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(淡路地域)結核について
◆島内の結核の現状
以前は「不治病」と恐れられていた結核は医療の進歩により「薬を飲めば治る病気」となり、罹患率も大きく低下しました。しかし、今でも結核による重症例・死亡例が発生しており、油断できない感染症のひとつです。
淡路島では、結核罹患率が全国や兵庫県全体と比べると高い傾向にあります(図1)。結核を発病する方の7割以上が70歳以上の高齢者で、80~89歳が最多となっています(図2)。
高齢者は結核がまん延していた時代に既に感染している人が多いと言われています。体力や免疫力が低下したときに、身体の中で抑え込まれていた結核菌が再び活動を始め、発病することがあるため注意が必要です。


◆症状が長引くときは、医療機関へ受診を
結核は早期発見・早期治療が重要です。発見が遅れると重症化したり、周囲の人に感染させたりすることがあります。以下の症状が2週間以上長引くときには、医療機関を受診し、結核の可能性がある場合は、「胸部エックス線検査」や「たんの検査」を受けましょう。
- 咳、痰、熱(微熱を含む)
- 食欲不振、体重減少
- 寝汗
- 身体のだるさ
◆年1回は胸部エックス線検査で確認
早期発見には、毎年、胸部エックス線検査を受けることも大切です。家族や身近な人に感染させないためにも、年に1回は職場健診や市の住民健診を利用し、胸部エックス線検査を受けましょう。
◆結核の治療について
結核は確実な内服により治すことが可能な疾患です。標準的な治療は4種類の薬を6ヶ月間または3種類の薬を9ヶ月間服用します。
結核の治療を安心して受け続けていただくために、治療費の一部を公費で負担する制度もあります。
◆高齢者施設の方へ
結核は高齢者に多い病気であり、施設内で発生すると、集団感染となる可能性があります。そのため、結核患者が発生した場合は、感染拡大を防止することを目的として、以下の流れに沿って必要な対象者に健診を実施します。
施設において結核患者が発生した場合
健康福祉事務所(保健所)が調査を行います
主な調査内容
- 患者の症状や経過について
- 患者のサービス利用状況について
- 定期健康診断(胸部レントゲン)の実施状況について
- 接触者について(接触した内容・時間、健康状態など)
対象者を選定し接触者健診を実施します
初発患者の感染性や接触者の感染・発病リスクを評価し、優先度の高い接触者から健診を実施します。
健診内容
- 血液検査(IGRA):感染の有無を調べる
- 胸部レントゲン検査:発病の有無を調べる
※健診内容と実施時期は状況に応じて決定します。
健診結果をもとに事後管理を行います
感染や発病が疑われる際には医療機関での精査や経過観察を行います。
感染者、発病者が多い場合には、さらに対象範囲を拡大して健診を行います。
結核は治療可能な病気であり、恐れる病気ではありません。まずは慌てずに対応することが大切です。洲本健康福祉事務所にご相談ください。
また、健診の実施後は感染対策の見直しを行い、平時の対策へとつなげていくことが重要です。
平時の対策や結核患者への支援についてはこちら↓