更新日:2024年3月1日

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1週間の育休を取得 溝口良一さん(会社員)

「男性育休100%」の会社が徹底サポート 第2子出産時に初めて1週間の育休を取得

神戸市に本社がある産業機械部品の専門商社・株式会社トモエシステムで営業職に就いている溝口良一さん(41歳)は、第2子出産後の2023年4月に、約1週間の育児休暇を初めて取得。同社は2019年に「男性育児休業100%宣言」を行っていて、この年から現在まで、対象の男性職員全員が育休を取得しています。

「第1子が生まれたのは2012年。当時は、世の中的に男性が積極的に育休を取得する雰囲気ではなかったですし、取りませんでした。2023年3月に第2子が生まれ、会社として男性社員が育休を取得できる職場づくりを進めていることもあって、今回は取ることにしたんです。パートで働く妻(現在育休中)から、育休の取得を求められたわけではなく、我が家の場合は会社の後押しが大きかったですね」と良一さん。

もともと溝口家では家事の分担は決めておらず、良一さんは平日仕事で帰りが遅いこともありほとんどの家事は妻に任せていたそう。

「そんな感じだったので、あまり僕に期待していなかった妻からは『できる範囲でやってくれたらそれでいい』と言われていて(笑)。まずは仕事の調整もつけやすい1週間だけ育休を取って産後すぐの一番しんどい時期をサポートし、復帰後はなるべく早く帰宅し、土・日曜にはできる家事をしようと思いました」

1週間でも意識は変わったが 次があるならもっと長く取得したい

会社をあげて育休取得を推進しているとあって、取得までに仕事の調整や手続きで苦労することはほとんどなかったとのこと。“とりあえず1週間”と期間も短く決めていたので、仕事の調整もスムーズにいったと話します。

「1週間とはいえ仕事を休むことになるので、担当しているお客様には事前に『この時期に育休を取得します』とお伝えしました。お客様自身が育休を取られた方もいますし、取引先の会社が育休を積極的に進めているところもあり、僕の周囲では男性の育休に対する理解度は高かったですね」

良一さんの育休中の1日は朝ご飯を作ることから始まり、洗濯機を回している間に11歳の上の子を学校に送り出します。家の中が落ち着いたら掃除機をかけ、洗濯物を干して。その後、買い物に行き、昼ご飯を作って食べ、晩ご飯も作って。それから、子どもをお風呂に入れるという感じで、家事全般を担当。

「育休を取る前は、気づいた時に洗濯するくらいで、妻にほぼ家事を任せていたから極端でしたね(苦笑)。結婚前に一人暮らしの経験があったので、実は家事は一通りできるんです」

育休自体は1週間という短期間でしたが、取得後は家事への意識が変わり、洗濯や掃除を積極的に行うようになったという良一さん。浴室などで気になる汚れを見つけたらその場で綺麗にするなど、気づいた時にササっと行動するようにもなりました。育休前よりも早く職場から帰宅するようになり、子どもをお風呂に入れたり、遊ぶ時間を作るようにもしています。

「もし次があるとするなら、やっぱりもう少し長めに育休を取りたいですね。今回の育休では妻が家にいないと、家事・育児が不安でしたが、次は僕に家や子どものことを任せてもらって、妻が友だちと出かけるとか、リフレッシュする時間を作ってあげたいです」

これから育休を取ろうか迷っている人へのメッセージ

「たとえ短期間でも ぜひ育休の取得を」

今回、僕が育休を取っていなかったら、妻のメンタル的な負担が大きかったと思います。産後すぐの時期に1人で家事も育児もとなると、精神的にいっぱいいっぱいになってしまったのではないかな。育休中の1週間、家事全般を担当したことで自分の家事への意識も変わりました。そういう意味では、1週間でも意味があったと思うので、短期間でもいいから男性も育休を積極的に取ることをおすすめしたいですね。

 

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