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更新日:2021年7月7日

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心と体の痛みを和らげるために

がんの医療では、「がんを治す」ことはもちろんのこと、患者さんやご家族の「生活の質」も同じように大切と考えています。がんに伴う心と体の痛みを和らげ、生活やその人らしさを大切にしていただくために、がんと診断された時から緩和ケアを提供します。

緩和ケアとは

がんの療養中は、痛みや吐き気などの体の不調と、不安や気分の落ち込みなどの心の不調が、患者さんの日常生活を妨げ、仕事や経済的な社会生活にも影響を及ぼすことがあります。緩和ケアでは、患者さんとご家族が自分らしく過ごせるように、医学的な側面に限らず、つらさを和らげる医療やケアを積極的に行い、社会生活を含めて支えていくことにより、療養生活の質をよりよいものにしていきます。

緩和ケアを、「がんが進行した患者さんに対するケア」と誤解している患者さんやご家族は少なくありません。緩和ケアは、がんと診断された時から受けていただくものです。また、がんの治療の状況や、入院・外来、在宅療養などの場を問わず、いつでも、どこでも受けることができるようになっています。

がんに伴う体の痛みのほとんどは、鎮痛薬を適切に使うことで治すことができます。痛みを我慢しないで症状を具体的に医療者に伝え、十分な治療を受けることが大切です。

緩和ケアを受けるためには

いつでもどこでも切れ目無く、緩和ケアが受けられるように、がんの診療に携わる医師と医療従事者は、緩和ケアに関する研修を受け、知識と技術を習得しています。兵庫県では、6,411名(令和3年3月末時点)が、研修を修了しました。まずは、主治医や看護師にご相談ください。

心や体の痛みの治療のほか、患者さんの社会生活やご家族を含めたサポートを行うために、さまざまな職種のメンバーが集って「緩和ケアチーム」を作っています。緩和ケアチームは、入院、通院治療を通じて、緩和ケアを提供します。また、緩和ケア病棟に入院するという方法もあります。兵庫県では、55病院に緩和ケアチーム(平成25年12月時点)があり、17病院に計352床の緩和ケア病棟があります(平成26年11月時点)。

緩和ケアチームや緩和ケア病棟のある医療機関は、兵庫県医療機関情報システム(外部サイトへリンク)から検索することができます(「医療機能で探す」をクリック→「生活習慣病で探す」をクリック→「がん関連医療機能」をチェックして「次へ」→「緩和ケア病棟」あるいは「緩和ケアチームによる緩和ケア」をチェックして「次へ」)→市区町村などを選択して「検索」)。

お問い合わせ

部署名:保健医療部 疾病対策課

電話:078-362-3202

FAX:078-362-9474

Eメール:shippeitaisaku@pref.hyogo.lg.jp