ここから本文です。
今年の春は天候にも恵まれ、「花みどりフェア2025」をはじめ、たくさんの方に淡路島へお越しいただき、島内は賑わいを見せました。
ご来島いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
淡路島はこれから夏の旬、「鱧(ハモ)」のシーズンを迎えます。
5月8日には、南あわじ市で第32回鱧供養祭が盛大に開催され、たくさんの関係者が参列しました。
まず、灘土生港で鱧への法要が行われ、その後、船で沼島に渡り、上立神岩の前で感謝の気持ちを込めて放流が行われました。
![]() |
![]() |
鱧の法要 | 鱧の放流 |
鱧は古来より「御食国(みけつくに)淡路」を象徴する食材のひとつです。
淡路の鱧は延縄(はえなわ)漁で1本ずつ釣り上げられ、傷が少ないため、別名「べっぴん鱧」と呼ばれています。
今では、淡路島の夏を彩る風物詩として全国にその名を知られています。
今年も、7月には京都祇園祭の関連行事として、「はも道中」が開催される予定です。
淡路の鱧文化が関西圏を中心に広まりつつあることを、大変嬉しく思っています。
![]() |
![]() |
べっぴん鱧 | はもすき |
さらに、兵庫県では、大阪・関西万博を契機に、県内各地の地域資源を体験できる「ひょうごフィールドパビリオン」を展開しています。
淡路島からは、鱧供養が行われた沼島の「おのころクルーズ」など、29団体が参加し、それぞれが特色あるプログラムを提供しています。
また、島内では「淡路島ならではの本物体験」をご紹介する「AWAJI島博」も開催中です。
観光施設や各種イベントと連携し、訪れる皆さまに淡路島の魅力を存分に楽しんでいただけます。
これからの季節、鱧をはじめとする豊かな食材、風光明媚な自然、そして温かい人々が皆さまをお迎えします。
淡路島にお越しいただき、「御食国淡路」の食と文化をぜひ体感してください。
少し前までは桜でしたが、今は公舎裏の三熊山の新緑が眩しいくらい輝いています。
季節の移ろいを自然で感じることができるのは、実に贅沢で幸せなことだなと改めて実感しています。