ホーム > 県政情報・統計(県政情報) > 知事のページ > 記者会見 > 知事記者会見(2025年1月15日(水曜日))

更新日:2025年1月15日

ここから本文です。

ようこそ知事室へ

知事記者会見(2025年1月15日(水曜日))

【発表項目】

  1. 阪神・淡路大震災30年事業
  2. 「高校生文化部フェスin HYOGO」の開催(PDF:1,292KB)

動画

知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

知事記者会見内容

1番目は、「阪神・淡路大震災30年事業」です。

1点目が、「remember and action プロジェクト がスタート-アスリートが紡ぐ 震災30年への想い-」です。

昨年末、ヴィッセル神戸のJリーグ連覇、そして天皇杯との2冠、さらには、ヴィクトリーナ姫路の皇后杯初優勝など、兵庫県のスポーツに明るい話題が多かったところです。

スポーツには地域を元気にし、人々を笑顔にする力があると思います。

1995年、震災の年「がんばろうKOBE」を掲げてのオリックスのリーグ優勝そして(翌年の)日本一も、皆さんの記憶にあると思います。

プロの舞台に限らず、全国大会やオリンピックなど、様々なスポーツシーンでのアスリートの活躍に、私たちは勇気づけられ、そして困難な状況に立ち向かって参りました。

今回、プロジェクトのスタートをさせていただきますが、震災30年にあたりまして、改めてスポーツの力を見つめ直し、次代につなぐプロジェクトとして、「remember and action プロジェクト」をスタートします。

これは、兵庫ゆかりのアスリートにご協力をいただきまして、震災当時の出来事、一緒に頑張ってきた仲間との思い出、指導者の教え、アスリートにできることなど、震災とスポーツに関連したメッセージ動画を一人一人から発信していただくことにしています。

震災後に生まれた現役選手からは被災地、兵庫の出身のアスリートとして想いについてのお話を伺うことにしています。

まずは、陸上の朝原さん、サッカーの岡崎さん、テニスの沢松さん。

現役選手からは、野球の近本選手、バスケットの中西選手、ラグビーの日和佐選手、ゴルフの安田選手の7名にメッセージをいただいています。

今日の定例会見ではダイジェスト版を用意したので、ご紹介をさせていただきたいと思います。

(動画放映)

これから1年間かけて、多くのアスリートやスポーツ関係者でつないでいくことを予定しています。

最終的には50人ほどにつないでいければと思っています。

このメッセージ動画は、スポーツ振興課の公式インスタグラムで公開するほか、各アスリート、所属クラブのSNSからも発信をさせていただきます。

アスリートの想いが詰まった内容となっておりますので、ぜひ、震災を経験している方、そして震災を経験していない若い世代の方にも覧いただきたいと思います。

 

2点目が、「令和6年度お米・ごはん推進フォーラムの開催」です。

阪神・淡路大震災を契機に始まった「おいしいごはんを食べよう県民運動」の取組みとして、「お米・ご飯」を中心とした健康的な日本型の食生活を推進するとともに、食や農業の大切さを広く県民に㏚していくため、今回、「お米・ごはん推進フォーラム」を開催します。

このフォーラムは震災30年事業として位置付けもしています。

震災時の食の問題にも触れながら、震災の経験と教訓を広く継承、共有していく機会にしたいと考えています。

今回のフォーラムは、令和7年2月15日に開催します。

場所は中央区のハーバーランド地下1階のスペースシアターで行います。

参加無料、事前申込は不要です。

内容は、令和6年度第27回お弁当・おむすびコンテストの表彰式と震災の教訓や農業の大切さを考える機会とするパネルディスカッションの2部構成となっています。

コンテストには1万1553点という1万点を超える応募がありました。

改めて多くの皆様にお礼申し上げたいと思います。

このうちお弁当コンテストには4179件の応募があり、最優秀賞には神戸女学院中等部の松井さんの作品「宝塚花のみち弁当」を選定しました。

コンセプトは、宝塚歌劇の5つの組をイメージした⼿毬寿司と、宝塚駅と宝塚歌劇場を結ぶ「花のみち」をイメージしたおかずにより、宝塚歌劇の世界感に浸れるような作品です。

受賞作品を再現したお弁当を大丸神戸店の淡路屋で、2月21日から24日に数量限定で販売をする予定になっています。

また、おむすびコンテストには7374点の応募がありました。

最優秀賞には福崎町立福崎西中学校の杉山さんの作品「家族みんなで団欒ラン♪ラン♪おにぎり」を選定しました。

杉山さんの家族それぞれの健康栄養に関するテーマを5種類のおむすびによって表現しており、食材の栄養を自ら学び、家族に適した栄養が含まれる県産食材を使って、家族団欒で食べたいという思いを込めて作られた作品だということです。

受賞作品を再現したおむすびは、フォーラム会場で数量限定となりますが、参加者にもプレゼントをする予定です。

次に、パネルディスカッションですが、現在放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」の阪神・淡路大震災の経験を基にした物語の展開が、「おいしいごはんを食べよう県民運動」が始まった背景と似ているということ、ドラマの主人公がスポーツ栄養学に関心を持ち、栄養士を目指すストーリーであることから、「ごはん⾷とスポーツ栄養学〜阪神・淡路⼤震災を振り返りながら〜」をテーマとしています。

出演者は、震災時にオリックス球団の栄養士として勤務いただいた、神戸女子大学の坂元美子さん、震災時に、神戸製鋼ラグビー部主将であった、立正大学ラグビー部の堀越正巳さん、kiss FM KOBEサウンドクルーの近藤岳登さん、藤原岬さんといった震災とスポーツに関連が深い⽅にお願いしました。

お米を通じて、食生活のあり方や災害時における食や農業の大切さを県民一人一人が改めて考える機会にこのフォーラムがなることを期待したいと思いますので、皆様ふるってご参加いただきたいと思います。

 

2番目は、「「高校生文化部フェスin HYOGO」の開催」です。

Z世代をはじめとする若者の文化芸術活動を支援しようということで、今年度から、「アートで躍動Z世代⽂化部応援プロジェクト」を実施しています。

その一環として、この度、「⾼校⽣⽂化部フェスin HYOGO」を2月1日(土曜日)に神戸ハーバーランドスペースシアターで実施します。

内容は、ステージでの発表とブース・展⽰の2つを予定しています。

ステージでは、ジャズバンド、琴、ダンスなどを13の分野で県内の17校が出演し、これまでの活動の成果を披露していただきます。

高校生を応援するために、華道の未⽣流家元の肥原慶甫さんを迎えまして、いけばなパフォーマンスもご披露いただくことを予定しています。

メインステージに加えまして、畳のステージも設けます。

来場者と対面で参加できる書道や将棋の体験、百人一首かるたの実演も楽しめますので、ぜひ、ご参加いただきたいと思います。

ブース・展示では、同じ文化部関係で、鉄道研究、漫画、家庭・手芸などを8分野で、9校が参加をいただきます。

展示に加えて、菓⼦・⼿芸品の販売、似顔絵の実演も予定しています。

MCは、Kiss FM KOBEのターザン⼭下さんと珠久美穂⼦さんで、盛り上げていただくことを期待しています。

2ページ目が、会場プログラムのイメージです。

会場前方にメインステージを用意しています。

11時からのプログラムが始まり、オープニングのジャズバンドの演奏から、書道、弦楽、邦楽、ハンドベルの演奏、それから生活科学科や新聞部の活動発表、さらにはファッションショーやダンスで会場を盛り上げていただきます。

最後はマーチングの演奏でエンディングを迎える予定です。

後方には畳のステージを設置して12時頃から、未⽣流家元の肥原慶甫さんのいけばなパフォーマンスを⽪切りに、書道体験、百⼈⼀⾸かるた、将棋体験を予定しています。

3ページ目ですが、参加校一覧を掲載しています。

書道部などの部活動の多い分野もあれば、白陵高校の文芸部など、珍しい分野もあります。

同じ音楽系でもジャズバンドから、筝曲いわゆるお琴、それからハンドベルまで幅広いジャンルの参加を予定しています。

普段は交流することのない様々な学校や部活動が一堂に会することも、このイベントの意義だと考えています。

この文化部フェス、さらには別途、文化部応援プロジェクトとして実施している文化部合同練習会とあわせて、多くの高校生の文化活動が盛り上がることを期待しています。

ぜひ、多くの方々にお越ししていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

私からは以上です。

質疑応答

読売新聞:

「remember and action プロジェクト」についてお伺いします。

スポーツ選手を取り入れるとなった経緯とまたこの動画を見てどのように視聴者に思っていただきたいというお思いかお聞かせください。

 

知事:

スポーツには、先ほど申し上げたとおり、地域を元気にし、人々を笑顔にする力があるということです。

ヴィッセル神戸の2連覇など、輝かしい成績をあげていただいたこと、これが県民の皆さんへの勇気や元気を与えてくれると、これは震災の時のオリックスも同じだったということです。

そういった意味で、スポーツの力というものが、震災からの復興に対して、すごく大きなポイントになると思っています。

そういった意味で、スポーツ選手に、今回プロジェクトに参加いただいたということです。

それから現役選手を中心にスポーツということで、震災を経験していない若い世代にとっても、一定の訴求力があるということですので、現役選手などもしっかり参画いただいて、今回、震災の経験と教訓というものも改めて、それとスポーツの力も知っていただきたいということをやるために、スポーツ選手に参画いただきました。

 

読売新聞:

1月17日で阪神・淡路大震災から30年を迎えることになります。

知事として今後、震災についてどのように向き合い、そして、今後起こり得る災害について、どのように対策していきたいとお考えでしょうか。

 

知事:

震災から30年を間もなく迎えます。

犠牲となられた、6400人を超える方々のご冥福をお祈りし、復旧・復興に尽力された皆様はじめ、温かいご支援をいただいた全ての方々に、改めて敬意と感謝の意を評させていただきたいと思います。

災害前よりもより良い社会を作っていくという創造的復興に、兵庫県として取り組んできました。

この取組みをこれからもやはり広げていくことが大事だと思いますし、一方で、災害から30年経つと、記憶が風化するとも言われていますので、兵庫県の経験や教訓を、震災を経験していない若い世代を中心に継承していくことが、兵庫県としての責務だと思っています。

1月17日には、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、県公館とHAT神戸で「ひょうご安全の日のつどい」を開催します。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、復興の道のりを振り返りながら、安全・安心な社会の実現に向けて、全力で取り組んでいくことをしていきたいと思っています。

 

読売新聞:

知事は、30年前にどのような被災経験をされましたか。

 

知事:

私は、当時、高校生で、神戸ではなく松山で寮生活をしていましたので、震災時には松山にいました。

神戸で大きな地震が起こったという一報が入りまして、実家の方に電話をしたところ、朝は繋がり、そこで一応家も含めて無事だという話はありましたが、その後、被害が大きくなったということが報道で本当に出てきました。

その後は、電話が繋がらない状況がずっと続いたので、心配していたんですが、夕方頃には電話が何とか繋がって、無事だということが確認できて、安堵したということを記憶しています。

その後、神戸方面の生徒は1週間ほど帰宅することが認められましたので、それで神戸の実家に戻りまして、被災している状況を見て、やはり被害の大きさを目の当たりにして、改めて強いショックを受けたと記憶しています。

 

読売新聞:

本日、県選挙管理委員会から兵庫県知事選の総括を踏まえて、公職選挙法の改正などを含めた要望書を17日に国に提出すると記者発表がありました。

当選意思のない候補者が他候補を支援したと受け止められる事例があったことなどを踏まえて、そういったことは公職選挙法の趣旨に反するのではないかという指摘もありました。

知事はこの点についてどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

兵庫県知事選挙を含めた管理執行事務を担う県選挙管理委員会によって、要望が提出されるということだと思いますが、ご指摘のとおり、県選挙管理委員会は、首長から独立している機関であるということですので、県選挙管理委員会が対応されることへのコメントというものは、差し控えたいと思います。

趣旨含めた詳細は、県選挙管理委員会に問い合わせいただきたいと思っています。

 

読売新聞:

受け止めは、知事として伝えられないということだと思いますが、今回、こういった事例も踏まえて、ご指摘がある中で、知事としてのこの兵庫県知事選挙の総括を改めてしていただけますか。

 

知事:

11月の選挙においては、私自身も一人の候補者として、17日間全力で戦いました。

多くの候補者との討論会であったり、街頭活動の中でいろいろ議論を交わせたことは良かったと思いますし、有権者の皆様に街頭活動などを通じて、自分の主張や今後やりたいことなど、そういったことをしっかりお伝えできて、結果として多くのご負託を得て、当選させていただきました。

私にとっては大変厳しい選挙でもありましたが、有権者の皆様にしっかり主張をお伝えさせていただく大変貴重な機会だったと思っています。

 

読売新聞:

逆に課題とか問題点については、どのようにお考えでしょうか。

 

知事:

自分自身は前からお伝えしていますが、自分自身の選挙を17日間走り抜けるので本当に精一杯でしたので、自分としての取組み、主張を一生懸命させていただいたので、選挙戦全体を通じて何か課題があったなどそういった認識というものが、なかなか今コメントできるという状況ではないと思います。

 

読売新聞:

来月、百条委員会の報告書が完成される見通しで、前段の試案が作成されている途中だと思います。

知事は、3回の証人尋問に出席されて、百条委員会では証言した職員と意見が食い違う場面もありましたが、ご自身として改めて説明責任は尽くされたとお考えでしょうか。

 

知事:

百条委員会は、この間、議会の方で対応していただきました。

私自身も3回出席をして、1回あたり2時間を超える質疑の中で、自分としての主張や考えはしっかりお伝えできたと思っています。

 

朝日新聞:

先ほどの県選挙管理委員会が総務省に要望する件に関して、知事として受け止めは差し控えるということではありましたが、いわゆる2馬力選挙、当選の意思を持たない候補者が他の候補者を応援するという点につきましては、12月に村上総務大臣が対応によっては公職選挙法上の数量制限に違反するおそれがあるという答弁をされています。

この点について、公職選挙法のあり方についてどうあるべきか、知事のお考えはいかがでしょうか。

 

知事:

総務大臣がそのような答弁をされたということですが、個別の状況というよりも一般論としてのご主張かどうかかと思いますが、私としては、今回の知事選挙は、あくまで自分ができることを、一日一日本当に17日間、先ほどもお伝えしたとおり、全力で自分ができることをやってきたということですので、他の候補がどういう状況であるかやどういうふうにされているというものに目を配るという状況でも立場でもなかったので、それはこれから、国なりがどういうふうに、法律的な整理も含めて対応していくかということだろうと思います。

 

産経新聞:

東京都知事選挙で出馬した、石丸さんが新党を立ち上げるということで、石丸さんも選挙戦でSNSを駆使したと思いますが、政治家として石丸さんをどのように評価しているか、また、新党について何か思うところや感想があれば、教えていただけたらと思います。

 

知事:

私自身は、石丸さんと直接お会いしたこともお話をさせていただくこともないので、メディアを通じて拝見させていただいているだけですが、この間の東京都知事選挙において、大きな躍進をされましたし、大変注目を浴びている政治家の方でもありますので、今回、新党を立ち上げて今度の東京都議会議員選挙で、対応されていくということだと思います。

政治のあり方というものを活性化させていくということは、我々政治家にとって本当に大事だと思いますので、これは既存の政党のみならず、新しい政治勢力というものを立ち上げてやっていくということは、また一つの方法として判断されたのだと思いますので、そこは尊重させていただきたいと思っています。

 

読売テレビ:

先日、週刊誌で、PR会社に選挙で依頼しているような内容のLINEが出ていたと思いますが、それはご覧になりましたでしょうか。

 

知事:

私は、週刊誌を見てはいませんね。

 

読売テレビ:

広報の担当の方から、PR会社への依頼を理由に断られているという内容でしたが、そういったことを知事は把握していたのでしょうか。

 

知事:

私は、LINEも含めて把握はしていないですね。

いずれにしましても、その問題に関しては、報道の詳細は承知していないですし、その件については、代理人である弁護士に対応をお願いしています。

私としては、かねてより申し上げていますとおり、公職選挙法等に抵触するようなことをしたという認識はないということに変わりはないということですね。

 

毎日新聞:

昨日の県政改革調査特別委員会で、フェニックス共済について議論になりまして、服部副知事が現状のフェニックス共済の制度を見直すというような答弁をされましたが、知事ご自身は、フェニックス共済の今後についてどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

フェニックス共済は震災後にいわゆる共助としての取組みとしてできた制度です。

公助としては、国による被災者生活再建支援制度があり、自助としては、ご自身で入っていただく民間のいわゆる地震保険があり、共助として、いわゆるこのフェニックス共済が、住宅再建共済制度ということで、創設されて住宅再建の負担を少しでも和らげていく本県ならではの制度として確立していたというものです。

平成17年にご案内のとおり制度が創設されました。

その間、制度としては、加入者の増加のために、加入促進に力を入れてきました。

20年余り経とうしていますが、制度というものの抜本的なあり方というものは、見直しをしてこなかったということも事実だと思います。

議会からは、かねて一部の会派や議員から、今後の支払い能力を上回る災害時のリスクが指摘されているところがありました。

今後の制度のあり方は、どのようなやり方で検討していくかということは、また考えていかなければいけないですが、有識者のご意見も聞きながら、国の動向、被災者生活再建支援制度の増額というものも知事会からも、確か声もありますし、そういったことなどを踏まえながら、被災者生活の再建の総合的な観点から、丁寧に検討していくことが大事だと思いますね。

 

毎日新聞:

改めてですが、議論の中で、フェニックス共済を作った当初と比べて、地震保険がかなり普及してきたこともありまして、フェニックス共済の役割は、一定程度終わったのではないかというような意見もあると思いますが、その辺りはどのようにお考えですか。

今後も改良しながら続けていくべきなのか、それとも徐々に収束させていくなど、方向性はどのようにあにお考えでしょうか。

 

知事:

やはり震災後に、共助の役割として兵庫県が独自の制度としてやってきたという歴史もある、そして関係者の思いもある制度ですし、それに加入されている方は、災害が起こったときの共助の仕組みとしてご期待いただいている面もありますので、その辺りは今後、制度のあり方は丁寧に議論して、見直したり、改善すべき点があれば、しっかり対応していくという形が良いのではないかと思っています。

 

NHK:

PR会社に対するSNS監修の依頼に関して、再度伺います。

神戸市議会議員の方が動画投稿サイトにおいて、選挙戦の前、告示日前の10月5日に、知事と広報担当者の方と3人で面談をしたということを動画サイト内で言われていますが、まずその件について、知事としては、把握されているのでしょうか。

 

知事:

神戸市議会議員の方の投稿された動画を私は見ていませんので、コメントする状況にはないですが、その方は選挙の前に、一度お会いしたということはありますね。

 

NHK:

その際にお話としてはどういったことをされたのでしょうか。

 

知事:

私が選挙に挑戦しようとしている中で、確かいろいろな形で応援をしたいですという話を含めて、ざっくばらんに、お話をしたぐらいだと思います。

 

NHK:

その後、その方によると、その翌日に広報担当者の方から、当該PR会社にSNS監修をお願いする形になったというようなメッセージを受け取ったとご主張されていますが、それについては、知事は把握はされていないということですか。

 

知事:

そこは知らないですね。

応援していただくという話はありがたいというふうには思いつつも、当時、私も自分の選挙について、どのようにして事務所の立ち上げから含めて、どのようにしていくかということが、一生懸命やってきた時でしたので、まずは自分の選挙の立ち上げを頑張ろうということで、やっていこうと思ったぐらいですね。

 

NHK:

この問題についての対応は、先ほどの質問があったように代理人の弁護士に対応をお願いしているとお話がありましたが、この状況についての知事のお考えとしても、コメントはできないということでしょうか。

 

知事:

そうですね。

ご指摘いただいたLINEに関するものを私は承知していないので、コメントできないですし、全体としては公職選挙法等に抵触することをしたという認識はないということにも変わりはないです。

いずれにしても、対応については、現在、代理人の弁護士にお願いをしているということですね。

 

NHK:

先ほど全力で走り抜けた選挙だったと先の知事選挙をそのように振り返られました。

ただ、一方で再選された後もこのような疑惑など問題が少しずつ出ている中で、再選されて数ヶ月経過し、選挙期間中の陣営の運営などについて、今振り返ってこのようにしておけばよかったというようなことは何かありますでしょうか。

 

知事:

そういったものは、今はないですね。

やはり、自分自身で選挙に出させていただきたいと決意をして、ボランティアを含めて多くの知人や友人が共鳴していただいて、みんなで作り上げてきた選挙でもありますので、そのような支援をしていただいた方への感謝を抱きながら、今も思っていますし、そういった選挙戦でした。

もちろん100%、すべて100点満点というものではなかったですが、選挙を何とか走り抜けましたので、いろいろ苦労はありましたが、全体としては、自分なりにやれることを精一杯やった選挙だと思いますね。

 

NHK:

一方で、今回、PR会社の方に対して送ったとされるメッセージが、週刊誌などでも報道されている中で、ある種、陣営の中のガバナンスなどについての疑問が出るような事態になってしまっている中で、こういった状況が起こった原因は、何だと知事は思われますか。

 

知事:

我々としては、先ほどから申し上げているとおり、公職選挙法等に抵触するという認識がないということですので、選挙戦はもちろん十分な政党や組織の支援がない中だったので、いろいろ手づくりの中で一生懸命やってきたということです。

我々としては、法令等への対応も含めて、適切にやってきたと思っています。

 

NHK:

再選され、数ヶ月が経ちましたが、いまだにこういった問題が出てくることについて、県民の方、知事を支援された方も含めて、不安だったり、大丈夫なのかといった声もあると思います。

こういった状況がいまだに続くことについては、知事はどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

百条委員会や第三者委員会も、審議が続いています。

県民の皆さんには大きなご信託をいただいて、再度、知事になることができましたので、いろいろな心配をいただく声はあろうかと思いますが、来年度予算編成など、公務については今、日々全力で対応させていただいています。

明後日は、震災30年という大事な行事もありますので、そういったところもしっかり準備をしながら、取り組んでいます。

ぜひ、県民の皆さんには、県政推進についての引き続きのご理解とご支援をいただけるように、私としては全力でこれからも頑張っていきたいと思います。

 

日経新聞:

今のNHKの質問に関連して、この前の週刊誌報道のSNS戦略の部分に関して、昨日、神戸市議会議員の方が、YouTubeで動画を公開されており、その動画を見ていないということですが、今後、それをご覧になるご予定はありますか。

 

知事:

特に、そのつもりはないですね。

 

日経新聞:

それは、重視していないということですか。

 

知事:

その件に関して、全体を含めて、代理人の弁護士に対応をお願いしていますので、そこで対応をお願いしている状況ですので、それも含めて、代理人に対応をお願いしたいと思います。

 

日経新聞:

その市議の方と選挙前に一度会ったことがあるという話でしたが、その時は、2人で会ったのですか、それとも何人かで会ったのですか。

 

知事:

支援いただいている方と、確か3人で会ったと思いますね。

 

日経新聞:

そのうち、一人の方は広報を担当されている方ということですか。

 

知事:

そうですね。

 

日経新聞:

県立大学の無償化に関して、昨日の県政改革調査特別委員会でも、厳しい意見も含めていろいろな意見が出ていました。

今後、2月議会に向けて、今、当局としても準備されているところだと思いますが、議会との調整も含めて、今の状況や議会に納得してもらえるようにどのような工夫をされていくのか検討状況をお聞かせください。

 

知事:

県立大学の授業料等無償化については、若者支援策の一つの柱でもあり、今年度の予算審議では、激しい議論もありましたが、第一歩を踏み出す予算を議会として議決いただいたという経緯もあります。

それから、今回の選挙においても、公約の柱として掲げさせていただきました。確かに大学生全てをカバーするというものではないですが、国の議論に先駆けて、兵庫県が先鞭として実施をしていくことの意義というものを、選挙戦でも、しっかりお伝えさせていただいたというところで、一定のご理解、民意をいただいたということです。

令和8年度の制度完成に向けて、しっかり歩んでいくことは、私としては大事なことだと思っています。

これは議会側にもしっかりご理解がいただけるように、県政改革調査特別委員会などでいろいろな、中長期的な評価をするということも提案をいただいていますので、そういった取組みも取り入れながら、2月議会で理解が得られるように、引き続きやっていきたいと思っています。

 

日経新聞:

そういう意味では、秘策があるというよりも、基本的には、昨年進めてきた無償化をこれからも継続していく方向になっていくんでしょうか。

 

知事:

私としては一定の民意をいただいたものでもございますので、議会側からのご指摘、それから評価の仕組みを取り入れるべきだという点は大事な点だと思いますので、そういったところはしっかり取り入れつつ、制度完成に向けて歩みを着実に進めていきたいと思っています。

 

日経新聞:

副知事の人事に関して、検討状況をお聞かせください。

不在が長引いていることもあり、県庁内外含めて、少し心配の声も聞こえてくるのですが。

 

知事:

服部副知事1人ですが、業務は着実に県庁の業務を進めることはしっかりできていると思いますので、そこのご心配はないと思いますが、2人体制に戻すことは大事だと思いますので、人選やタイミング含めて、今後どうするかということはしっかり熟慮しながら、対応していきたいと思っています。

 

産経新聞:

県立大学の無償化について、昨日の県政改革調査特別委員会では、財源の確保のために、基金を設置するなどの対応を考えていますということで、理事からも説明がありましたが、財源確保についてはどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

税収が好調な状況もしばらく続いていますし、県の改革も進んで、一定、財政状況も良くなってきている中で、安定的な財源確保の一つの方法として、基金を創設することも大事なポイントだと思っています。

どういった名称の基金にするかはこれから検討だと思いますが、若者・Z世代を応援するような基金というものを創設していくことは、これからしっかり考えていきたいと思っています。

 

産経新聞:

これからその辺りを県議会とも議論していくと思いますが、理解を得ていくかという部分では、議会にどのように説明をしていきますか。

 

知事:

財源の確保含めて、兵庫県の今の財政状況の中で、しっかりそこは財源を対応していけるというふうに私は思っていますし、基金の創設や財政改革もこれからしっかりやりながら、財源確保の問題や財政状況上の課題については、しっかり対応していくことが大事だと思います。

一方で、この施策は、若い世代を応援するための施策の柱として、選挙戦でも、大きな公約の柱として掲げたものですので、そこで一定のご民意もいただいたので、県議会には、そこもしっかり理解いただきながら、次の2月議会で議論して、成立いただけるようにやっていきたいと思っています。

 

産経新聞:

県選挙管理委員会からの総務省への要望に関して、ご自身が候補者として走り抜けてきたということで、振り返りがなかなかできていない状況だと思いますが、県選挙管理委員会としては、今回の知事選で公職選挙法の趣旨を損ねかねない状況が見受けられたと強く主張されておりました。

改めてですが、知事として、知事選を振り返るなどの対応はされないご予定でしょうか。

 

知事:

私として振り返るということは、そのような立場でもないと思いますので、選挙のあり方は、選挙管理委員会は、長から独立している機関でもありますし、選挙制度そのものについては、これは法律の話になりますので、総務省なり、国の方でしっかり議論して、制度の改正など、そういったものを議論して対応していくことになると思います。

 

産経新聞:

一人の政治家としても、振り返りと言いますか、今回の知事選をどのように見るかというところは、何か思われることはありますか。

 

知事:

一人の政治家としては、繰り返しになりますが、振り返ってみると、自分一人からスタートして、多くの皆さんのご支援をいただいたということで、最初の出馬表明時からは、想像できなかったような、最初の駅立ちのときから考えると、最終は多くの人が、応援いただいたというところは、大変、今でも感謝しているという意味での振り返りはあります。

 

産経新聞:

公益通報者保護法の検討会の報告書で、公益通報した労働者に対しての不利益な扱い、懲戒処分や解雇処分をした事業者に対する刑事罰の導入をすべきだという報告書が提出されました。

改めて、兵庫県でも文書問題で通報者の不利益扱いがあるのではないかというような指摘もありますが、そこについてのご認識をお伺いできればと思います。

 

知事:

今回、兵庫県では文書問題がこの間、約1年近くになります。

3月に配布された文書について、我々としては、外部通報の保護対象にあたらないということで、誹謗中傷性の高い文書ということで、手続きを経て、これまで説明させていただいているとおりです。

4月に内部通報がされましたが、これは公益通報になりますので、これについては対応をしてきて、先般、是正の意見が出たというところですので、兵庫県としては、公益通報というものは、やはり大事な制度だと思っていますので、外部窓口の設置をすでにやっています。

今後、国の方が検討会の結果を踏まえて、法改正になっていくことということであれば、その趣旨を踏まえて、我々は一つの県庁というものも、県の行政組織という事業者にあたりますので、必要な対応はこれからもしっかりやっていくという思いです。

 

フリー記者A:

冒頭の発表項目について伺います。

明後日で阪神・淡路大震災30年です。

今日の15日の記者会見はその直前の記者会見ですが、阪神・淡路大震災30年にあたって、発表されることをもう一度確認しますが、アスリートとご飯と高校生の文化祭の3つで良かったでしょうか。

これ以上はないということでよろしいですか。

 

知事:

今日の発表としては、この3点です。

それ以外にも、震災30年プロジェクトというものは、これまでも発表させていただいて、しっかりやってきています。

 

フリー記者A:

先週の記者会見で情報漏えい事案について、公益通報にあたるという可能性を指摘されていると知事はおっしゃいました。

詳細については、法務文書課に聞いてくれということだったのですが、公益通報の指摘がありますという報告を知事が、法務文書課から受けられたということでよろしいですか。

 

知事:

法務文書課から受けたかどうかというよりも、事務方と議論していく中で、「公益通報だというふうに指摘されている方もおられます」という報告を受けた記憶があります。

 

フリー記者A:

事務方というのは、詳細にどの辺か教えていただけませんか。

 

知事:

事務方ですね。

 

フリー記者A:

我々、取材するにあたって、公益通報という指摘が誰によってなされたのかということを事務方に相当する全員に聞いて回らんといかんのですが、それでよろしいですか。

 

知事:

私は、どなたが公益通報と指摘されたか把握はしていませんが、いろいろなメディア等で、SNSも含めて公益通報だというふうに主張される方がおられるという話が、県当局としても把握し、それを踏まえて、第三者委員会で同一性の議論と公益通報の該当性の議論をやっていくことが必要だと整理がされて、それが私のところにも報告があって、私がそれを了承させていただいたということです。

 

フリー記者A:

その報告をした方は、バイネームでなくて良いので、部局としてはどの部局なのか教えていただけませんか。

 

知事:

総務部だったと思います。

 

フリー記者A:

総務部から公益通報という指摘があると報告があったということですね。

 

知事:

だと認識、記憶しています。

 

フリー記者A:

明日発売になる週刊文集の記事ですが、最後の記事のくだりが「余裕のなくなってきた斎藤氏のXデーは近いのかもしれない」という結末が印象的な記事なんですが、先般から議論になっている、LINEというのが出ています。

NHKや日経新聞の質問で、「我々の選挙、我々の選挙」とおっしゃっているんですが、我々とおっしゃっている仲間の皆さんが、PR会社にSNSを委託したということで、全て証言が揃っています。

知事だけが違うことおっしゃっているんです。

我々って誰ですか。

 

知事:

我々は、私も含めて選挙を一緒にやった仲間たちですかね。

 

フリー記者A:

その仲間たちが皆さん、株式会社merchuに委託したと口を揃えて言っていて、物証も出てきている状態なんですが、それについての受け止めを伺います。

 

知事:

皆さんがどの範囲か、それからLINEそのものも私は承知をしていませんので。

いずれにしても、その件については代理人に対応をお願いしています。

 

フリー記者A:

ここまでの記事が出た以上、もう一度、代理人の弁護士が記者会見をするべきだと考えるんですが、依頼人である知事から、代理に対して記者会見をもう一度してくださいという指示を出されるご予定はありますか。

 

知事:

そこも含めて代理人にお願いしています。

 

フリー記者A:

そこも含めてというのは、依頼するかどうかは知事の判断だと思うんですが。

 

知事:

会見対応も含めて、メディア対応も含めて代理人にお願いしています。

 

フリー記者A:

我々は、ここでその話を聞くのは不適当だということをおっしゃっているんですか。

 

知事:

そういうわけではないです。

 

Arc Times:

知事、皮職人のKさんという方は、ご存じですか。

 

知事:

ちょっと分からないですね。

 

Arc Times:

選挙で広報担当をされたKさんという方は。

 

知事:

選挙で広報担当さんの窓口をしていただいた方ですね。

 

Arc Times:

先ほど、神戸市の上原市議が話をしていて、その中身は、10月5日に斎藤知事と広報担当Kさんと上原さんで会い、そこで動画については話をした。

ぜひ、その動画を手伝ってくれと、その場ではそうなったと。

翌日にその広報担当のKさんから、SNS監修は、株式会社merchuさんにお願いする形になりましたということが送られていると、これは報道ではなくて本人がはっきり言っています。

広報担当のK氏が株式会社merchuにSNS監修をお願いした。

株式会社merchuの折田氏が言っているSNS監修は自分たちがしたと。

それは選挙戦中を通じてやったということで、全く一致しているんですが、この点について、広報担当のKさんは何か間違っているんでしょうか。

それとも、Kさんが言っていることは正しいんでしょうか。

 

知事:

私は、LINEを承知していないので、コメントできません。

それから、公職選挙法等に抵触するような認識は今も変わりはないです。

 

Arc Times:

今のが、全部のやりとりですが、Kさんがそう言っている。

それがLINEの記録として残っています。

今、ここで聞いたということで良いですが、それは知事にとっては事実に合うんでしょうか、合わないんでしょうか。

知事は公職選挙法に違反してないということをおっしゃっていますが、論理的にそこを説明いただきたいんですが。

 

知事:

対応については、先ほどからお答えしているとおり、公職選挙法等に違反するようなことをしたという認識がないということです。

メディアの皆さんへの対応も含めて、代理人の弁護士に対応をお願いしているというところです。

 

Arc Times:

否定なさらないということはKさんが言ったことは、知事含めた選対全体の意思であったという理解でよろしいですね。

 

知事:

そもそもそのLINEも含めて、私承知してないので、コメントができません。

いずれしても、公職選挙法等に違反するようなことをしたという認識はありません。

 

Arc Times:

知事本人のLINEですが、これも報道を見てないという言い方をするので説明しますが、去年の6月29日に知事の支援者が知事に送ったLINEの中身は、維新の会の岸口県議が県民局長の私的情報を暴露されたくなかったら、県民局長を百条委員会に出すなという裏取引を行った。

裏取引を行ったけれども、結局それが脅しと受け止められて不調に終わった、事態がより悪くなっているというLINEが知事の支持者から知事本人に送られたというのが報道です。

知事は、そのLINEについて把握してないんでしょうか。

この前の会見では覚えていないという言い方をしましたが、そういうLINEはあったんでしょうか、なかったんでしょうか。

 

知事:

LINEについては、個人のことなんでコメントすることはないと思います。

そういったLINEを私は認識していません。

 

Arc Times:

個人のこととおっしゃいますが、情報漏えいにおいて、極めて重大な話で、知事本人が、情報漏えいが行われているということを知っていたということになるんですが、知事自身は知っていたんではないんでしょうか。

去年の6月29日の時点で岸口県議が私的情報を暴露するという形で脅している、そういう情報漏えいがあるということは把握していたんではないんでしょうか。

 

知事:

全く把握もしてないですし、私は、関与も指示も全くしてないんで、よく分からないですね。

 

Arc Times:

先週の産経新聞の質問で、公益通報については、当該情報を把握した方が、公益通報であると主張していると聞いているとおっしゃっています。

続けて、産経新聞から、それは発信をしている人かと聞かれて、それについて、「そうだ」という知事は言っています。

それは、立花孝志氏のことを指しているんでしょうか。

 

知事:

個人の具体名まで、私は、詳細を把握していないです。

文書を把握された方が、公益通報に該当するというご主張をされているということは、報告として受けています。

 

Arc Times:

それが誰かは知らないということですか。

それとも、それは立花氏を含めた数人であるというふうに理解しているということですか。

 

知事:

そこは分からないですが、そういった報告があったということですね。

 

Arc Times:

この会見を巡って、知事の支持者でもあり、SNS、公式LINEを運用していた知事達の間では、祖品さんという名前で通っていた、知事が11月17日に当選した時も、最前列のとこに座って喜んでいた方ですが、その祖品さんたちが、県庁の記者クラブや広報広聴課に対して、どこが幹事社であると、広報広聴課の番号はこうであるということを言って、抗議するように支持者たちに指示をして回っているんですが、知事はご存知ですか。

 

知事:

いや、知らないです。

 

Arc Times:

それを聞いてどう思いますか。

 

知事:

状況を知らないので、コメントのしようがないですね。

 

Arc Times:

そういうことをやめるべきだとも思わないですか。

 

知事:

報道というものは、記者クラブが、記者会見も含めて適切に場を設定していただいていると思いますので、それをこれからもしっかりと続けていただきたいと思います。

 

Arc Times:

そういう意味では、知事ご自身が、批判的な質問する記者に対して攻撃するようにというようなことを周囲に指示したり、言ったりしていることはないんでしょうか。

 

知事:

全くないです。

現にこうして、質問をやりとりさせていただいていますから。

 

フリー記者B:

年末の週刊文春の6月29日のLINE、何回もお聞きしましたが、まだご覧なってないんでしょうか。

 

知事:

ご覧になってないというかちょっとよく分からないですね。

 

フリー記者B:

情報漏えいに関する第三者委員会から知事の6月29日のLINEを提出して欲しいという要請はないんでしょうか。

決定的証拠だと思うんですが。

情報漏えいを知事が把握していたという内容がそのLINEに書かれていたと週刊文春が報道して、それを見るのが一番近道だというふうに弁護士の方が言っても不思議じゃないと思うんですが、そういう要請はないんですか。

 

知事:

ないですね。

 

フリー記者B:

第三者委員会というのは、やらせ、ご用学者の時間稼ぎ委員会としか思えないんですが、何でメンバーも名前も、初会合の場も発表しないんですか。

隠蔽、ブラックボックス委員会と言われてもしょうがないんじゃないですか。

 

知事:

横田さんのご指摘だと思いますが、我々としては、第三者委員会は、弁護士に入っていただいて、きちっと調査をしている委員会だと思っています。

 

フリー記者B:

LINEを確認しないということは、週刊文春に書いてあったことが事実だと認めたに等しいと思うんですが。

事実無根であれば週刊文春に抗議して、記事を撤回しなければ、法的措置をとるという対応するのが普通だと思うんですが、全く動いてない、見てもいないというのは、事実と認めたのに等しいんじゃないんですか。

 

知事:

記事自体を拝見してないんで分からないですし、いずれにしても、その問題については、第三者委員会で調査をしっかりやっていくということで、県としての対応をしていけると思います。

 

フリー記者B:

もう一つの週刊文春のスクープ、買収疑惑に関するものなんですが、選挙担当の片山喜市郎氏、靴屋さんの方が、初期から知事に同行して朝の街宣も一緒に回って、報道担当だから、連絡先はここだと教えたキーマンですよね。

その方のLINEが、代理人の弁護士の言っていることと、全く逆のLINEの内容になっていたと。

弁護士の方は、株式会社merchuに監修を頼んだことはないと、株式会社merchuの折田さんがNOTEに書いたことは間違いだというふうに言っていますが、片山喜市郎氏のLINEには、上原市議に対して、PR会社に頼むことになりましたと書いてあるわけじゃないですか。

決定的に食い違っているのに何で調べようとしないんですか。

 

知事:

その記事を拝見してないですし、ご指摘いただいた方は、支援者の一人ということです。

広報の窓口も一義的にやっていただいていました。

 

フリー記者B:

株式会社merchuでプレゼンを受けた時に横に座っていたのが、片山喜市郎氏で、その片山氏が、上原市議から動画作成をしましょうかというのを一旦OKしながら、翌朝にLINEで断ったと、PR会社に監修を頼んだと言っているわけですから。

これは、片山氏が嘘言っているとしか思えないじゃないですか、代理人の弁護士に弁護士に。

それを受けて、奥見弁護士がPR会社に監修を頼んでいませんと嘘を受け売りしたとしか思えないんですが、何でそこを確認しないんですか。

 

知事:

横田さんの主張を述べたんだと思いますが、いずれにしても、その件については、繰り返しになって申し訳ないんですが、公職選挙法等に抵触しているという行為をした認識はないですし、代理人の奥見さんに対応をお願いしています。

 

フリー記者B:

認識を聞いているんじゃなくて、事実関係を聞いているんですが。

10月5日に、知事と上原市議と片山喜市郎氏が3人で会って、動画作成お願いしますということで1回OKになっているわけですね。

それをちゃんと覚えていますよね。

その翌日の朝に、片山喜市郎氏がLINEで、PR会社に頼むことになりました。

これ明らかに方針が変わったと。

この頃は片山氏と一緒に、朝の街頭活動やっていたわけですから、当然、SNS監修をどうしようかというのは話し合っているはずですよね。

その記憶がないなんておかしいじゃないですか。

 

知事:

記憶がないというかそのLINE自体私見ていませんので。

いずれにしても、その件については、公職選挙法に違反することはしていないという認識です。

そして、代理人に、今、対応はお願いしています。

 

フリー記者B:

前日に、上原市議と片山喜市郎氏と知事で会って、その時は、動画作成を依頼したと、これは間違いないですよね。

 

知事:

そこの詳細は、私は記憶にないですが、いずれにしてもその件も含めて、週刊誌報道も拝見していませんし、いろいろなご指摘いただきましたが、対応については、代理人の弁護士に、メディアへの対応も含めてお願いしています。

 

フリー記者B:

これだけ各新聞社とか、関西テレビでも報道されている内容を、知事が読まない、確認しないというのはありえない対応です。

なんで、片山喜市郎氏に10月6日のLINEを見せてくれと、もう1回記憶を取り戻したいと見せてもらえばすぐ分かる話じゃないですか。

 

知事:

そこも含めて、この件については、代理人の方に対応は一任しているというとこです。

 

フリー記者B:

代理人は嘘つかれているんじゃないんですか、片山喜市郎氏に。

片山喜市郎氏に奥見弁護士は聞いたと言っていますが、その説明が嘘の可能性が高いと、それが週刊文春の報道で明らかになったわけですから、何で知事の方からもう1回そこを確認しないんですか。

 

知事:

だから、代理人の方に、事実関係も含めて整理をお願いしていますので、そこで対応いただいています。

 

フリー記者B:

これだけ犯罪の容疑者の知事が天皇陛下の説明役をするのはいかがなものかと。

 

知事:

震災の対応については、しっかりと30年になりますから、県民の皆さんと共に、30年という節目をしっかりと迎えて、震災の経験と教訓を次世代につないでいくということをしっかりやっていくということです。

 

フリー記者B:

天皇陛下の説明役として不適切だとご自身は思わないんですか。

 

知事:

しっかりとご説明させていただきます。

お問い合わせ

部署名:総務部秘書広報室広報広聴課

電話:078-362-3020

FAX:078-362-3903

Eメール:kouhouka1@pref.hyogo.lg.jp