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更新日:2025年9月29日
令和7年9月29日配付
健康福祉常任委員会付託
医師臨床研修の研修医募集定員を設定する会議体の改善を求める件
1 受理番号 第49号
2 受理年月日 令和7年9月18日
3 紹介議員 久保田 けんじ
4 請願の要旨
兵庫県内の臨床研修医募集定員については、臨床研修・専門研修等に関する協議会及び地域医療対策部会において協議が行われ設定されている。会議体で確定した臨床研修医定員は、例年4月に臨床研修病院に通知される。通達文書には、判断の根拠となる基本方針・検討事項が明記されている。この基本方針や検討事項は、毎年変更され、事前に公表されていない。現状では臨床研修病院は、基本方針や検討事項にあわせた研修内容の改善を行うことができない。会議体は非公開で、決定事項のみが公開されている。基本方針や検討事項及び募集定員設定についての臨床研修病院からの意見は、定員決定の通達が届いてから事後に電子メールで提出が求められる。
令和7年度と令和8年度の定員配分を決めた会議体の議事録の公開を求めたが、県より提出された議事録とされるものは文面のほとんどが黒塗りであり、議論の内容は分からず説明を果たすものとはなっていない。県医務課は、「協議会は率直な意見交換による中立な意思決定を担保するため、非公開で開催しており、非委員の出席は認めていません」としているが、他県では一般市民も傍聴が可能であり議事録も公開されている。また、県医務課は、大きく影響がある場合には各病院に対して丁寧な説明を行っているとしているが、令和7年度、令和8年度に定員配分0名とされた病院に対しては、なぜ0名とされたのかの明確な説明はされていない。
研修医がより良い臨床研修を受けるためには、全ての臨床研修病院の現状や意見を考慮し、研修内容の改善につながる基本方針・検討事項を策定すべきである。臨床研修の改善は、研修のみでなく医療の質の改善や兵庫県内への医師の定着につながると考える。
兵庫県は、政策形成に向けた議論を行う審議会をはじめとした各種検討会において「県民の参画と協働による県行政の推進」を大事にすることをうたっている。県が掲げる情報公開方針では「県民の県政への参加を促進し、県政に対する理解と信頼を確保することにより、公正で透明な県民に開かれた県政を実現する」とされており、また、参画と協働による県行政推進の方向として「情報公開の推進、政策形成への参画機会確保、協働事業の機会確保、評価・検証への参画機会確保」を兵庫県は大事にしている。
他県では既に実施できていることであり、兵庫県においても医師臨床研修に関わる会議体が早急に改善されることを求める。
よって、下記事項を要望する。
記
1 臨床研修・専門研修等に関する協議会及び地域医療対策部会の日程や議事録を公開すること。
2 基本方針・検討項目を事前に公開すること。
3 基本方針・検討項目の策定や募集定員の設定に関して、他県で実施されているように県内の全ての臨床研修病院を参加対象とする会議体を設置し、意見を求め反映すること。
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