令和7年度ドングリ類の豊凶調査結果とツキノワグマ出没注意喚起について
森林動物研究センターが兵庫県下のドングリ類(堅果類)の豊凶調査を実施したところ、今秋のドングリ類の実りは、全体としては「豊」であることが判明しました(資料1参照)。
直近3ヶ月(6~8月)は、例年に比べ目撃・痕跡件数が少ない地域であってもハイキングや登山、キノコ採集などで山中に出かける際はもちろん、集落やその周辺においても、クマの被害に遭わないように、十分な注意をお願いします。
山の実りの状況(速報)
コナラ |
ミズナラ |
ブナ |
3種全体 |
大豊 |
豊 |
大凶 |
豊 |
目撃・痕跡情報数
県民等から報告された今年度のクマの目撃・痕跡情報数は、8月31日現在で326件となっており、昨年度8月末時点(476件)と比較して少ない状況にある。(資料2参照)。
今年度の被害発生状況
- 1.令和7年5月に豊岡市において、民家の裏山で農作業中の男性が山中でツキノワグマと遭遇し、手足を負傷した。
- 2.4月から5月にかけて、但馬北部でツキノワグマの目撃・痕跡件数が増加し、住民の不安が高まったが、6月以降は過去5年平均以下にとどまっている。
対応
- 1.クマの出没地域では、
- 人里であっても、夕方から朝の時間帯の外出に注意する
- 不要なカキの木の伐採や、カキの実の早めの収穫を行う
- 果樹園は電気柵を設置する
- クマを誘引する生ごみを屋外に置かない
- などの対策が重要です。
- 2.ハイキングなどでクマの生息する山林に入るときは、音響物(ラジオ・鈴等)を携帯し、出会い頭の遭遇を避けることが重要です。(資料3参照)
- 3.大部分のクマが冬眠に入る12月下旬頃まで、十分な注意が必要です。
- 4.クマを目撃した場合、また食害跡、足跡、爪痕などを見つけた場合は、市役所・町役場へすみやかに連絡するようにお願いします。