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更新日:2025年5月30日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2025年第21週(5月19日~5月25日)の管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について
  2. 百日咳患者の発生状況
  3. 麻しん患者の報告が増えています

疾患名

定点あたり

患者数

増減

疾患名

定点あたり

患者数

増減

今週

先週

今週

先週

インフルエンザ

0.25

0.63

手足口病

0

0.2

COVID-19

0.13

0.88

伝染性紅斑

0.2

0

急性呼吸器感染症

18.88

19.88

突発性発疹

0

0.2

RSウイルス感染症

0

0

-

ヘルパンギーナ

0.4

1.6

咽頭結膜熱

0

0.2

流行性耳下腺炎

0

0

-

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.8

0.8

急性出血性結膜炎

0

0

-

感染性胃腸炎

3.0

3.8

流行性角結膜炎

1.0

0

水痘

0

0

-

 

 

 

 

 

2.百日咳患者の発生状況

県内では今週139人の報告があり、今年の累積患者数は1,187人となり、年齢内訳は10~14歳46%、5~9歳が28%、0~4歳が6%、20歳以上が12%となっています。

流行が継続しています。咳エチケットと手洗いを心がけましょう。

  • 百日咳は百日咳菌による急性気道感染症で感染経路は飛沫感染及び接触感染です。

  • 症状は、カタル期(かぜ症状)、痙咳期(けいれん性の咳発作)、回復期の3つの病期を経て、全経過2~3カ月で回復します。
  • いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心です。母親の免疫が十分でなく乳児期早期から罹患する可能性があり、特に新生児や乳児期早期では肺炎や脳症を合併し重症化する恐れがあります。まれに死に至ることもあります。
  • 有効な予防法は予防接種です。予防接種を受けていない乳児がいる場合は感染への注意が特に必要です。
  • 咳症状が長引く場合は百日咳の可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。

【関連ページ】

兵庫県HP

百日咳とは

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/05hyakunitiseki.html

3.麻しん患者の報告が増えています

今週、県内で1人の報告がありました。累積患者数は12人となり、昨年1年間の報告数を上回りました。

麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身疾患で、空気感染、飛沫感染、接触感染により感染します。その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%が発症します。

  • 麻しんは感染すると約10~12日の潜伏期間の後、38度前後の発熱と咳、鼻水、結膜充血等の症状が2~4日続きます。その後、一度体温は下降ますが再び39度以上の高熱と、発疹が出現します。
  • 発疹出現後3~4日間で解熱し症状は軽快し、合併症がなければ7~10日後には症状が回復します。
  • 麻しんが疑われる場合は外出を控え、事前に医療機関へ電話をしてから、医療機関の指示に従って受診しましょう。受診時にはマスクを着用し、公共交通機関の利用は控えましょう。
  • 麻しんと診断されたら学校や幼稚園、保育所、職場などへ速やかに連絡し、医療機関の指示に従って自宅療養をしましょう。

【関連ページ】

厚生労働省HP

麻しんについて

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

 

グラフ・データで見る管内の感染症情報(2025年21週)

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:382KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:84KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:555KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp