更新日:2025年4月25日

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デジCanコンテスト2024

兵庫県では、それぞれの県政現場において工夫を凝らし、ICT活用による県民サービスの質や生産性の向上に取り組んでいます。デジCanコンテストは、こうしたDXの取り組みを県庁全体で支援し、優れた事例を共有して広めるための場として、2023年からスタートしました。


概要

デジCanコンテスト2024案内

第2回目となるデジCanコンテスト2024では、36件のエントリーがあり、本庁だけでなく、地方機関からも多くの好事例が表彰を受けました。

今後、庁内のDX推進の機運醸成はもちろんのこと、県下市町や民間事業者にも広がることを期待して、その成果を庁内外に発信していきます。

1 対象案件

令和7年度においてデジタルツールを活用し、業務効率化や県民サービスの向上に成果を出した取組

2 エントリー基準

事務フローを分析・見直した上で、定型処理や手作業を最適なデジタルツールに置き換え、作業時間の短縮や業務品質の向上を実現させていること

​​​​優れた取組に対する各賞の授与

令和6年度に成果を出した多くの取組のうち、33件の取り組みが賞を受賞しました。

各賞の授賞基準
賞の名称 授賞基準と具体的な指標・評価ポイント例
知事賞

所属全体でICTを活用した業務改革に取り組んだ組織

所属長自らが課題解決に向けて積極的に取り組んだ事例

  • 組織全体または横断的な業務改革の取組
  • 業務改革に取り組む人員や推進体制を整備するなど、トップダウンが機能したプロジェクトなど

DX推進監賞

難易度の高い課題に対する先駆的な取組

  • 前例のない取組や県民の利便性向上に資する取組
  • コスト削減効果が大きい取組など

プロセス革新賞

非デジタル化要素の改善効果が顕著な取組

  • 制度・要綱の改正、手続きの簡素化、ECRSの効果的な実施など、ICTツール活用以外のプロセスにおいて改善効果が高いと認められる取組
 
デジタルツール賞

ツールの使い方が巧みな取組

  • 複数のツールを組み合わせたり、難易度の高いツールの利用した取組
DXマイスター賞 着眼点の鋭さと工夫に満ちた取組
  • デジタル化部分と非デジタル化部分のバランスがよい取組
  • 既存のツールを改修して効率化を実現した取組など
Next未来賞 今後の可能性や発展を期待させる取組
  • 二次開発など次の展開が予定されている取組
  • 他の業務への応用が期待できる取組など

知事賞が1件、DX推進監賞が3件、プロセス革新賞、デジタルツール賞、DXマイスター賞、Next未来賞の4賞を合わせ29件が受賞されました。


知事賞(1件)

組名

環境部の各種取り組み

  • 環境部内ノウハウ蓄積・共有システム構築(環境部デジケンプロジェクト)
  • 兵庫県環境マネジメントシステム照会とりまとめ業務の効率化
  • 市町照会とりまとめ業務の効率化・メール一斉送信業務の効率化

取組内容と効果

取組概要
取組名 環境部デジケンプロジェクトの取り組み 兵庫県環境マネジメントシステム照会とりまとめ業務の効率化 市町照会とりまとめ業務の効率化・メール一斉送信業務の効率化
取組内容

環境部内横断のデジタル化推進検討会、通称デジケンを設置。2024年7月から始動し、部内各課各班から1名ずつ選ばれたメンバーで構成。共通認識として、ECRSの原則や見直し負担より中長期的な効果の優先を徹底。デジケン共通の取り組みとして、Microsoft365などを活用した部内外のデジタル化による好事例や法解釈事例の共有のほか、Q&A集などをまとめた掲示板を作成。

様式による回答を廃止し、WEBフォームによる回答に移行。回答データをkintoneで一元管理し、集約の時間を大幅に削減。回答時に受付完了メールが自動配信される仕組みも実装。

入力制限を設けた回答様式をMicrosoft Excelで作成。回答を自動集計するプログラムをExcelVBAマクロで作成し、集計作業を自動化。プログラムも後任者が編集、変更しやすいように工夫。送信先宛名等の設定とファイル添付のプロセスを自動化し、メールを一斉作成するプログラムをExcelVBAマクロで作成。

効果

ノウハウの検索・回答時間に係る時間を次のとおり削減。

  • 導入前:平均2時間/1件
  • 導入後:1分/1件

ノウハウをすべてデジタル上で一元管理できる仕組みを構築することで日常業務に組み入れやすく、好事例から好事例を生む好循環を実現。

転記・集約作業に係る時間を次のとおり削減。

  • 導入前:152時間
  • 導入後:1時間

集計等作業に係る時間を次のとおり削減

  • 導入前:5日
  • 導入後:5分

メール作成作業に係る時間を次のとおり削減

  • 導入前:半日
  • 導入後:15秒

評価ポイント

環境部からはエントリーが4件あり、各事例の素晴らしさもさることながら、個別の取り組みとして進めるのではなく、管理職を巻き込み、部全体としてプロジェクトチーム(デジケン)を立ち上げ、デジタル化やナレッジの共有を推進した創意工夫とチームワークが総合的に評価され、知事賞受賞となりました。
職員全体の知識向上と機運醸成に貢献しているスケールの大きな取り組みであり、今後も全庁的にDXを推進する過程で、庁内のロールモデルとしたい好事例です。

 

知事賞を受賞された環境部のみなさん

 

DX推進監賞(3件)

取組名 庁内ポータルサイトの構築 保健師記録の電子化 技能関係表彰事務・統計事務の効率化
所属名

財務部

県政改革課

保健医療部

総務課・健康増進課・12健康福祉事務所

産業労働部

能力開発課

取組内容 全庁共通で必要な情報に容易にアクセスできる庁内ポータルサイトを職員が内製で構築した。
  • 手書きの保健師記録をkintoneに入力
  • 上司の確認をkintone上で行う
  • 訪問件数をkintoneのクロス集計機能を活用して集計
  • 推薦依頼から表彰式案内までプロセス全体をkintoneに変更
  • 推薦調書の入力フォームの電子化、調書作成の自動化、複数人による進捗・プロセス管理、各種連絡の一斉送信対応、センシティブな情報等のMyページによる対応、メンテナンス等運用の容易性を実現

 

プロセス革新賞・デジタルツール賞・DXマイスター賞・Next未来賞(29件)

部局名 所属名 業務・手続名

教育委員会事務局 文化財課 文化財課業務のDX推進 プロセス革新賞、デジタルツール賞、DXマイスター賞
県民生活部 県民躍動課 大規模災害ボランティア活動応援プロジェクト プロセス革新賞、デジタルツール賞、Next未来賞
土木部 道路保全課 特殊車両通行許可申請のオンライン受付 プロセス革新賞、デジタルツール賞、Next未来賞
福祉部 総務課 部長の本会議答弁調整のTeamsでの実施 プロセス革新賞、Next未来賞
福祉部 国保医療課 減免統一検討チームにおける減免基準の検討と市町との情報共有のための掲示板の開設 プロセス革新賞、Next未来賞
農林水産部 農業改良課 農薬管理指導士に関する手続きのオンライン化 プロセス革新賞、Next未来賞
阪神北県民局 伊丹健康福祉事務所 川西・猪名川エリアにおける医療・介護施設間の食事情報の共有化 デジタルツール賞、DXマイスター賞、Next未来賞
企画部 統計課 推計人口データのヴィジュアライゼーション デジタルツール賞、Next未来賞
危機管理部 防災支援課 令和7年度BCP・BCM支援プログラム申請フォーム デジタルツール賞、Next未来賞
兵庫県病院局地方機関 県立はりま姫路総合医療センター 紹介元医療機関へのFAX送信業務効率化 デジタルツール賞、Next未来賞
東播磨県民局 総務企画室 会議室・自動車運転員予約業務 デジタルツール賞、Next未来賞
西播磨県民局 龍野健康福祉事務所 Teamsを活用した病院立入検査業務の効率化 デジタルツール賞、Next未来賞
総務部 教育課 申請書等の提出の簡略化 デジタルツール賞
総務部 管財課 庁舎管理連絡フォーム デジタルツール賞
福祉部 地域福祉課 「生活保護百問百答」の電子化 デジタルツール賞
福祉部 高齢政策課 介護支援専門員資格の紐づけパスワード通知アプリの作成 デジタルツール賞
福祉部 高齢政策課 地域支援事業Q&A デジタルツール賞
福祉部 ユニバーサル推進課 工賃実績報告の業務改善(kintoneの導入) デジタルツール賞
保健医療部 薬務課 薬物乱用防止運動兵庫大会申し込み デジタルツール賞
産業労働部 地域経済課 SDGs経営チャレンジテスト デジタルツール賞
まちづくり部 都市計画課 国県市町共同業務の住民問合せ取りまとめフォーム デジタルツール賞
県民生活部地方機関 男女共同参画センター 図書等予約システムの設置 デジタルツール賞
産業労働部 新産業課 ひょうご研究機関データブック情報収集におけるデジタルツール活用 DXマイスター賞、Next未来賞
県民生活部地方機関 消費生活総合センター 消費生活相談件数等に関する市町からの例月報告 DXマイスター賞
企画部 デジタル戦略課 地域3Dスキャン・バーチャル化の取組 Next未来賞
土木部 技術企画課 Instagramによるインフラ施設等の情報発信 Next未来賞
阪神南県民センター 西宮県税事務所 個人事業税の応対記録管理 Next未来賞
東播磨県民局 加古川土木事務所 会議室・公用車予約システム Next未来賞
但馬県民局 新温泉健康福祉事務所 Teams承認機能を活用した簡易決裁 Next未来賞

授賞式

デジCANコンテスト2024

式典には受賞者のほか、企画部役職員なども含め、約70名が参加しました。

日時

令和7年3月24日(月曜日)14時30分から

会場

兵庫県私学会館2階「大会議室」

式次第

  1. 開式
  2. 賞状の授与
  3. 企画部長お祝いの言葉
  4. DX推進監お祝いの言葉
  5. 受賞者代表プレゼン(知事賞を受賞した環境部)
  6. 環境部長ビデオメッセージ
  7. 閉式

知事賞授与

受賞者のみなさん

お問い合わせ

部署名:企画部 デジタル改革課

電話:078-362-3062

内線:79171

FAX:078-362-9027

Eメール:digital@pref.hyogo.lg.jp