For the Next Generation To JUMP!
〜若者・Z世代応援パッケージ〜
兵庫県知事からのメッセージ
|
兵庫県知事 齋藤元彦 |
次の時代を担うのは若者・Z世代の皆さんです。そんな皆さんがいきいきと自分の人生を歩める社会でなければ、活力ある未来を展望することはできません。しかし、重い奨学金返済の負担をはじめ、出産・子育て・住まいなど様々な分野の課題が、その妨げとなっています。
若い皆さんが抱える不安を取り除き、一人ひとりの個の力を伸ばすため、高等教育の負担軽減や不妊治療支援、子育て世帯への住宅施策など、分野横断的に若い世代を直接応援する施策を展開します。これにより、若い皆さんの兵庫での活躍と本県の成長・発展につなげます。
若者・Z世代応援パッケージの全体像
1.「学びやすい兵庫」の実現
高等教育等の負担軽減
- 兵庫の若者が、学費負担への不安なく、希望する教育を受けることができるよう高等教育への支援を先駆的に実施
- 本県独自の奨学金返済支援制度・授業料軽減を拡充
県立大学の授業料等無償化[5.2億円]
- [新]兵庫県立大学、芸術文化観光専門職大学について、県内在住者の入学金及び授業料を学部、大学院共に、所得に関わらず無償化
- 県内在住者の入学金及び授業料の無償化
在学生と新入生との支援格差を考慮し、在学生(高学年)より段階的に実施
大学院の博士後期課程までの一貫した無償化
- 県外生等について県による独自支援を継続
学部・大学院共に年収500万円未満世帯を支援
- 県外生の入学金を国立大学並に引き下げ(令和7年度以降)
現行423,000円→282,000円
奨学金返済支援制度の拡充[1.7億円]
- [拡]対象年齢の緩和(30歳未満→40歳未満)
- [拡]経営や雇用改善、社会貢献等が認められる企業等における補助期間を延長(5年→最大17年)
補助期間 |
補助総額 |
対象企業 |
5年 |
90万円
|
県内に本社がある中小企業 |
10年
[新] |
180万円
|
以下のうち2つの制度に該当
- SDGs宣言企業
- フレッシュミモザ企業
- ワーク・ライフ・バランス宣言企業
|
17年
[新] |
306万円
|
以下のうち2つの制度に該当
- SDGs認証企業
- ミモザ企業
- ワーク・ライフ・バランス表彰企業
- ワーク・ライフ・バランス認定企業
|
私立高等学校等の授業料軽減[9.9億円]
- [拡]中間層に対する私立高等学校等の授業料軽減補助を拡充
- 年収730万円未満世帯を2万円引き上げ
(10万円→ 12万円)
- 年収910万円未満世帯を1万円引き上げ
(5万円→ 6万円)
次代を担う人材の育成
- 兵庫への誇りを礎に、探究心とチャレンジ精神をもって日本の未来を切り拓くグローバルリーダーとして活躍する人材を育成
HYOGOグローバルリーダー育成プロジェクト
- 英語力の向上のための研究と実践(アプリを活用した授業実践研究)[1,296万円]
- [新]国の教育振興基本計画に掲げるCEFR A2※の目標達成(R9時60分%)に向け、英語教育重点指定校(仮)を指定し、英語学習アプリを活用する授業を研究(20校)
- ※CEFR(Common EuropeanFramework of Reference forLanguages: Learning, teaching,assessment)
外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)は、外国語によるコミュニケーション能力の評価等に用いられる国際基準の指標
CFER |
英検 |
熟達した
言語使用者 |
C2 |
- |
C1 |
1級 |
自立した
言語使用者 |
B2 |
準1級 |
B1 |
2級 |
基礎段階の
言語使用者 |
A2 |
準2級 |
A1 |
3級・4級・5級 |
- 高等学校探究活動の充実(SSH並の県指定研究事業の推進)[5,100万円]
- [新]国指定事業による研究に加え、「ひょうごリーダーハイスクール(仮)」を創設
文理融合型や国際系等の探究等、県立大学等と連携した研究等を実施(10校)
- 海外留学のサポートの強化[4,460万円]
- [新]これまでの留学補助(はじめて留学:上限20万円、短期:6万円、長期:40万円)に加え、留学先で個々の学びを深める「チャレンジする高校生」を官民連携で応援する枠組みを構築
HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクト(「国際人材育成基金」を造成) |
→ |
支援目標
100名/年 |
チャレンジ留学の概要
留学日数 約1ヶ月
補助上限 50万円
所得制限 なし
補助人数 10名(令和6年度)
補助要件 留学先で兵庫県の魅力を発信する活動を必ず実施
|
教育環境の充実
- 質の高い教育環境を整備することで学校への愛着を形成し、シビックプライドを醸成
教育投資の充実
特別支援学校における通学環境の改善[1.2億円]
- [新]長時間乗車に伴う児童生徒の負担を軽減するため、スクールバスの運行基準等を見直し、バスを増車(5台)
(最長乗車時間:現行90分→75分に引き下げ)
- [新]バス停まで送迎する保護者の負担を軽減するため、バスの位置情報確認サービスを導入
2.「子どもを産み育てやすい兵庫」の実現
不妊治療支援の強化
- 子どもを産み育てたいと願う方たちが、安心して不妊治療が受けられる体制を整備
経済的負担の軽減
- [新]保険適用外の先進医療費助成[1.8億円]
対象 |
県内医療機関で先進医療を受けた者(43歳未満) |
助成額 |
胚移植1回あたり3万円(回数制限なし) |
- [新]先進医療にかかる通院交通費助成[700万円]
対象 |
本人(同行者は対象外) |
助成額 |
胚移植1回の治療にかかった通院交通費の合計額から5,000円を控除した額の1月2日以内の額 |
対象手段 |
(1)鉄道運賃 (2)特急料金 (3)バス(4)自家用車 (5)高速道路料金 |
※いずれもオンライン申請(e-ひょうご)に対応[870万円]
不妊治療と仕事の両立
- [新]管理職を含めた企業向けセミナー開催
- [新]健康づくりチャレンジ企業向け支援
プレコンセプションケア推進
- [新]高校生、大学生を対象に妊娠・出産を含む健康についての出前講座などを実施[200万円]
普及啓発
不妊治療応援サイトの活用(令和6年2月1日~)[800万円]
不妊治療支援特化条例の創設
- [新]企業の取組促進や教育現場の理解促進を図るための条例制定を検討
子育て支援の充実
- [新]保護者のニーズに応えるため、新たに夏休みに特化した放課後児童クラブを開所する場合の運営費を、県独自に支援[975万円]
- [新]放課後児童クラブの待機児童数を減少させるため、保育所空き教室を活用した放課後児童クラブの開設を支援(人件費・ハード整備を支援)[800万円]
課題を抱えるこども・若者への支援
- 課題を抱えるこども・若者も安心して暮らせる環境づくりを推進
不登校・ひきこもり対策の強化
- 校内サポートルームにおける支援体制の充実[2.1億円]
- [新]「不登校児童生徒支援員」の配置
中学校:各校に1人
小学校:市町ごとに4校に1人
※市町の状況に応じ、柔軟に対応
- 【不登校児童生徒数の推移(県内小中学校)】
- 不登校児童生徒への支援の在り方について(文科省通知)
- 学校と連携した地域の相談機能の強化[2,083万円]
- [新]青少年悩み対策カウンセラー(仮称)の配置(5人)
(兵庫ひきこもり相談支援センター地域ブランチ5箇所に各1名)
- 当事者本人及び家族の居場所づくり
- [新]女性専用及び対面開催にも対応するオンライン[179万円]
居場所を設置
ケアリーバー支援
入所中~学びや好奇心を満たす環境づくり~
- 学習・習い事支援[2,065万円]
- [新]学習環境の保障と体験機会を増やすため、小学生の学習塾代と習い事代を支援
- 再チャレンジ進学支援[900万円]
- [新]既卒者の大学進学に向けた再挑戦を応援するため、既卒者の予備校代の一部を支援
退所後~支援のネットワークづくり~
- ケアリーバー専門相談窓口の開設[1,945万円]
- ケアリーバー応援企業の拡大[226万円]
- [新]ケアリーバー応援企業認定・表彰制度の創設
- [新]応援企業にワーク・エスコーター(寄り添い支援者)を配置し、伴走型支援を実施
ヤングケアラー支援
- 市町の窓口設置の後押し[134万円]
- 当事者の交流や支援の更なる推進[101万円]
- [新]県内各地の支援団体と協力し、当事者の全県でのオンライン交流会、支援団体の情報交換会を開催
3.「住みやすい兵庫」の実現
安心して子育てができる住宅・住環境の確保
- 通勤・買物等の生活利便性が高く、良質な住宅と暮らしやすい住環境を確保することで、子育て世帯の転入・定住を図り、地域コミュニティを活性化
県営住宅の供給・入居促進
- 入居しやすい県営住宅
- [新]奨学金返済者優先枠の新設
対象:単身(40歳未満)、夫婦(合計80歳未満等)
- [新]入居促進策の拡充
家賃3か月分の敷金を免除
- [拡]入居要件の緩和
子育て世帯・多子世帯(18歳未満)、若年単身世帯(40歳未満)
- [拡]優先入居枠の拡充(600戸/年→720戸/年)
- 子育てしやすい県営住宅[2.8億円]
- [新]子育て世帯向けリノベーション
[グレードアップ改修](120戸)
LDK化、システムバス、洗面化粧台の設置等
[サブリース方式](50戸)
空き住戸を民間事業者が改修・低廉に提供
- [新]共用部の重点的改修・整備(60団地)
団地内の集会所を活用したキッズルーム等の整備
- [新]子育て世帯向けの住宅供給(県営青木団地)
PFIで子育て世帯向け住宅整備(令和10年度完成予定)
民間住宅への入居促進
- 子育てしやすいモデル地域(住宅地)づくり[6,440万円]
- [新]阪神間における「子育て住宅促進区域」での重点的支援(令和6年度:尼崎市をモデル指定検討)
[民間住宅への入居支援](新築:50件、中古:20件、改修:8件)
子育て世帯が暮らしやすい良質な住宅の取得補助
(新築住宅:最大200万円、中古住宅:最大60万円)
戸建住宅を貸し出す家主等への改修補助(最大60万円)
[子育て支援施設の開設支援](4件)
空きテナントへの子育て支援施設開設費の補助
(改修費・家賃・備品購入費:300万円/初年度)
- 県外からの一層の転入促進[5,000万円]
- [新]阪神間への住み替え支援(400戸)
県外から民間賃貸住宅への住み替え補助(最大25万円)
※出典(イメージ図):「子育てに配慮した住宅と居住環境に関するガイドライン(案)」(国土技術政策総合研究所(外部サイトへリンク))
4.「働きやすい兵庫」の実現
産業を支える人材の確保
- 生産年齢人口が減少する中、コロナ後の人流回復で、製造や観光の現場等で人手不足が深刻化している社会経済情勢を踏まえ、現場の課題に即した対策を実施
多様な人材確保に向けた取組
- 高校生の県内就職促進[779万円]
- [新]地元企業と学校が連携し、高校生のキャリア形成を支援するセミナーを開催
- 理工系人材の確保促進[1,661万円]
- [拡]理工系学生と県内中小製造業とのマッチング機会を創出する製造・研究現場見学会を開催
- 外国人の就職・定着促進[1,320万円]
- [新]外国人雇用に関する企業認証制度を検討
- [新]外国人採用ジョブフェア・プレイベントの開催
- 多様な人材の活躍促進[1,591万円]
- [新]デジタル技術を活用して多様な労働力を発掘、就職へとつなぐ、ギグワークのマッチングシステムを構築
- 観光産業の人材確保対策[2,194万円]
- [新]観光産業のうち、特に人手不足が深刻な、旅館・宿泊事業者の調理師の確保に向け、インターンシップを開催
人材確保を支援するため、就職説明会への参加、職員研修に要する経費等の一部を支援
- 地域公共交通事業者の人材確保対策[2,900万円]
- [新]公共交通ネットワークを維持するため、路線バス・タクシー事業者の第2種免許取得費用等の一部を支援
- 奨学金返済支援制度の拡充(再掲)
多様な働き方の推進
- [新]市町や民間企業・団体等と連携し、ひょうごフィールドパビリオンのSDGs体験型地域プログラム等の要素を取り入れ、プログラムを造成する、ひょうごSDGsワーケーション・スタート推進事業を実施[300万円]
- [拡]ひょうご・こうべ女性活躍推進企業(ミモザ企業)認定制度に、より取り組みやすい「フレッシュミモザ企業」を導入[792万円]