石綿（アスベスト）対策について

石綿（アスベスト）による健康対策は、これまで、主に石綿を扱う職業により石綿を吸い込んだ方に特有にみられる症状として、労働者の安全衛生対策を中心として様々な対策が講じられてきました。

しかしながら、平成17年6月に一般環境経由による石綿の健康被害の可能性が報道されるなど、これまで石綿を扱う職業とされてきた方々以外も健康被害を受けていた可能性が指摘されています。

これまで、石綿は実用性に優れた鉱物として建築資材、生活用品等、身の回りに多く使用されてきました。（現在では石綿等の製造等は全面禁止されているほか、石綿を吸い込むことを防止するための様々な対策がとられています）石綿による健康被害は、石綿を吸い込んでから30～50年という非常に長い期間を経て発症することから、本県では長期的な取り組みを今後も進めていくこととしています。

「石綿の健康被害の救済に関する法律」（石綿救済法）による救済給付申請は、独立行政法人環境再生保全機構のほか全国の保健所等で申請を受け付けており、本県の上記の健康相談窓口においても申請の受け付けを行っています。

上記のご遺族へは「特別遺族弔慰金（280万円）」・「特別葬祭料（約20万円）」が支給されます。

本県における石綿（アスベスト）の健康影響の実態を把握するため、環境省の委託を受け、神戸市・姫路市・尼崎市・西宮市と共同で「兵庫県における石綿の健康影響に関する実態調査」を平成17年度に実施しました。調査結果については、環境省「石綿の健康影響に関する検討会」（外部サイトへリンク）において報告され、石綿の健康影響に関する実態把握の基礎資料とされています。

なお、調査結果については、こちらの環境省ホームページ（外部サイトへリンク）よりご確認いただけます。