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更新日:2023年2月24日

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兵庫県の肝炎対策について

「肝炎」について

肝炎とは、肝臓に炎症が起きている状態であり、その原因はウイルス性、アルコール性、自己免疫性などに分類されます。日本では、肝炎の大半がウイルス性であり、中でもB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの患者・感染者は合わせて300万人以上と推定されています

肝炎は、適切な治療を行わないまま放置すると慢性化し、肝硬変、肝がんといったより重い病気に進行するおそれがあり、感染を早期に発見し、適切な治療や定期的な検診によって、病気の進行を予防することが大切です

県では、肝炎ウイルス検査の受検、精密検査や定期検査の受診、肝炎治療に対する医療費の助成などの肝炎対策に加え、健康サポート手帳の作成、肝疾患診療体制の整備、肝炎コーディネーターの養成などを、国や市町と連携し実施しています。

1肝炎ウイルス検査について

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が現れた頃には、かなりの重症になっている事があります。

肝炎ウイルスへの感染を早期に発見出来れば、肝硬変や肝臓がんへの進行を食い止めることができますので、今までB型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスの検査を受けたことがない方は、症状がなくてもぜひ肝炎ウイルス検査を受けて下さい。

検査を受けるには

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、採血検査で判断します。

検査はお住まいの市町での検診で受けることができます。また、職場での定期検診の際に肝炎ウイルス検査を実施しているところもあります。詳しくはそれぞれ市町や職場でお尋ねください。

市町や職場の検査を受けることができない方は、保健所や医療機関において検査(無料)を受けることができます

(詳しくはこちら)兵庫県肝炎ウイルス検査事業について

2初回精密検査及び定期検査の費用助成について

兵庫県や市町が実施した肝炎ウイルス検査で陽性(+)の判定が出た方、職場での健康診断における肝炎ウイルス検査で陽性(+)の判定が出た方が、初めて受診した精密検査費用について費用助成をしています。

また、肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎・肝硬変・肝がんの方が定期的に受ける検査についても費用助成をしています。

肝炎ウイルスに感染しても肝臓の状態は人によって異なります(症状が全く現れないこともあります)ので、まずは医療機関を受診し、詳しい検査を受けてご自分の肝臓がどのような状態にあるのか知って頂く事が重要です。

(詳しくはこちら)肝炎ウイルス陽性者初回精密検査・定期検査費用の助成について

3肝炎治療費の助成について

肝炎の有力な治療法であるインターフェロン治療、インターフェロンフリー治療および核酸アナログ製剤治療にかかる医療費を助成します。

肝炎の治療についての、月々の医療費の自己負担を各世帯の所得に応じて1万円か2万円まで軽減します。

(詳しくはこちら)肝炎治療費の助成について

4肝がん・重度肝硬変医療費の助成について

B型・C型肝炎ウイルスに起因した肝がん若しくは重度肝硬変治療に関する医療費を助成します。

申請月を含む直近1年の間で、高額療養費に達した月が2月ある方の、3月目以降の医療費の自己負担を1万円に軽減します。

(詳しくはこちら)肝がん・重度肝硬変医療費助成について

5健康サポート手帳の作成

肝炎ウイルスに感染していることが分かった方や、既に肝炎治療や経過観察を受けている方が、ご自分の状態についてよく理解され、より詳しい検査や適切な医療に接することに役立つよう、肝炎と現時点での治療法等について分かりやすくまとめた健康サポート手帳を作成しています。

(詳しくはこちら)健康サポート手帳について

6肝疾患診療連携体制の整備について

肝疾患診療ネットワークによる切れ目のない診療体制を確立することを目指して、「肝疾患診療連携拠点病院」及び「専門医療機関・協力医療機関」を選定しています。

(詳しくはこちら)肝炎対策協議会及び肝疾患診療連携体制について

また「肝疾患診療連携拠点病院」に指定している兵庫医科大学病院、神戸大学医学部附属病院では、肝疾患相談センターの整備や、肝疾患医療従事者研修会(医師向けの研修会)などを行っています。

7肝炎医療コーディネーターの養成について

肝炎の患者さんが安心して検査や治療を受けたり、日常生活を送ることができるように、検査、治療方法、服薬、治療費の助成制度など肝炎に関する幅広い知識とスキルを持つ、肝炎医療コーディネーターを養成しています。

(研修の日程・場所・参加機関等名簿関連)肝炎医療コーディネーターについて

感染拡大の予防について

現在は、B型母子感染予防や献血のスクリーニングなど、感染の拡大防止対策によって、お産や輸血などによる肝炎の感染はきわめてまれになっています。

以下の常識的な注意事項を守っていれば、肝炎ウイルスが日常生活で感染することは、まずあり得ません。(握手をする、抱き合う、同じお風呂を使う、食器やコップの共用、くしゃみ、咳では感染しません。)

<主な注意事項>
  • 血液(傷や鼻血、月経血)や分泌物(傷口からの膿、たんなど)は、自分でティッシュやビニール袋などでくるんで捨て、手をよく洗い流す。
  • カミソリ、歯ブラシなどは自分専用にする。
  • 乳幼児に口移しで食べ物を与えない。(だ液では感染しませんが、歯周病などで気づかないうちに少しずつ続けて出血している可能性があるため。)
  • 献血はしない。

母子感染予防、日常生活や保育施設、高齢者施設における肝炎ウイルス感染予防については以下のリンクをご参照ください。(リンク先の最下方に各々の手引き・ガイドラインが掲載されています。)

肝炎関連リーフレット及びチラシについて(医療機関・行政機関向け)

肝炎治療に関する啓発や、各種事業の説明資料を掲載していますので、ご活用ください。

(詳しくはこちら)肝炎関連リーフレット及びチラシについて

お問い合わせ

部署名:保健医療部感染症等対策室疾病対策課

電話:078-362-3202

FAX:078-362-9474

Eメール:shippeitaisaku@pref.hyogo.lg.jp