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![]() 大型放射光施設「SPring-8」 (提供:理化学研究所) |
兵庫県放射光研究センター (SPring-8敷地内) |
兵庫県内には、(国研)理化学研究所(以下、「理研」とする。)が設置する世界最高水準の大型放射光施設「SPring-8」やX線自由電子レーザー施設「SACLA」があります。このような世界レベルの科学技術基盤を広く産業界にも利用いただくため、兵庫県では放射光の産業利用を普及・支援する事業を実施しています。
2025年度より、放射光の産業利用推進拠点としてSPring-8の敷地内に設置した「兵庫県放射光研究センター」に、光科学応用テクニカルアドバイザーを設置し、企業への課題解決に向けた放射光利用の提案等、関係機関と連携して放射光の新規利用者の開拓に取り組んでいます。
なお、現在、国(文部科学省)と理研においてSPring-8-Ⅱへのアップグレードが進められており、2027年度~2028年度の約1年間の停止期間を経て、2029年度の共用開始が予定されています。
放射光とは高いエネルギーを持って光に近い速度になった電子の進む軌道が、電磁石の力で曲げられたときに、その接線上に放射される強い光(電磁波)のことで、1億分の1センチメートルというような原子や分子の世界をはっきりと見ることのできる、とても明るい光です。
放射光を使い、これまでの観測手段では見ることができなかった、物質表面の原子の並び方やその3次元構造がわかってくることで、まったく新しい機能を持った材料をつくることができるかもしれません。
さらに、多種多様のタンパク質の構造解析が進めば、食品、医薬・農薬、化学、エネルギー、環境、農水産、電子・機械など多くの分野での応用が期待されます。
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