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更新日:2025年7月25日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2025年第29週(7月14日~7月20日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について
  2. 百日咳の流行が継続しています
  3. 伝染性紅斑が警報レベルとなりました
  4. 海外へ渡航される皆様へ

1.定点把握感染症について

疾患名

定点あたり

患者数

増減

疾患名

定点あたり

患者数

増減

今週

先週

今週

先週

インフルエンザ

3.63

3.13

手足口病

0.2

0.2

COVID-19

2.88

1.63

伝染性紅斑

2.0

1.8

急性呼吸器感染症

13.75

14.13

突発性発疹

0.4

0.8

RSウイルス感染症

0

0

-

ヘルパンギーナ

0.8

1.6

咽頭結膜熱

0.4

0

流行性耳下腺炎

0

0

-

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.0

1.0

急性出血性結膜炎

0

0

-

感染性胃腸炎

1.6

3.0

流行性角結膜炎

1.0

0

水痘

0

0

-

 

 

 

 

 

2.百日咳の流行が継続しています

今週、管内では7人の診断の報告を受けました。県内では179人の報告があり、累積患者数は2,335人になりました。流行が継続しています。

  • 百日咳は百日咳菌による急性気道感染症で感染経路は飛沫感染及び接触感染です。
  • 潜伏期間は7~10日で、症状は、カタル期(かぜ症状)、痙咳期(けいれん性の咳発作)回復期の3つの病期を経て、全経過2~3か月で回復します。
  • いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心です。母親の免疫が十分でなく乳児期早期から罹患する可能性があり、特に新生児や乳児期早期では肺炎や脳症を合併し重症化する恐れあります。まれに死に至ることもあります。
  • 有効な予防法は予防接種です。予防接種を実施していない乳児がいる場合は感染への注意が特に必要です。
  • 咳エチケット、換気を心がけましょう。
  • 咳症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

百日咳2

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 百日咳

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/whooping_cough.html

3.伝染性紅斑が警報レベルとなりました

今週、管内の定点あたりの患者数は2.0人(先週1.8人)と増加し警報レベル(開始基準値2)となりました。流行が継続しています。

「手洗い」など感染対策を心がけましょう。

  • 約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜ症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れ、その後、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
  • 多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜ症状がみられ、ウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
  • これまで伝染性紅斑に感染したことのない妊婦が感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。流行時期には人込みを避け、手洗いの励行に努めましょう。
  • 伝染性紅斑を疑う症状があるときは医療機関へ相談しましょう。

【関連ページ】

厚生労働省HP

  • 伝染性紅斑

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/fifth_disease.html

4.海外へ渡航される皆様へ

夏季休暇を利用して海外旅行を計画されている方もあると思います。

海外では、日本で発生していない感染症がたくさんあります。旅行前には厚生労働省検疫所ホームページで渡航先の感染症の発生情報や適切な感染対策について確認をしておきましょう。

  • 感染症には、潜伏期間が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中又は帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。
  • 帰国後、発熱、咳、痰、下痢などの症状がある時は、医療機関へ「症状の出現時期、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴」などを伝え、医療機関の指示に従って受診してください。

【関連ページ】

厚生労働省検閲所HP

  • 海外へ渡航される皆様へ

https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html

 

グラフ・データで見る管内の感染症情報(2025年29週)

 

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:383KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:85KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:506KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp