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皆さん、こんにちは。
神戸に住んで30年余になりますが、まだまだ市内のたくさんの魅力に触れていない ー 神戸県民センターに着任して改めて感じたことです。特に住居地外の他区のイベントや名所を知っても、「市内ならいつでも行けるから」とついつい行かずじまいになる、長年その繰り返しだったように思います。
今回はそんな神戸市内で私が興味を抱いている事を「〇〇めぐり」と称してテーマごとにご紹介します。
そばめし、お好み焼き ~ 嫌いな人はあまりいないでしょう。私も子どもの頃から大好きです。震災後、長田の被災地から北区の私の自宅近くに引っ越してきてお好み焼き屋さんを営んでいたご夫婦がいらっしゃいました。高齢でお店は畳んでしまわれましたが、うちの家族は皆、その店のそばめしが大好きでした。食べることが叶わなくなってからもそばめしが恋しく、昨春、新長田に異動が決まった時に真っ先に思い浮かんだのが「こなもんめぐり」をしたい!でした。
新長田にはたくさんのお好み焼き屋さんが店を構えています。一説には、お好み焼店集積日本一だとか。食べに行ったあるお店で、「昔は駄菓子屋やケミカルシューズの仕事場の片隅でも鉄板を敷いて(お好み焼きを)焼いとった」という話もお伺いしました。そういや、子どもの頃(三木市ですが)に家から駄菓子屋に具材を持って行くと、お店でといた粉と合わせて焼いてもらっていた記憶があります。
長田のこなもんには幾つかの特徴があります。
4月に県民センターに赴任した時、「令和版 神戸・新長田 鉄板こなもんマップ」(発行:「食のまち神戸長田」推進委員会)なるものを見つけました。新長田近辺のこなもん屋さんが約40店舗掲載されています。以来、副センター長とふたりで19店を楽しく行脚しましたが、全店舗制覇には程遠い状況です。
お店ごとのこなもんの味、ソースの味の違いを楽しみに、新長田のこなもんを食べに来てください。
「令和版 神戸・新長田 鉄板こなもんマップ」(発行:「食のまち神戸長田」推進委員会)(PDF:3,143KB)
かねてより、神戸観光局から「ナイトタイムエコノミー」への熱い思いをお伺いしていました。そしてこの度、神戸観光局の協力のもと、民間企業が企画・編集された「KOBE BAR MAP 2025」が発行されました。神戸の194ものBARが掲載されています。もとより開港以来、外国人との交流の場として神戸にはたくさんのBARがあり、港町ならではの魅力となっています。冊子は市総合インフォメーションセンターや新神戸駅の観光案内所等で無料配布されています。私も早速冊子をいただきましたので、これを手に精力的にお店めぐりを!
今や全国至る所に有名洋食店がありますが、やはり洋食と言えば神戸。老舗と呼ばれるお店の多さでも群を抜くのではないでしょうか。最近、NHKでも神戸の洋食店の特集番組がありました。
私はそんなに洋食店に詳しいわけではありません。どこまでを洋食店というのかわかりませんが、行ったことがあるお店は、グリル十字屋、グリル一平、伊藤グリル、洋食パリス、洋食クアトロ、グリル末松、神戸デュシャン、洋食の朝日、マルシェ、洋食ゲンジ、などなど。改めて思い返すと結構通ってますが、市内にはまだまだ沢山の洋食店(200以上?!)があります。何より残念なのはL’Ami(ラミ)が昨年11月に閉店してしまったことです。長い間、ありがとうございました。
洋食店に関しては、2023年に神戸市経済観光局が30店舗を紹介する「神戸スター洋食ガイドマップ」を作成されています。更に詳しい方がいらっしゃったら是非美味しいお店を教えてください。
10数年前の事ですが、6年半在籍していた職場のチームで3~4週に一度は必ず食事に行っていました。お店はほぼイタリアンだったので、県庁近くのピザが有名なお店など通った店舗数は約100軒。今でも不定期に集まりますので、新しい神戸のイタリアンを探索中です。
最後に今一番興味を惹かれているものを。
市内の「銭湯」です。もちろんスーパー銭湯も1日楽しめる娯楽場所なのですが、個人的に興味を持っているのは、昔ながらの地域の人々に愛される「お風呂」。
巷ではサウナが流行っていますが、銭湯でも「整い」ます!きっと。サウナが付いてる銭湯も結構ありますし。
ただ、銭湯は見知らぬ他人と素っ裸で同じ空間を共にするので抵抗がある方もいるかもしれません。私の場合、子どもの頃から長らく銭湯通いでしたので何の抵抗もありません。ちなみに三木市に居た当時は幼馴染のお爺ちゃんが経営する銭湯など3か所を利用していましたが、そのうち今でも営業を続けておられるのは1軒のみとなってしまいました。
神戸の銭湯でも昨年6月に兵庫区で70年にわたって地元住民の心と体を温めてきた老舗「東湯」が惜しまれつつ廃業しました。何十年も前に一度入浴したことがあったのですが、最後にもう一度お伺いできなかったのが悔やまれます。
ここ新長田の庁舎近くにも幾つか銭湯があります。これまでなかなか入浴するタイミングこそありませんでしたが、入り口の湯のれんを見る度、気になっていました。
調べてみると、神戸市や公衆浴場業生活衛生同業組合のサイトに市内銭湯が詳しく紹介されています。神戸市では大人と子どもで利用すると子どもの入浴料金が無料、大人が半額(子ども一人につき、大人一人)となる「地域子育て入浴割引制度」があるほか、定期的にスタンプラリーも実施されているようです。
銭湯リスト | 兵庫銭湯物語 | 兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合(外部サイトへリンク)
神戸市内に29の銭湯、全て巡った市職員が二つの「推し銭湯」を解説!|神戸市公式note(外部サイトへリンク)
広報KOBE(2023年8月号/銭湯特集)(外部サイトへリンク)
これから市内銭湯めぐりで地域の皆さんと文字通り「裸のつきあい」をしてみるのもいいかなと思っています。いずれ皆さんにも市内銭湯めぐりをご紹介します。
兵庫県神戸県民センター長
内藤 良介
≪以下に「過去の神戸県民センター長だより」のリンク先を掲載しています。≫
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