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新年あけましておめでとうございます。
令和7年(2025年)は干支では乙巳(きのとみ)の年。
今年は、蛇が脱皮するように生まれ変わり、新しいステージに移行する「節目の年」とされ、実際、戦後80年、阪神・淡路大震災30年、大阪・関西万博開催など、まさに時代を画する年といえそうです。
阪神・淡路大震災30年では、これまでの基本コンセプト「忘れない」「伝える」「活かす」「備える」に、新しく「繋ぐ」を加え、キャッチフレーズも『うすれない記憶はない。つなぐべき決意がある。』としています。
災害の記憶だけでなく、節目の年だからこそ「繋ぐ」決意を持って過ごしたいと思います。
今月は、西播磨県民局の防災に関する「繋ぐ」取り組みをお伝えします。
西播磨県民局では管内の県立高等学校等を対象に、防災教育講座を実施しています。防災に関する専門的知識を修得された地域の防災士の皆さんから、避難所運営ゲームや救急搬送、ロープワークなどのいざと言うときに役立つ実践的な内容を指導してもらっています。
事業を始めて8年、昨年度までに延べ89校、18,000人以上が受講し、定着した取り組みになっています。今年度も12月までに18校で約3,000名の生徒が受講しました。実際に災害があった場合、様々な場面で若い彼らに即戦力として活躍してもらうことを期待しています。
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龍野高校 |
1月17日で、阪神・淡路大震災から30年を迎えます。この日を中心に県内各地で様々な防災の催し事が開催されます。西播磨県民局でも1月21日(火曜日)に、神戸地方気象台から講師をお招きして南海トラフ地震に関するワーキング・防災講演などを行います。
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昨年は元旦の能登半島地震に続き、8月8日には宮崎県日向灘で地震が発生。これに伴って「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されました。どう対応すればよいか、戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。この南海トラフ地震がひとたび起これば兵庫県内でも津波などにより甚大な被害が出ることが予想されています。
また、西播磨地域は山崎断層帯が横断しています。記録によると868年に大きな地震があり、活動周期は千数百年から2千数百年と言われています。直近では、昭和59年(1984年)5月30日に山崎断層帯の一部である暮坂峠断層を震源とする兵庫県南西部地震が起き、マグニチュード5.6、震度4が記録されています。今後30年の発生確率は北西部で最大1%ですが、いつ起こってもおかしくない状況になっているということを忘れてはいけません。
日頃から、地域の講演会や訓練などに参加し、近隣の方々と一緒になって防災意識の向上を心がけたいものです。
兵庫県付近の活断層 |
しっかりした節を作り、より大きく成長するためには、それを貫く芯が必要です。
高浜虚子の新年の句に「去年今年貫く棒のごときもの」があります。
今年一年、「繋ぐ」をキーワードに、西播磨を元気にする芯を持って、県民局一丸となって各種事業に取り組みます。今年もよろしくお願いします。
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