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更新日:2025年2月28日

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防災×フレイル予防 高校生が“地域とつながる防災”を実践

県の防災ジュニアリーダー育成校である県立尼崎小田高校は、普通科の看護医療・健康類型の生徒を中心に、学校と地域が一体となって実践的な防災・減災の取り組みを進めています。(取材・文 本紙編集部)


医療職の志望者が多い看護医療・健康類型では、高齢者や障害者といった要配慮者に寄り添えるよう、防災・減災の知識を地域に啓発する活動を展開。フレイル予防に大切な栄養、運動のポイントを踏まえた防災食レシピと体操を考案しました。「体や心の働きが低下するフレイルが進むと避難が困難になるため、日頃から意識してもらうことが狙いです」と、同類型長の福田秀志教諭。地元の防災士や理学療法士などの協力を得ながら完成させ、冊子にまとめて防災関連イベントなどで配布しており、体操は動画をインターネットで公開しています。他にも、市内の福祉避難所をマップ上で“見える化”し増設を提言するなど、学校全体で取り組み、地域の防災力向上に貢献しています。

※防災ジュニアリーダー育成校とは…
県では、これからの防災・減災の担い手である高校生を「防災ジュニアリーダー」として育成する取り組みを行う学校を指定。その拠点校の県立尼崎小田高校は、地域住民や尼崎市、兵庫県立大学と連携し地域と共に防災訓練を実施するなど、幅広く取り組みを進めています。

 

昨年11月に地域の人を招いて開催した防災訓練では、防災食レシピをアレンジした蒸しパンを2年生が発表。フレイル予防についても呼びかけました。

みんなで段ボールベッドの組み立てを体験。

 

生徒の声【看護医療・健康類型3年生】


藤井千聖さん
高齢者が抱えている問題や災害時の課題について話し合い、逃げる時に足を使うのでふくらはぎを鍛えるためにかかと上げ体操を組み込むなど、日常的に取り入れやすい動きを考えました。尼崎は高齢者が多いので、学んだことが少しでも役立てばいいなと思います。

山本翔太さん
おいしい防災食を用意しておくと災害時にあまり落ち込まないのではと思い、レシピ担当になりました。18人で作った10のメニューは、普段から食べたいほどのおいしさです。使い慣れた食材を取り入れ、子どもや高齢者も食べやすいように食感等を調整しました。

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