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更新日:2025年4月14日

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無口だった父を変えたエール。

吉岡美帆さん
セーリング選手、県立芦屋高等学校出身

 

「俺の生きがいだ」。

私の父親は無口であまり物事に興味を示すタイプでもなくて、私がオリンピックを目指すと決めた時はどちらかと言うと反対していました。でも、私はそれを押し切って頑張ってきて、全日本大会で優勝した時に認めてくれたのか、それからはすごく応援してくれるようになりました。今では「俺の生きがいだ」って、言ってくれて。無口だった父親が、人が変わったかのように本当に明るくなりました。こんなにも喜んでくれて、元気になってもらえるんだって、私の活躍が父親へのエールになったのかな。その変化は私がセーリングを頑張る力にもなりました。
セーリングのルールは複雑でとても難しく、父親にルールを教えたことがないんですが、いつの間にか自分で勉強していたみたいです。航跡をリアルタイムで見れるトラッキングシステムも使いこなしながら、「あの時こうしたからダメなんだ」とかダメ出しされることもあります。正直、「何が分かるんだ」とムカつく時もありますけど、的を得ている時もあって。でも、パリオリンピックの時には「今までこれだけ頑張ってきたんだからできる!」って背中を押してくれました。嬉しかったです。

 

二人で一つのものを操る、だからこそ。

二人で船に乗るので支え合いができます。特に落ち込んだ時にどう立て直すか、パートナーの支えがすごく力になります。「頑張ろう」って、その一言だけでも言ってくれると頑張れます。人見知りだったこともあってセーリングを始めた頃はパートナーに意見を言いにくい時もありましたけど、二人で一つのものを操るので、包み隠さず話し合うことが重要だなって思っています。1秒タイミングがずれるだけで変わるので、速く走らせるためにはビタっとコンビネーションを合わせる必要があります。もちろん意見がぶつかることはありますけど、目指すところは同じ。同じ最終目標に向かうまでにぶつかることも必要なことだと思っています。

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