景気動向指数

景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、景気の現状把握や将来予測及び景気転換点（景気の山・谷）の判定に資するために作成された指標です。

景気動向指数には、景気総合指数（CI）と景気動向指数（DI）があります。
CIとDIには、それぞれ、景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。景気の現状把握に一致指数を利用し、先行指数は一般的に、一致指数に数か月先行することから、景気の動きを予測する目的で利用します。遅行指数は一般的に、一致指数に数ヶ月から半年程度遅行することから、事後的な確認に用います。

最新月報

令和6年12月分（速報値*注1）の概要

1. 12月の兵庫CI及び兵庫DI

(1) 兵庫県景気総合指数（兵庫CI）

先行指数 91.4（前月差 0.7ポイント増、3か月ぶりに前月差増）

一致指数 107.7（前月差 2.0ポイント増、3か月ぶりに前月差増）

遅行指数 102.3（前月差 1.9ポイント増、3か月連続で前月差増）

(2) 兵庫県景気動向指数（兵庫DI）

先行指数　 28.6％（3か月連続で50％を下回る）

一致指数　 50.0％

遅行指数　100.0％（6か月連続で50％を上回る）

変化方向と主な寄与項目（＊注2）

（1）兵庫CI個別系列の主な寄与度

	プラスに寄与した指標	寄与度	マイナスに寄与した指標	寄与度
先行系列	鉱工業製品在庫率指数（逆サイクル）	2.40	新車新規登録台数	▲1.90
	日経商品指数（42種）	0.70	着工新設住宅戸数	▲0.62
	生産財生産指数	0.41	企業倒産件数（逆サイクル）	▲0.20
一致系列	輸出通関実績	1.35	百貨店・スーパー販売額	▲0.20
	着工建築物床面積	0.56	有効求人倍率	▲0.17
	機械工業生産指数	0.27	労働投入量指数（全産業）	▲0.04
遅行系列	消費者物価指数（総合）	0.97	雇用保険受給者実人員（逆サイクル）	▲0.63
	鉱工業在庫指数	0.64	家計消費支出（神戸市）	▲0.08
	資本財出荷指数	0.64

（2）兵庫DI個別系列の変化方向とその継続月数（保合いは除く）

	プラスとなった指標名	プラス継続月	マイナスとなった指標名	マイナス継続月
先行系列	鉱工業製品在庫率指数（逆サイクル）	1	生産財生産指数	3
	日経商品指数（42種）	1	新規求人数	3
			企業倒産件数（逆サイクル）	3
			新車新規登録台数	2
			着工新設住宅戸数	1
一致系列	労働投入量指数（全産業）	3	機械工業生産指数	3
	企業収益率（製造業）	2	有効求人倍率	2
	百貨店・スーパー販売額	1	鉱工業生産指数	1
	輸出通関実績	1	着工建築物床面積	1
遅行系列	雇用保険受給者実人員（逆サイクル）	8
	家計消費支出（神戸市）	4
	法人事業税、特別法人事業税・地方法人特別税調定額	2
	鉱工業在庫指数	1
	資本財出荷指数	1
	常用雇用指数（全産業）	1
	消費者物価指数（総合）	1

3. 兵庫CIによる景気の基調判断

兵庫CI一致指数は、横ばい局面（上方への局面変化）を示している。

(注1)未発表もしくは速報値による系列を含む。尚、基礎資料の改定等による遡及計算のため、過去の計数が既公表のものとは異なる場合がある。
(注2)兵庫CIは前月との変化率または変化量、兵庫DIは3か月前（令和6年9月）に対する変化方向。
(注3)逆サイクルとは、採用系列が景気の動きに対し反対の方向に動くことを意味している。
(注4)兵庫県景気動向懇話会(平成30年2月13日開催)での意見を踏まえて、兵庫CIによる景気の基調判断基準の改定を行い、平成29年12月分速報から適用している。
(注5)令和4年1月分速報より、一致系列の3指標を入替している。
(注6)令和6年1月分速報より、CI基準年を平成27年から令和2年に変更している。

令和7年1月分速報の公表は令和7年3月31日（月曜日）の予定です。
下の関連資料に最新月報のPDFファイルがあり、ダウンロードしていただけます。