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淡路島では、入道雲が空高くそびえ、海からの風にも夏の力強さを感じます。
昼間は厳しい日差しが続きますが、朝夕には心地よい風が通り抜ける瞬間もあります。引き続きエアコンの活用やこまめな水分補給などを心がけ、無理のない夏の過ごし方を意識してまいりましょう。
今回は、自然環境に影響を及ぼす「特定外来生物」の“ナガエツルノゲイトウ”と“クビアカツヤカミキリ”についてお話ししたいと思います。
ナガエツルノゲイトウ
ナガエツルノゲイトウ(淡路島での繁殖状況)
クビアカツヤカミキリ
〇「特定外来生物」への対応
「特定外来生物」とは、環境省によれば、「外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれのあるもの」の中から、「外来生物法」に基づいて指定されています。
環境省HP https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/outline.html(外部サイトへリンク)
これらの生物の中には、私たちの暮らしに深刻な影響を及ぼすものもあり、近年では「ヒアリ」や「セアカゴケグモ」といった外来種が国内で発見され、テレビや新聞で大きく報道されたことを覚えておられる方も多いのではないでしょうか。
兵庫県では近年、「ナガエツルノゲイトウ」という特定外来生物の繁茂が問題となっています。南米原産の水草であるこの植物は非常に繁殖力が強く、生態系のバランスを崩すだけでなく、河川や農業用水路を塞いだり、直接田畑に入り込むことで農業被害等にもつながります。淡路地域でも一部の水域で繁茂が確認されており、県としても対策本部を設けて関係機関や地域の皆さまと連携し、防除作業に取り組んでいます。
「ナガエツルのゲイトウ」のチラシ
防護ネットを使用した防御作業(一例)
遮光シートを使用した防御作業(一例)
また、「クビアカツヤカミキリ」という昆虫も、県内では阪神間を中心に被害が確認されています。この昆虫は、サクラやウメ、モモなどの樹木内部に産卵し、幼虫が木の内部を食害することで枯死させてしまいます。現在のところ、淡路島では発見されていませんが、今後の侵入・拡大を防ぐためにも、引き続き注意深く監視していく必要があります。
「クビアカツヤカミキリ」のチラシ
特定外来生物への早期対応には、地域の皆さまの気づきとご協力が欠かせません。日常の中で「何かおかしい」と感じられる植物や昆虫を見かけた際には、ぜひ通報へのご協力をお願いいたします。
兵庫県では、「特定外来生物通報フォーム」を設けており、スマートフォン等から写真と位置情報を簡単に送信できます。皆さまから寄せられた情報は、関係機関による現地確認や防除活動に活用され、被害の拡大を防ぐ大きな一歩となります。
「ナガエツルノゲイトウ」通報フォームURL
https://arcg.is/vazLv(外部サイトへリンク)
「クビアカツヤカミキリ」通報フォームURL
https://arcg.is/1fS1TS(外部サイトへリンク)
【参考】
ひょうごの環境 : ナガエツルノゲイトウに関するお知らせ(外部サイトへリンク)
ひょうごの環境 : クビアカツヤカミキリに関するお知らせ(外部サイトへリンク)
淡路島のかけがえのない自然と、豊かな農畜水産業を未来に引き継いでいくために、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
8月1日・2日に開催された「第78回淡路島まつりおどり大会」に「県職連」として参加しました。
OBや他地域に異動された方々も駆けつけてくださり、総勢80名を超える大所帯での女踊り、男踊り、鳴り物で大いに盛り上がりました。
祭り会場は熱気に包まれ、地域の皆さまと夏の夜のひとときを分かち合い、淡路の魅力を再確認できる貴重な機会となりました。
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