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更新日:2025年8月22日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2025年第33週(8月11日~8月17日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について
  2. 腸管出血性大腸菌感染症について
  3. ダニ媒介感染症について
  4. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

1.定点把握感染症について

疾患名

定点あたり

患者数

増減

疾患名

定点あたり

患者数

増減

今週

先週

今週

先週

インフルエンザ

0.25

0.13

手足口病

0

0.4

COVID-19

5.5

3.75

伝染性紅斑

0.4

3.2

急性呼吸器感染症

12.38

11.38

突発性発疹

0

0

-

RSウイルス感染症

0

0

-

ヘルパンギーナ

0.4

0.2

咽頭結膜熱

0

0.4

流行性耳下腺炎

0

0

-

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.4

3.2

急性出血性結膜炎

0

0

-

感染性胃腸炎

1.0

3.6

流行性角結膜炎

0

1.0

水痘

0

0.2

 

 

 

 

 

2.腸管出血性大腸菌感染症について

今週、県内では2人の報告があり、管内でも先週1人の報告がありました。

肉・レバーなどは十分に加熱すること、普段から手洗いを励行するなどの感染対策が

大切です。

  • 腸管出血性大腸菌の感染は飲食物を介した経口感染であり、菌に汚染された食物などを摂取したり、患者の糞便に含まれる菌が口から入ることによって感染します。
  • 非常に少ない菌量でも感染するため注意が必要です。
  • 3~8日の潜伏期間の後、激しい腹痛をともなう頻回の水様便、さらに血便(出血性腸炎)等のほか、急性腎障害や血小板減少、貧血等の症状がみられる溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を引き起こし重症化することもあります。
  • 肉やレバーは内部まで病原体が入り込んでいることがあります。肉・レバーなどの食品は十分加熱し、生や加熱が不十分な肉料理は食べないようにしましょう。生肉を扱った調理器具で他の食材を扱わないようにし、肉を焼く箸と食べる箸は使い分けるようにしましょう。
  • 食事前、排せつ後、排せつ介助の後などは石鹸を使い流水でしっかり手洗い行う等、感染対策を心がけましょう。

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 腸管出血性大腸菌Q&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177609.html

 

 

3.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

今週、県内で1人の報告があり、累積患者数は8人と昨年の4人を超えました。

マダニが多く生息する籔や草むらに入る時は、肌の露出を少なくしマダニに咬まれないようにすることが大切です。

  • 重症熱性血小板減少症候群は主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。SFTSウイルスに感染したペットのネコやイヌから人への感染例も報告されています
  • 6日〜2週間の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、時に頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こすことがあります。
  • 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボンの着用。足を完全に覆う靴を履く。帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしマダニに刺されないようにすることが大切です。
  • 活動後はマダニに刺されていないか、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などを確認しましょう。
  • 吸血中のマダニに気づいた時は、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。その後は、2週間程度、体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関に受診しマダニに咬まれたことを伝えましょう。

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

4.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

 

今週、管内の定点あたりの患者数は5.5人(先週3.75人)と増加しています。

手洗い、手指消毒、咳エチケット、効果的な換気などの基本的な感染対策を心がけましょう。

  • 感染経路は、エアロゾル感染、飛沫感染、接触感染で、発症前から感染性があります。潜伏期は1~14日(平均5~6日)間で、症状は発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚障害、下痢など多様です。多くは軽症ですが、高齢者や基礎疾患を持つ方は重症化しやすいので注意が必要です。

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-1

グラフ・データで見る管内の感染症情報(2025年33週)

 

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:384KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:84KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:516KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp