていますけれども、兵庫県内以外の隣り合う大阪府、岡山県、鳥取県、徳島県もそうですけど、隣接する府県のクリニックを受診される場合も対象とさせていただくという形になります。

これは、勤務先が例えば大阪などの場合に、勤務後に大阪市内のクリニックなどに通われるという方もおられるということですので、そういった対象を拡大させていただいております。

もう1つが、オンライン申請を引き続き続けるということになります。

これは当事者の方からお伺いしたのですけれども、やはり市町の助成事業、県も含めてですが、紙ベースで役所に申請に行くということが必要だったために、そのために有給休暇を取得するということが必要だというふうな実情を伺いましたので、兵庫県としては、交通費医療費の助成事業というものは基本的にオンラインで申請をさせていただくということにしているというのがもう一つのポイントになります。

お問い合わせ専用ダイヤル078-362-9230を設置させていただいておりますので、ご不明な点などについては問い合わせいただきたいというふうに考えております。

それから、プレコンセプションケア、いわゆるプレコンについてもしっかりやっていくということが大事だというふうに考えます。

プレコンセプションケアは、ご承知のとおり、自らの人生の将来を考えまして健康の管理を行っていく、そのために身体のことを知っていただくということになります。

この取り組みを、ぜひ県内の高校などに授業や学外の講義、授業外の講義として実施をしていただくということを推進しています。

講師として助産師さんなどを無料で派遣させていただくということを予定しています。

昨年も確か44の県立高校など多くの学校から申請、手を挙げていただきまして、そこで授業などもさせていただきました。

今年もすでに募集をスタートしていまして、継続的にやられる高校もあれば、新たに実施されるという高校もありますので、性の知識と命の大切さ、それから自分の身体のこと、さらには妊婦さんのお腹を模した重りをつけて、男子生徒も含めて体験をしていただくということなどもやらせていただいていますので、ぜひ学校におかれましては、積極的にご相談いただきたいというふうに考えています。

それから、令和6年度の検討会の中で、企業関係者から従業員の相談に、どのように対応すればいいか、それから企業内での支援の制度設計をどのようにしていけばいいかということを相談したいという話もありました。

こうした声を受けまして、今回ひょうご仕事と生活センターにおきまして、新たに今年度、不妊治療に特化した企業支援として、社会保険労務士などの専門家と不妊治療の当事者団体であるNPO法人Fine(ファイン)などが連携して、不妊治療のための休暇制度の導入、それから職場での配慮に関してのアドバイスなどを行いたいと考えています。

企業の現状やニーズに合わせまして、助言やセミナー実施などの伴走型支援を行うということ、そして時間単位の休暇制度の導入や相談しやすい職場環境づくりなどが期待されるというものになります。

企業におきましては、中小企業が県内にも多いですから、そういった不妊治療に関する状況を知っていただくということが大事だと思いますので、企業への不妊治療の実態や仕事との両立の支援を知っていただくということをしっかりやっていきたいと考えています。

条例の施行がスタートになりますので、これを契機に不妊治療などに対する支援の充実に引き続き取り組みまして、仕事との両立、プレコンセプションケアの推進など、兵庫県で安心して不妊治療など受けられる環境を作っていくということをしっかりやっていきたいと考えております。

 

2番目は、「空飛ぶクルマデモフライトイベントの開催」です。

万博が開催されておりまして、ひょうご楽市楽座というものもフェニックス事業用地でやらせていただいております。

今回、ひょうご楽市楽座におきまして、一般社団法人MASCさんと連携をして、空飛ぶクルマのデモフライトイベントを開催したいというふうに考えています。

次世代モビリティである空飛ぶクルマの技術実証を行うということで、社会実装に向けた機運の醸成を図っていきたいというふうに考えています。

開催日は8月2日土曜日、それから3日日曜日になります。

開催時間などの詳細は、インスタグラム「空飛ぶクルマ尼崎デモフライト」のSNSなどにおいて、近日公開をしたいというふうに考えております。

場所は、ひょうご楽市楽座の会場、そしてそこに隣接する形になりますけれども、尼崎フェニックスバーティポート、いわゆる空飛ぶクルマなどの発着場で行いたいというふうに考えています。

イベントの内容は主に3つを予定しまして、まずはデモフライトの実施でございます。

(一般社団法人MASCの)機体によりましてデモフライトするということになります。

見学エリアを2つ用意しておりまして、より間近で見学ができます。

こちら(見学1)は、事前申し込み制というふうになっていますので、QRコード(QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です)から申し込みをしていただきたいというふうに考えております。

今日18時からを予定しているということです。

もう1つ(見学2)は、楽市楽座の予備の駐車場から見学できるということで、こちらの申し込みは不要という形になっています。

2つ目が機体の展示という形になります。

楽市楽座のイベント広場に機体を移動して展示をするということで、コックピット席に搭乗していただいたりとか、あとは写真撮影もできるということになります。

3つ目がVRによるシミュレーター体験というものを予定しております。

楽市楽座の会場内に体験ブースを設置させていただいて、尼崎フェニックスのバーティポート、要はポートから空飛ぶクルマで空に飛び出すというVRの体験をしていただけるということになっております。

こうした機会を通じまして、県民の皆さんに空飛ぶクルマを身近に感じていただく、そして関心を高めていただきたいというふうに思っております。

お子様はじめ幅広い世代の県民の皆さんにご覧をいただきまして、空飛ぶクルマという新しいモビリティを身近に感じていただきたいというふうに思っております。

また、当日、楽市楽座では中播磨地域がイベントなどのブースを出展していただきます。

まねき食品さんによる天ぷらえきそばやもち麦を使ったクロワッサンなども販売されるということですので、ぜひひょうご楽市楽座も楽しんでいただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。

 

3番目は「未来のトップアスリートへ、HYOGOが本気で応える HYOGO STAR PUROJECT」です。

部活動の地域移行というものが、これから神戸市などを中心に県内の市や町でも進んでおります。

一方で、やはり子供たちにですね、競技への体験であったりとか、運動能力の向上、それからどういった競技に適性があるのかということを、やはり知る機会というものが大事だと思いますし、そういったところから将来のトップアスリートの原石をですね、発掘・育成していくことが、兵庫県のみならず、各種目の今後の育成にとって大事だということです。

今回、そういった意味で、「HYOGO STAR PROJECT」というものをスタートするというものです。

前身のひょうごジュニアスポーツアカデミーからリニューアルしていくということになりますけども、将来のトップアスリートの原石を発掘・育成するということを目的としまして、今回からセレクションをスタートしまして、選考で選ばれた子どもたちを独自の育成プログラムによって、アスリートとしての基礎力を形成した上で、将来の進路や競技の本格化に向けてサポートしていくというものでございます。

全体の流れとしては、以降説明させていただきますけども、まずは、選考セレクションをさしていただくということで、ここはどなたでも募集いただけるということになります。

そして、セレクションした後は継続的な支援によりまして、4つの一貫したステップで構成しているというものです。

ステップの1つ目は、今回になりますけども、8月23日と9月27日に選考会を実施するということになります。

子どもたちの意欲・ポテンシャルですね、科学的に分析をしまして将来性のあるアスリートの原石というものを発掘していきたいというふうに考えております。

ぜひ多くの方にエントリーしていただきたいというふうに考えております。

その上で、ステップ2として育成プログラムということになります。

約半年間、全体で20回にわたりまして、身体づくり、それから知的育成ですね、アスリートにとってはやはり考える力というものも大事だというふうに考えていますので、それから、いろんな競技を体験していただくということなどですね、保護者にも理解をいただけるような支援、そういった4つの分野において育成プログラムを展開させていただいて、アスリートとしての基礎力というものを作らせていただきたいというふうに考えております。

ステップの3は修了式という形になって、来年の3月21日に行わせていただくということを予定しています。

次年度の継続希望も確認しまして、さらなる育成ステージにつなげていくということでございます。

ステップの4は中学生向けの継続育成ということになります。

中学生以降も、希望者には継続的なトレーニングの機会を提供いたします。

専門的な競技団体や学校などとの連携によりまして、将来の進路、そして選んだ競技の本格的な練習などをサポートしていくということになります。

以上の流れで進めていくのですが、プロジェクトの初年度である今年度は、小学校5年生・6年生、それから中学生を対象にした選考会を行うと。

各学年20名程度、合計で70名程度を選抜させていただきたいというふうに考えております。

特徴としては、競技の経験をしている、していないは問わないということで、運動能力とご本人の意欲に着目して実施するというものです。

身体能力の向上、そして知的能力の育成、さらには競技体験、保護者の支援の4つの柱で進めてまいります。

これについては、兵庫体育・スポーツ科学学会をはじめ、大学やプロスポーツクラブなどと連携をさせていただいて、科学的かつ実践的な育成を推進していきたいというふうに考えています。

初回となる第1回の選考会は、8月23日に予定をしております。

1次選考に通過した方は、9月27日に実施される2次選考会に進んでいただいて、最終選考、そして育成プログラムへの参加が決定されるという形になります。

申し込みは7月31日ですね、WEBホームで締め切りになっていますので、7月31日までにぜひ申し込んでいただきたいというふうに考えています。

未来のトップアスリートというものが、兵庫県には必ずいると思いますので、ぜひこの「HYOGO STAR PROJECT」によりまして、これは子どもたちの可能性を見つけて伸ばしていくということが大事だと思いますので、将来的には世界で輝く、野球であったりとかサッカーとか、いろんな分野での原石を地域から育てる挑戦ということになります。

ぜひ、県内のスポーツクラブや学校、地域団体とも幅広く連携をして、育成・発掘の循環をですね、生み出していきたいというふうに考えておりますので、まずは多くの皆様のエントリーというものをお待ちしておりますので、よろしくお願いします。

 

私からは以上です。

質疑応答

朝日新聞:

項目内から、空飛ぶクルマに関連してです。

今回、デモフライトということで、機運醸成を図るためということで、今後ですね、県内でどのような施策展開、例えば商用飛行の支援ですとか、どういったものをお考えでしょうか。

 

知事:

今回、デモフライトをMASCさんとの協力のもとにやらせていただいております。

すでに空飛ぶクルマについては、補助事業ということで、デモフライトのみならず、いろんな運航のシミュレーションづくりとか、ポートの可能性とかですね、そういった事業をすでに令和5年度から進めていますので、それは今年度も実施していますので、将来的には県として行政が機運醸成を作りつつ、最終的には国の空飛ぶクルマに対する運航許可とか、そういったものが整いながら、やはり民間ベースでの商用運航というものに近づけていくということが大事だと思っていますので、いろんなハードルはあるとは思いますけども、今回のデモフライトも含めまして、いろんな形で民間の皆さんの取り組みをですね、支援していくということを続けていきたいというふうに思っています。

 

朝日新聞:

今ハードルがあるという話がありましたけども、やっぱり法規制の緩和ですとか、安全性の確保ですとか、いろいろ課題があると思います。

そういったところに、国に対して県としてどのように働きかけていくというか、社会実装するためにどう働きかけていくかというお考えがあれば、お願いします。

 

知事:

万博期間中もデモフライトをするということを予定していましたが、部品が1つ外れたということで、急遽中止になって、確かまだ再開はしてないんだと思います。

やはり初めての技術になりますから、日本としては、そこは慎重にやっていくということになっているんだと思いますけども、一方で、世界では自動運転を含めまして、アメリカなどを中心に技術革新や実装が進んでいるということになりますので、やはり日本としても、ある程度のリスクを許容しながらですね、これを社会実装に近づけていくことが大事だと思いますので、やはりそういった意味でも国においての早期の運航の許可とかですね、機体の認証など、そういったことをしっかり進めていただくことが大事だと思いますので、我々としては自治体としてできることとして、今回のデモフライトとか検討会などもやらせていただいていますが、やはり県内における機運の醸成ですね、それといろんなデモフライト含めまして、民間の事業者さんが実際の現場で運航などをしていただける、淡路でも何回かやっていただいていますけども、そういった機会を作らせていただくということが大事だと思いますので、そういったことを地道に続けていきたいというふうに思っています。

 

朝日新聞:

それから項目外でお聞きします。

6月30日に県職員の方々に夏のボーナスが支払われたということです。

それで停職3カ月の懲戒処分に先日なりました前総務部長には支払われたのか、支払われていないのかを確認させてください。

 

知事:

ちょっと私は、そこは承知していないので、後ほど担当課の方から、答えられる範囲内で答えるということになるかと思いますね。

 

朝日新聞:

それとボーナスとは別にですね、前総務部長は昨年8月に総務部付ということで異動されていると思うのですが、異動して以降ですね、停職処分が出るまではお給料を当然支払われていたんじゃないかなと思うんですけれども、それっていうのは、いわゆる部長級のお給料が出ていたということなのでしょうか。

 

知事:

おそらくそうだとは思いますけど、総務部付でしたので、そういったことだとは思いますね。

 

朝日新聞:

総務部付の前総務部長の事務分掌といいますか、お仕事の内容はどういったものだったのでしょうか。

 

知事:

ちょっと私は手元にないので、後ほどまた人事担当を含めまして、総務部の方から答えられる範囲でお答えさせていただきたいと思いますね。

 

朝日新聞:

では、後ほど問い合わせさせていただきます。

ありがとうございます。

それから次です。

副知事について伺います。

今、服部副知事いまだですね、1人体制が続いておるということです。

ただ一方、隣の岡山県でですね、6月25日に、おそらく斎藤知事と入省同期の方かなと思うのですが、尾﨑祐子さんが副知事に起用されるということで、議会で同意がなされまして、その他にも、群馬ですとか栃木ですとか、国家公務員の副知事起用というのが相次いでいるように感じます。

それで斎藤知事はしかるべきタイミングでしかるべき方を任命したいということでこれまでおっしゃっておられますが、国家公務員を起用するお考えは今のところいかがでしょうか。

 

知事:

そうですね。

副知事人事については、今1人体制になっていますので、ちょっと、前と同じ答弁になってしまって申し訳ないんですけど、しかるべきタイミングでしかるべき方になっていただきたいというふうに思っていますので、鋭意、検討を進めているということですね。

 

朝日新聞:

例えば、斎藤知事は総務省のご出身ですけれども、総務省に対して何らかの副知事の起用に関する働きかけというのは、これまでされてきていらっしゃるんでしょうか。

 

知事:

特にそういったことはしてはないですね。

しかるべきタイミングでしかるべき方になっていただきたいということで、鋭意、検討を進めてきたということですね。

 

朝日新聞:

副知事が今1人体制ですけども、知事これまでは業務については滞りなく県政は進んでいるということで、ご認識だということだったんですけれども、副知事に求められる最も重要な役割というのはどんなものだっていうふうに知事はお考えでしょうか。

 

知事:

そうですね。

これまで述べさせていただいた、前の議会とかでも聞かれましたけど、やはり行政の幹部の中でも一番上の方になりますから、やはり行政経験であったりとか、あとは行政経験以外も、やはり様々な分野での経験をして、幅広い見識や視野を有するということであったり、県庁組織はやはり大きな組織ですから、そういった組織マネジメントもできるということで、やはり総合的な能力や経験がですね、おありになる方になっていただくことがいいというふうに思っていますね。

 

朝日新聞:

組織マネジメントというお話もありました。

他にも、例えば、私が想像するに議会との調整ですとかというのも入ってくるのじゃないかなとは思っているんですが、その点、今おひとりでされている、服部さんがおひとりでされているっていうとこで、どこか不十分になってしまっているところというのはないんでしょうか。

いかがでしょうか。

 

知事:

そうですね。

今、服部副知事おひとりで対応していただいておりまして、2人だったのが1人になっていますから、そこについては、一定ご負担が増えている点はあると思いますが、大変、服部副知事も熱心に仕事をしていただいていまして、また経験も技術職員、技術系ということで大変深く広い方ですので、組織内のマネジメント、それから必要に応じての議会との調整含めて、しっかりやっていただいているというふうに思っていますので、引き続きやっていただきたいというふうに思っています。

 

時事通信:

項目内からお願いします。

不妊治療支援条例についてです。

昨年の会見でも、昨年1月にも話題にされていましたけれども、改めてこの条例を制定したきっかけと、理念を盛り込んだ条例の施行によって、県内にどういった効果や変化をもたらしたいのか、狙いをお聞かせください。

 

知事:

私自身も不妊治療をしたという経験がありまして、やはり治療というものは、経済的にもそうですけど、やはり精神的にも、女性だけじゃなくて夫婦で向き合っていくというものが不妊治療だというふうに思っています。

やはり保険適用はされていますけれども、それでも、先進治療を含めて自己負担というものが一定かかるということ、そして私が治療を最初にスタートしたのは、新潟の佐渡に赴任している時だったんですけれども、新潟の本土まで船で行って、それでクリニックで受診をしたということがあったんですけれど、やはり地方部の人にとっては、そういった不妊治療を受けるということは、やはり距離的にも大変なハードルがあるということもよく分かったということです。

もちろん不妊治療をされるかされないか、そして結婚も含めまして、お子さんを持つ、持たないというのは、個人の人生の選択ですので、我々としてやはり、お子さんを持ちたいけどなかなか授からないという、希望される方に対して、しっかり支援をしていくということが大事だというふうに考えています。

そういった意味で経済的な支援などを、スタートさせていただきたいということと、やはり当事者の方から話を聞きますと、仕事との両立というものが大事で、特に職場における理解というものが、比較的大きい企業においてはやはり不妊治療への支援、休暇であったりとか理解というものは進んでいますけども、やはりまだまだ県内の多数を占める中小企業などにおいては、理解が進んでないということもあると思います。

そういったところをしっかりやっていくっていう意味で、条例制定をさせていただくことが、予算面でしっかりやっていくことと、そういった啓発の取り組みなどを中長期的に継続的にやっていくという意味で、条例制定というものは大事だということで、今回制定をさせていただいたというのが狙いになりますね。

 

時事通信:

すでにいろいろ不妊治療の施策、支援を打ち出されていますけれども、条例の制定を機に、さらに力を入れていく、周知だとかそういった普及に関して、力入れていくとか、成果を判断する必要があるのか分かりませんけど、そういった今後の目標などを聞かせてください。

 

知事:

まず助成対象者というものが今、治療費で3000件、それから交通費で1000件を超える状況になっていますので、こういったところは、やはり希望される方には、しっかりご支援をさせていただくということにしていきたいというふうに思っています。

それから先ほど申し上げた、やはり企業の理解促進ですね、こういったところは引き続きしっかりやっていくことが必要だと思いますので、相談員派遣であったりとか、説明を受けられる企業の数というものが、ひとつのメルクマールになると思いますので、このあたりはやはりこれからまだまだ経済界との連携通じて、1社1社での関心を高めていくということが課題だというふうに思っています。

3点目の説明したプレコンセプションケアについては、非常に県内の高校を中心に関心は高く、これは県立私立問わず、継続的に積極的に手を挙げていただいているというところがありますので、ここについては、我々が想像している以上に、ご関心が高いのかなというに思っています。

やはり企業の理解促進という意味で、助言などを受けられる、そういった企業数を増やしていくということが大事だと思っています。

 

時事通信:

項目外で伺います。

参院選の公示が明日に迫っていまして、各党の幹部が初日から県内入りするような予定もあって、注目の激戦区になっています。

この状況をどう見ていますか。

また、先週、公務優先という話をされていましたけれども、どう関わっていくのか、関わらないつもりなのか、改めて伺いたいと思います。

 

知事:

明日から第27回となりますけども、参議院選挙が公示されます。

今回はやはり、物価高対策というものが、先日の都議会議員選挙でも関心が非常に高いというところでしたので、物価高対策というものが大きな焦点になるかというふうに思っています。

兵庫県選挙区は、現時点では多くの方が立候補を予定されているということで、全国でも屈指の多くの方が出られる戦いというふうになることが予想されています。

県民の皆さんにおかれましては、各候補者や政党の主張、施策を見られて、その上でご判断いただくということになると思いますけれども、ぜひ投票をですね、投票率をしっかり上げていくということが、県民の皆さんにとっても、主権者としてのやはり大事なことになりますから、投票に行っていただくということをお願いしたいというふうに考えています。

私自身については先日お答えしたとおり、公務優先で考えていますので、何か応援に行くということなどは考えてはいません。

 

時事通信:

NHK党の立花孝志さんも立候補する予定ですけれども、昨年の知事選に立花さんが出た際は、2馬力選挙が話題になって、そのあと全国知事会の有志が、民主主義を脅かすとまで指摘した事態になったわけですけれども、今回の選挙はどのように行われてほしいか、どう行われるべきなのかと考えますでしょうか。

 

知事:

前回の知事選挙は、私も含めまして多数の方が立候補されました。

私自身は、これはかねてより述べさせていただいているとおり、自分自身の主張や政策というものをしっかり伝えさせていただいたということが、前回の知事選における自分自身としての選挙をしたということになります。

今回の参議院選挙は、多数の方が立候補されるということを予定していますので、それぞれの候補者が、先ほどと少し繰り返しになってしまいますけども、政策や主張についてしっかり主張などしていただくと、それを県民の皆さんが様々な形で見て、そして投票行動に移していくということが大事だと思いますので、ぜひとにかくやはり投票に行くということをお願いしたいというふうには考えていますね。

 

神戸新聞:

先ほどの時事通信の質問に関連してなんですけども、参院選の中で、先週の金曜日27日なんですけども、与野党の協議会が声明を出していて、参院選の公示前に、選挙におけるSNS利用のあり方と、2馬力行為への対応ということで、これらによって、選挙の公平性が阻害されているというふうな問題認識が示されたんですけれども、知事自体はですね、公選法上、衆院選とか参院選に関しては、選挙管理執行者というふうに位置付けられていて、統括的な責任をというふうに明記されているんですけども、改めてその選挙の統括責任者として、2馬力選挙とかSNSの問題点についてのご見解をお伺いさせてください。

(注記:衆院選や参院選の本県の管理執行の責任者は、兵庫県選挙管理委員会の委員長であり、知事ではない。)

 

知事:

選挙につきましては、今回の参議院選挙もそうですけども、やはり選挙管理委員会において、執行が現在準備されて明日から執行されるということになります。

公職選挙法などの趣旨に基づいて、手続きそして主張を述べることを含めまして、適正にやっていくということが大事だというふうには考えています。

それぞれの候補者が、そういった意味でも、それぞれの主張を法に則ってやっていただいて、それを有権者の皆様が見てですね、投票に行動として判断していただくということが大事だと思っています。

 

神戸新聞:

今回の選挙で大きな問題として挙げられているのは、SNSの問題と2馬力の選挙にどう向き合うかってことが大きな焦点になっているかと思うんですけども、改めてSNSの誤情報とか、偽情報に関する流通とかですね、2馬力選挙に関する見解をお伺いさせてください。

 

知事:

いずれにしましてもSNSというものが、今選挙の中で、各候補者が政策などを主張する1つの手段にはなっていますので、そういったものを適切に活用していただくということが大事だというふうに考えています。

候補者においてはそれぞれが立候補ということになりますので、それぞれの政策や理念を、主張していただいて、有権者の判断をいただくように、この選挙戦中、活動されるということがこの選挙のやはりベースになりますから、そういったところを各候補者が、法令の趣旨に則って対応、活動していただくことが大事だというふうには考えていますね。

 

神戸新聞:

2馬力選挙についてはいかがでしょう。

 

知事:

やはり各候補者がそれぞれのお立場で、政策や主張というものを、ちょっと繰り返しになってしまいますけども、やはりしっかり主張して、それを有権者の方に伝えていくということが、非常に大事だと思いますので、そういった戦いを各候補者がしっかりされるということが大事だというふうに思っていますね。

 

神戸新聞:

公選法上、2馬力選挙が認められていないということに関しての認識はあるということでいいんでしょうか。

 

知事:

各候補者というものは法令に則って、それぞれが立候補されまして、そしてちょっと繰り返しなりますけども、政策であったりとか主張を述べられて、それで有権者の判断を仰ぐということになりますので、そのあたりをしっかり各候補者がされるということだと思いますね。

 

神戸新聞:

知事自身はこの間ずっと、昨年の知事選以降、ご自身が自身の政策を訴えてこられたので、選挙戦についてってことは、自分の政策を訴えたので他のSNSとか、総括はなかなかできてなかったとおっしゃっていたと思うんですけども、この8カ月余り経ってですね、かなり兵庫県知事選の問題点、国会等でも審議されてきたかと思うんですけども、今振り返ってみて、前回の県知事選の問題点、課題についてはどういうふうに総括していらっしゃるでしょうか。

 

知事:

私は候補者の1人でありましたので、私としては前回の知事選挙というものは、候補者の1人として戦わせていただきましたので、それは私自身が出来ることを、日々政策を訴えたりとか、街頭活動をする形でやらせていただいたということだと思いますね。

選挙制度のあり方については、様々な選挙の状況を見ながら、国などが、公職選挙法の改正などを含めて対応されるということだとは思います。

 

神戸新聞:

ご自身としては総括をまだされてないということなんですか、当事者として。

 

知事:

自分自身としては適正に、前回の知事選挙については候補者の1人として、自分ができることをしっかりやらせていただいたということですね。

 

神戸新聞:

知事はその知事選中に、積極的にSNS等を使って情報収集して、自分で候補者の判断をするようにということを呼びかけておられたと思うんですけども、そのあたりの見解としては今も変わらないでしょうか。

 

知事:

SNSを。

 

神戸新聞:

SNS等を利用して、メディアの情報だけではなくて、メディアの情報が本当なのかどうか、SNS等を使ってですね、自分で情報を集めて判断するようにというようなことを呼びかけておられたと思うんですけども、今もその認識は変わりないでしょうか。

 

知事:

そうですね。

テレビや新聞などのメディアとか、やはりSNSというものが今ありますので、そういったことをトータルで、それぞれの有権者の皆さんが、自分で見たり聞いたりすることによって、または候補者本人の主張を街頭演説で聞きに行くということもあると思いますけど、それで投票行動に移すための判断というものを適切にしていただくということが大事だと思っていますね。

 

神戸新聞:

選挙中にSNSで、虚偽情報とか真偽不明の情報が飛び交うことで、根幹である民主主義が揺らぐというような問題意識としては持っていらっしゃるんでしょうか。

 

知事:

今そういったところは課題として指摘されていますが、やはり大事なのは各候補者ですね、そして有権者の皆さんがそれぞれの主張をされるということ、そして政策や理念、考え方をしっかり候補者として選挙期間中に伝えるということですね、それを有権者の皆さんが、先ほど申し上げた様々な形や手段によって、情報や主張を聞かれて、投票行動に移していくということが大事だというふうには考えていますね。

 

神戸新聞:

最後1点なんですけども、NHK党の立花さんが、6月27日にまたXで、元県民局長の公用PCの中身というふうにして、フォルダの写真をアップしているんですけれども、この挙げている写真が先日の第三者委員会で同一性を認定したものと全く同じようなもので、これまでの投稿についても立花さんは投稿削除してないんですけれども、ここで県の方は5月29日付、人事課はですね、これらの情報は県保有の秘密情報に当たるので、これ以上の拡散や発信は控えるように呼びかけているんですが、にも関わらず削除されないだけでなく、再びアップされて拡散されている状況についてなんですけど、兵庫県知事として改めて発信とか拡散を防ぐように呼びかける考えはありますでしょうか。

 

知事:

ちょっとそれは私は、どういったところがされたってことは承知していませんので、いずれにしましてもこれまで申し上げたとおり、プロバイダーなどについては対応しているということですが、それについてはどういった発信されているかと承知していませんので、ちょっとコメントができないという状況です。

 

神戸新聞:

拡散されている状況について、情報が漏えいしたこととか拡散していることについて、遺族にお詫びしておられて、削除申出までしているにも関わらず、削除されていない状況とか新たに投稿された状況を把握していないというのは、これ、責任としてどうかと思うんですけどそのあたりはいかがでしょうか。

 

知事:

今申し上げていただいた点も含めまして、しかるべき対応を、適切に対応していくということだと思います。

 

読売新聞:

先ほど質問があった参院選について関連してお尋ねします。

2馬力であったり、SNSの虚偽情報や誹謗中傷というのは知事選でも問題になっていて、先ほどの質問にもありましたように、この参院選でも問題になる可能性は十分にあると。

実際に参院選の中で2馬力であったり、SNSの虚偽情報とかというのが拡散とかというのがある場合に県選管としてはどのような対策を取るのかというのは今現状お考えとしてあるんでしょうか。

 

知事:

そうですね。

そのあたりは選挙管理委員会に聞いていただければいいなというふうに思います。

 

読売新聞:

県民への呼びかけというか、県民が虚偽情報を拡散しないようにとか呼びかけレベルでは何か知事のお考えはありますか。

 

知事:

先ほど申し上げたとおりですね。

明日から参議院選挙が始まります。

各候補者におかれましては、それぞれの政策や主張を様々な形で街頭活動などを通じて有権者の皆さんに伝えていかれるというふうに思いますし、有権者の皆さんはそれを様々な形で見たり知ったりして、投票行動に移していくということだと思いますので、それぞれが候補者、有権者がですね、選挙戦を通じて適切に各候補者の主張などですね、把握していただいて、ぜひ投票行動に、投票率が上がるということが大事だと思いますので、投票に行っていただきたいというふうに思います。

 

読売新聞:

それは、従来の選挙では当然だと思うんですけれども、それ以上にやはり2馬力やSNSの問題というのが今回の選挙でことさら問題になると思うんですけれども、そこに対しての呼びかけというのはないんでしょうか。

 

知事:

それは、選挙というものは選挙管理委員会が兵庫県で言いますと所管してそこが投票の呼びかけとかをされていますので、そこは選挙に関してどのように県民の皆さんや有権者に呼びかけたりするかというのは、基本的には選挙管理委員会がどのようにされるべきかということだと思いますね。

 

読売新聞:

わかりました。

例えば、鳥取県では知事自らがですね、宣誓書みたいなものを候補者に書いてもらうというような取組みをしていたりするんですけれども、兵庫県ではそういう対策というところは今のところは特にお考えとしてはないでしょうか。

 

知事:

鳥取県はそれぞれの考え方で対応されたんだというふうに思いますけれども、兵庫県としては現時点では選挙管理委員会が明日に向けて適宜準備を進めていただいていると思います。

 

読売新聞:

これも先ほどの質問にあったんですけど、例えばこの参院選においてですね、この一連の文書問題でまたさらにこれまで削除要請してきたような情報がまたSNS中に出たりする可能性もあると思うんですが、そこに対しては、県は今後どのように対応していくつもりなんでしょうか。

 

知事:

そこは情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)の趣旨に基づいて今回も適宜対応をさせていただいていますので、今後の状況を見ながら担当部局の方で対応を検討しているということになると思います。

 

読売新聞:

必要があれば削除要請もしていくということですか。

 

知事:

そこはちょっとどういう形になるのかというのは今後の状況だと思いますね。

 

毎日新聞:

参院選について改めて伺います。

知事が参院選でですね、どの候補も応援しないという、結論は公務優先でというその結論は何度もお聞きしたんですけれども、そのプロセスというかなぜ応援しないのかと。

前回2021年の参院選の時には、自民党、公明党、維新の会の出陣式に知事は出席されていると思います。

今回行かないというのは、端的にお聞きすると前回の時は自民党と維新の会の応援を受けて、知事になられたということがあり、今回は特に政党の応援なくて、当選されたというその違いがあるということですか。

 

知事:

いや、私自身も1人の政治家であり、個人でもありますので、どの候補にとか、どういった形で応援とかする、しないも含めて私自身が様々な状況を判断して、対応を決めさせていただいておりますので、今回についてはあくまで公務優先ということで私自身は参院選挙にはどの候補者にも応援などはしないということで判断させていただいておりますので、何か具体的なこういう理由があったりとかそういう理由がないとかというものではないということですね。

そこはご理解いただきたいと思います。

 

毎日新聞:

となると国政選挙それから地方選挙に関わらずですね、選挙の応援は政務の最たるものだと思いますけれども、そういう選挙の応援自体にはもう今後基本的には原則として行かないという趣旨ではなく、今回はたまたま行かないという、そういうことですか。

 

知事:

そうですね。

今回は公務優先ということで、どなたの応援にも今回行かないということになっておりますけども、それはもちろん前回は含めて行ったこともありますし、今後についてはどのようにするかというのはその時の判断だとは思いますね。

 

毎日新聞:

公務優先ということで、公務優先というのは分かるんですけれども、特にこの期間、例えば予算編成の時期だとかですね、そういう非常に多忙な時期だというのであればわかりますけど、今、議会も終わりちょうど一番ある意味その自由が利く期間だと思うんですけれども、この時期に公務優先というのは何を優先されているんですか。

この17日間ですね、選挙の関係はやらずにその時間は一体何に充てられるというふうにお考えですか。

 

知事:

私も土日も含めて公務や、打ち合わせもそれなりにはありますので、やはり日々の打ち合わせとかイベントへの参加とかそれなりには入っていますので、そういったことは公務というものは、しっかりやらせていただくということが大事だとは思っています。

 

毎日新聞:

特に政治的にですね、特定の政党とですね、関係を改善したりとかいうことでいろんな活動を首長はされると思うんですけど、今回特にそういうことは知事としては考えていないと。

この選挙を通じて、関係改善に結びつけたりとかですね、そういったことは特に考えていらっしゃらないということですか。

 

知事:

そうですね。

参院選の中で私は先ほど来申し上げているとおり、公務優先でいきたいと思っていますので、特に対応はしないということです。

各政党や各会派ですね、そういったところについては、議会との関係も含めまして政策や取組みをしっかり理解していただけるように、これまでも取り組ませていただいておりますし、これはこれからもしっかり政策に理解をいただけるように、努力は重ねていきたいというふうに思っています。

 

読売テレビ:

昨年11月の兵庫県知事選挙についてお伺いします。

ポスターの掲示板の設置費用が2021年に行われた選挙の際の3倍以上になったということについて、知事のお考えを教えてください。

 

知事:

そうですね。

やはり今回の参議院選挙もそうですけども、立候補というものは自由がありますので、一定の供託金を支払えば立候補ができるということだと思います。

今回も多数の立候補者が出られるということになると思いますが、兵庫県知事選挙においても、これは選挙管理委員会のご判断でポスター掲示板についてご準備いただいたということだと思いますので、そこについて費用が一定計上されて執行されたということだと思いますね。

 

読売テレビ:

告示日の直前に、ある政党が候補者を十人以上擁立するというふうにそういう発言もあって、急遽増やさなければいけないとかそういうこともあったと思うんですけれども、その行動に対して知事はどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

私は、当時は候補者の1人でもう知事の立場でもなかったので、日々の政治活動それから選挙活動などですね、そこを日々やっていたというところではありますので、そんな中で選挙管理委員会が様々な状況を踏まえて、そういったポスター掲示板の準備をされたということだというふうに思いますね。

 

産経新聞:

立花氏によって告発者の私的情報が再拡散されている件なんですけど、先ほど把握していなかったということですけど、立花氏の投稿には2万「いいね」以上付いていて、また、184万以上のインプレッションが付いていて、非常に深刻な事態だと思うんですけど、把握できていなかったということについて知事としてどう捉えているのか、特に問題ないと思っているのかその辺教えてください。

 

知事:

私自身も1人の人間ですので、すべての方のSNSなどですね、すべて見れるという状況ではないということはご理解いただけるとは思いますけれども、ご指摘いただいた点については担当部局が適切に把握して対応しているというふうには思いますので、そちらの方にお尋ねいただければと思いますね。

 

産経新聞:

知事として今の状況に危機感は持っておられますか。

 

知事:

SNSの発信というものは、個人含めまして、されるということはですね、これは表現の自由という問題があるとは思いますけども、今回の問題については情プラ法に基づいて、削除の申出を兵庫県としてはさせていただいているということですので、そういった対応を前回、今回させていただきましたので、引き続き、今後の対応については担当部局の方でしっかり状況を把握しながら、対応していくということが大事だと思いますね。

 

産経新聞:

依然として私的情報が拡散し続けているということですけど、このついて状況について改めてどう受け止めていますか。

 

知事:

そうですね。

やはりSNSの利用というものは、それぞれの方がそれぞれの責任でしっかり適切にやっていくということが大事だというふうに思っていますね。

 

産経新聞:

改めてですね、この場で私的情報を再拡散しないように呼びかけたりはしないんでしょうか。

 

知事:

そうですね。

個人のそれぞれのSNSのご利用というものはやはり適切にしっかりやっていただきたいというふうには思います。

具体的な対応については、これまでの状況を踏まえまして、情プラ法の趣旨に基づいて対応していくということですね。

 

産経新聞:

担当課の方はですね、以前、県が保有する秘密に該当するので、これ以上の発信、拡散についてお控えをいただきたいとおっしゃっていたんですけど、同じような言葉で呼びかけはしないんでしょうか。

 

知事:

県としてはこれまでの対応を踏まえてですね、引き続き適切にSNSの利用を県民の皆さん含めて呼びかけていくという方針には変わりはありませんね。

 

産経新聞:

知事として改めて私的情報の拡散をやめてくださいというふうにこの場で言えないんですか。

 

知事:

適切なSNSの利用というものは大切なことですので、県としては様々な形で対応させていただいておりますから、そういったことは引き続き呼びかけていきたいというふうには思いますね。

 

共同通信:

京都新聞が昨日ですね、兵庫県が旧優生保護法下の強制不妊及び人工妊娠中絶手術に関する県が保有する情報、当時の手術記録ですとかの開示を認めて文書が交付されたと報道されまして、都道府県では初めてだそうです。

これに関しては知事の何か考えですとか働きかけというのがあったのでしょうか。

 

知事:

ちょっと今手元に資料等がないんですが、私が具体的に何かをしたということではなくて、担当部局がそれぞれ対応したんだというふうには考えていますね。

 

共同通信:

それに関連して、先日の優生政策の被害者への謝罪の場でより一層の被害救済、施策推進を約束されましたが、救済に関しては被害者やその周辺の方の補足や呼びかけがさらに必要かなと思いますが、改めて施策の拡充ですとか考えはありますでしょうか。

 

知事:

そうですね。

改めて旧優生保護法によりまして、被害を受けられたという方に対しては県として当時の対応ですね、県単独でやった運動も含めまして、不適切だったということで、先日当事者の方に(直接)お詫びをさせていただいたというところです。

やはりこれから大事なのは被害に遭われた方へのご支援ですね、国の方が法律に基づいてされるということになっていますので、そこをしっかり届けていくことが大事だと思います。

県としては、既に福祉施設などにですね、照会やアンケートなどをする形で該当される方をしっかり把握して、そこに直接含めて制度の趣旨などですね、届けさせていただくようにしたいというふうに思っていますので、そのあたりはこれからもしっかりとやっていきたいというふうに思っていますね。

 

日経新聞:

少し先の話になりますが、いわゆる予算の財源確保についてお伺いします。

先ほどからもいろんな方から出ているように知事自身もSNSでの発信はされているかと思います。

その中で先日、幹部の皆さんとのミーティングをした上で、新たな財源確保対策についても、ちらっと触れている文言がありました。

今、県の財政自体は収入の方はかなりあるとは思いまして、そこをさらに積み上げていく対策というものは、何を具体的にお考えになっているのかをお伺いします。

 

知事:

そうですね。

今、税収というものが国も過去最高ですかね、いっているとおり都道府県においても法人税含めまして好調な状況にはなっています。

ただ、これはトランプ関税の影響など、不透明な面があるということは留意すべきだというふうに思っています。

県としては、財政基金いわゆる財政調整基金、県の貯金の積み立てというものを私が就任以来、積み立てていくという意味で、構造改革というか、をさせていただきまして、就任当初は30億円前後だったものが100億円をまさに30年ぶりに超えました。

おそらく次の決算ベースで令和6年になるのかな、140億円を超える形まで積み上がるというふうに思っています。

そういった積み上げをしっかり私は選挙の公約で200億円ということを1つ掲げさせていただいていますけれども、そういった積み上げをしっかりやっていくということがまず大事だというふうに思います。

これは、やはり災害含めた有事への対応として県の貯金によって財源の確保をしていることがコロナのような時、それから災害が起こった時とかトランプ関税によって急激に景気が悪化した時に県民の皆さんや中小企業、地場産業への支援策がスピード感を持ってできるということになりますので、そういったところの財源確保を含めてしっかりやっていきたいという趣旨で考えていますね。

 

日経新聞:

何か有事の際に使えるお金を手元に用意しておくというのはすごく大事なことであると思います。

一方、県民の皆さんからいただいたものというものもあるので、ある程度還元をしていくというところもバランスは考えていかなければならないと思うんですけれども、次の予算とかで何かこうしたいなと思っていることだったり、改めて強化していく、拡充していくべきだと思っている部分があればご教授いただけますか。

 

知事:

大事なポイントだと思います。

財政基金に積み立てること以外にも、何か投資に繋がるような財源の積み立てというものも大事なことですし、そういった支出も増やしていくということも大事だと思っていますので、我々としては今回の参院選でもぜひご議論いただきたいんですが、やはり教育への投資ですね、ここをしっかりやっていくということが大事だと思っていまして、特に県ですから公立学校ですね、県立高校などの公立の学校というものが大変、施設も含めて老朽化していたりとか、設備投資が十分でないというところがやはり私自身も感じていますので、そういった教育への設備投資というものをしっかりやっていくということが非常に大事だと思っています。

教育委員会の方もいろんな調査していくと、かなり現場からの設備投資の要望というものは非常に強いと。

300億円ほどですね、これから数年間で令和5年からやっていくということは既にやっていますけども、それでも十分じゃないという面もあるというふうに考えていますので、そういった教育現場への投資というものを設備面からしっかりやっていくということをですね、ぜひこれから財源の確保も含めてやっていくことが、これはやはり多くの将来を担う若者への投資になりますので、それをしっかりやっていきたいというふうに考えています。

 

集英社オンライン:

前総務部長に対して漏えいの指示をしたという認識がないというお立場ですね、これは今も変わりありませんか。

 

知事:

そうですね、はい。

 

集英社オンライン:

昨年の百条委員会から県職員に対して行われたアンケートで目立ったのがですね、職員としては前に知事に説明をした内容をですね、知事は覚えていなくて、それで「そんな話知らないぞ」ということで怒られたというのが理不尽でパワハラという訴えというのが結構目立ったんですけれども、そういった言動をされたというご認識というのはご自身もお持ちですか。

 

知事:

ちょっと質問の趣旨があれですけど、私の元総務部長の件に関する、考えや認識というのはもうこれまで述べさせていただいたとおりですね。

 

集英社オンライン:

その認識の正確性の部分を考えてみたいと思ってお尋ねしているんですけど。

例えば3月19日にいわゆる第1の第三者委員会が公表した報告書のですね、パワハラの項目で10のパワハラ言動と、それから去年の3月27日に元県民局長に対して言及された発言というこれ合わせて全部で11のパワハラが認定されています。

項目で挙がっている10のパワハラの中にはですね、例えば令和5年度の予算化されている事業で、具体的には介護テクノロジー導入生産性支援センターまたAIによるマッチングシステム何かという予算化されている事業について説明をしようとしたところ、知事がこれは知らないというふうに拒んだと、説明に入れなかったというのがパワハラの事例として認定されているんですけど、これご記憶ありますか。

 

知事:

第三者委員会としての認定については真摯に受け止めていきたいというふうに思っています。

 

集英社オンライン:

このパワハラは知事ご自身も納得しておられるはずなんですけれども、そうしますとやはり予算化されているぐらいの事業について、記憶が追いついていなくて、これのレクチャーを受けようとした時に知らないと言って怒られたということが実際にあったと、第三者委員会も認めてそれを受け入れられたという状況じゃないかと今思うんですけど、いかがですか。

 

知事:

第三者委員会としてのハラスメントの認定については真摯に受け止めているということですね。

 

集英社オンライン:

つまり、予算化されている事業についてレクチャーを受けようとした時に覚えていないとおっしゃったぐらいの状態なので、昨年4月に前総務部長がですね、パソコンの中からこんなものが出てきましたという報告をした時のやりとりというのを本当に知事は覚えていらっしゃるのかというちょっと疑問があるんですけど、これ覚えておられますか。

 

知事:

ですからこれまで申し上げたとおりですね。

 

集英社オンライン:

といいますと、前総務部長はこんなものがあったという報告をしてきたと、そのご記憶はあるわけですよね。

 

知事:

パソコンの中に不適切な内容があるということは報告を受けたとは記憶していますね。

 

集英社オンライン:

それについてどのようにご対応されましたか。

 

知事:

ですからそれは私自身も正直びっくりしましたので、そんなものが公用のパソコンの中にあるんだということで大変驚いてショックを受けたということは記憶していますね。

 

集英社オンライン:

前総務部長にどのようにおっしゃいましたか。

 

知事:

これは公用パソコンにやはり不適切な内容が保存されているということは、これはよくないことだというふうに私自身も受け止めましたので、そういうふうに受け止めたということですね。

 

集英社オンライン:

そのような認識をお伝えになったとその場で。

 

知事:

それは公用パソコンの中に不適切な内容があればですね、それは私自身もびっくりしましたから、それはよくないよねという反応はですね、普通はしますよね。

 

集英社オンライン:

よくないという反応だけでしたか、その時知事がなさった反応は。

 

知事:

ですからこれまで申し上げていますとおり、質問は今されていますけれども、私自身はこれまで申し上げている認識でいますね。

 

集英社オンライン:

前総務部長が知事からの指示を受けたというふうな供述をされているのは、知事ご自身はどうしてそんな供述が出てきたんだと思われますか。

 

知事:

ですからその件について、私はもうこれまで述べさせていただいていますので、繰り返しになりますね。

 

集英社オンライン:

最後に1点だけ。

知事の今のご発言は把握しております。

前総務部長の発言が食い違っています。

前総務部長は、知事のご認識を基にすれば、ありもしないことを述べて知事を陥れようとしているかのような発言をされているようにも受け止められるんですけど、知事はそのようにお考えですか。

 

知事:

今回の件につきましては、前総務部長が漏えいをしたということで手続きに則って懲戒処分をさせていただいております。

 

フリー記者A:

今の質問に関連してですね、明石市の辻本市議が情報公開請求して出てきた県の公文書、井ノ本元総務部長の懲戒処分の起案文書を見たんですけども、これ懲戒権者の認定、知事がどういうふうに考えて停職3ヶ月にしたかという部分と、井ノ本さんの供述や弁明部分が全部黒字になっているんですが、これ非開示にする理由はなんなんでしょうか。

 

知事:

申請を受けた部局が対応を検討して判断したんだとは思いますね。

 

フリー記者A:

いや、知事がこの情報公開請求を最終的に決定していると思うんですが、ここ黒塗りになっているんですよ、肝心な部分が。

知事の懲戒権者としての認定、一番重要な事実関係をどう把握したのかという部分とそれに対する井ノ本元総務部長の反論部分、供述弁明書が両方黒塗りなんですけれど、両者の言い分が食い違ってどういう事情なのかというのを記載してある重要な部分が黒塗りになっている理由はなんなんですか。

非開示にするのはおかしいと思わないんですか。

 

知事:

それは開示についての決定については、それぞれの担当部署が制度の趣旨に則って、適宜対応していると思いますので、そちらで確認をしていただければと思います。

 

フリー記者A:

知事自身はおかしいとは思わないんですか。

これだけ重要な部分が黒塗りになって。

 

知事:

繰り返しになりますけども、開示に関する申し出があった場合には所管部局がそれぞれ手続きに則って、判断をして対応していくもんだというふうには思っています。

 

フリー記者A:

立花氏の2馬力選挙について最後まで考えをはっきり述べられていませんが、これ立花氏は県知事選で自らの当選を目的にせずに、斎藤知事を応援に回ったと。

だからビラとかポスターとか政見放送は他の候補よりも斎藤、立花陣営は2倍できたと。

これ明らかな不公平な選挙でですね、公選法違反の疑いが極めて高いと思うんですが、今でも問題だと違法性が高いという考えではないんですか。

元総務省の官僚出身なのに、何でそのおかしいと言えないのか不思議なんですけれども。

 

知事:

ご指摘は真摯に受け止めたいと思います。

私としては先ほども答えたかもしれないですけど、前回の選挙については候補者の1人として、自分がやるべきことをしっかりやってきたということですね。

 

フリー記者A:

県(知事選)の選対会議で高見千咲市議がリモートで参加した、県知事選の選対会議で斎藤知事は立花氏について、「勝手にやってもらったらいいんじゃないの」というふうに発言したというふうに、証言しているんですが、僕に語ってくれたんですが。

選対会議はリモートで開かれていましたよね。

それは間違いないですよね。

 

知事:

選挙に関することについては、私がここでコメントするということは差し控えたいと思います。

 

フリー記者A:

選対会議を開かれているというのは間違いないと思うんですが、立花氏について話題になっているのは、間違いないですよね、話題にならないはずはないと思うんですけども。

 

知事:

先ほどと同じ答えですね。

 

フリー記者A:

「勝手にやってもらったらいいんじゃないの」という発言をした記憶は全くないということなんでしょうか。

 

知事:

ですから、私は前回の選挙については自分自身がやるべきことをしっかりやってきたということですね。

 

フリー記者A:

違法な2馬力選挙を斎藤知事が容認したので、いまだに2馬力選挙についておかしいと言えないんじゃないかと。

選挙で応援しなくても立花氏の当選を願っているような振る舞いだと思いますけども、そう理解してよろしいんでしょうか。

 

知事:

私がすべきことを前回の選挙でやってきたということですね。

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