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更新日:2023年12月12日

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【ハード対策】地すべり防止対策事業について

地すべり防止施設等を設置することにより人家、公共建物、河川・道路等の公共施設を地すべり災害より守る事業です。

地すべり防止事業って何をしているの?

地すべり防止対策事業とは地すべり防止施設等を設置することにより、人家、公共建物、河川・道路等の公共施設を地すべり災害より守る仕事です。

ひょうごの地すべり地について

地すべり地の分布図

兵庫県の地すべり地は図に示すように、1:県の北部地域、2:神戸市北部~淡路島北部地域、3:淡路島南端部地域の3つのエリアに集中しています。

それぞれのエリアの地すべり地は地質構造や地すべりの特徴が異なっており、それらに合わせて地すべり防止施設(対策工)を設置しています。

 

<各エリアの地すべりの特徴>

エリア

地質

地すべりの特徴

主な対策工法

1:県北部

新第三系

北但層群

照来層群

比較的規模が大きく、緩慢な動きをするものが多い。

すべり面は泥岩中にあることが多く、地下水供給の増える融雪期に多発する傾向にある。

すべり面は深いものが多いが粘性土化の進行している箇所では浅い。

集水ボーリング工

集水井

2:神戸~

淡路島北部

古第三系

神戸層群

緩勾配の地形で小規模な地すべりが多い。

強度の低い凝灰岩、泥岩をすべり面としている。

流れ盤斜面で層理面に沿って滑動する層面すべりが多い。

杭工

集水ボーリング工

3:淡路島南端

白亜系

和泉層群

中央構造線に近接していることから全体に破砕され、深部まで亀裂が発達している。

破砕帯地すべりに分類される。

すべり面は岩屑崩土中または、その基底面に存在することが多いが、風化頁岩をすべり面としていることもある。

地形は急勾配を呈しており、小規模な地すべりが多い。

降雨に伴って突発的な動きをする。

集水ボーリング工

集水井

地すべり防止施設(対策工)

抑制工の概念図

地すべりの対策工法は大きく、1:抑制工と、2:抑止工の二つに分けられます。

1:抑制工(参考資料PDF)

地すべり地の地形や地下水の状態などの自然条件を変化させることによって、地すべりの滑動力(滑ろうとする力)と抵抗力のバランスを改善し、地すべり運動を停止または緩和させる工法です。

  • 地下水排除工(横ボーリング工、集水ボーリング工,集水井工,排水トンネル工)
    →地下水位を低下させることで、地すべりの活動を緩和させます。
  • 排土工
    →移動土塊の頭部の荷重を除去することにより、地すべりの活動を緩和させます。
  • 押さえ盛土工
    →移動土塊の末端側に土を盛ることで、地すべりのすべる力に対抗します。

2:抑止工(参考資料PDF)

構造物の持つ抵抗力を利用して、地すべりの運動の一部またはすべてを停止させる工法です。

  • 杭工
    →移動土塊と不動地盤を縫いつけるように杭を打つことで、地すべりを停止させます。
  • シャフト工
    →大口径の穴を不動地盤まで掘削し、その中へコンクリートを打設する等をして、杭工同様に移動土塊を停止させます。
  • アンカー工
    →不動地盤内に定着させた鋼材の引張力により移動土塊を安定させます。

抑制工の概念図

 

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