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県内各地で行っている県の主要施策の取り組みなどをクローズアップします |
【 ひょうご楽市楽座会場ほか(尼崎市)】
「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた機運を醸成するために8月、関西・瀬戸内地域で空飛ぶクルマでのビジネス化に取り組む(一社)MASCと連携してデモフライトイベントを開催。デモフライトでは、自動飛行により上空50mを時速36kmで約1.5km周遊しました。会場ではコックピットの試乗体験会、VR(仮想現実)を用いた操縦体験コーナーを設け、「先端技術を間近で体験したい」と訪れた参加者でにぎわいました。県では国や有識者、事業者と連携し、観光や救急医療、災害対応など幅広い分野を視野に、県内の産業への還元を見据えた具体的な活用策を検討していきます。
空飛ぶクルマ事業者6社((株)SkyDrive、(株)Soracle、丸紅(株)、(一社)MASC、オリックス(株)、兼松(株))の実務担当者が空飛ぶクルマが兵庫県内や関西圏、瀬戸内地域などで活躍する将来像を語る座談会も実施しました。
コックピットの試乗体験者からは「思ったよりも広い」「これが空を飛ぶなんてわくわくする」などの声が。 |
会場上空の映像を見ながらスティックを操作し機体を疑似操縦できるブースも。 |
【 尼崎市記念公園ベイコム総合体育館】
「人権文化をすすめる県民運動」推進強調月間の8月に毎年開催されている「ひょうごヒューマンフェスティバル」。今年は「ひょうご・ユニバーサルデイ」も開催。手話を交えた吹奏楽の演奏や、車いす利用者が健常者とペアで踊る車いすダンス、人権や平和、命をテーマにした講演会などが行われました。身体や視覚、聴覚の障害の疑似体験では、視覚が不自由な状態での歩行体験などが行われ、参加者から「見えないと、突然話しかけられるのも怖いことが分かりました」との声も。障害者スポーツ体験会、世界の民族衣装などの展示もあり、国や人種、障害といった多様性を認め合い、誰もが生きやすい社会について考える一日となりました。
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手話ブースでは、参加した小学生が真剣に学ぶ姿も。 |
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木や植物の茎などでできた世界各国の楽器。音色も素朴で温かみを感じられます。 |
障害者スポーツの一つ「ボッチャ」。ボランティアスタッフとして参加した県立尼崎高校の生徒も体験。「ボールが軟らかくて握りやすく、楽に投げられました」 |
【 県立農業大学校(加西市)】
経営として成り立つ有機農業の担い手や地域のリーダーなどを育成するため、2026(令和8)年4月、加西市にある県立農業大学校に有機農業アカデミー(有機農業課程)を開講します。それに先立ち、7月から12月にかけて計5回の「有機農業アカデミープレコース」を開催。8月に行われた第2回では、丹波市にある(株)丹波たかみ農場の高見康彦さんを講師に迎え、県内外の10代~60代の約30人に、太陽熱養生処理やニンジンの栽培に関するレクチャーが行われました。
夏まきニンジンの栽培法についての講義。 |
ほ場を見学。プレコース参加者の一人、三田市の前田渉さんは「生き物との共存を図るコウノトリ育む農法が生まれた兵庫県に、このような学びの場ができるのは意義深い」と話しました。 |
県立農業大学校 有機農業アカデミー開設準備室 小田垣浩二室長(左)
同室推進担当課 濵野宏治課長(右)
関西初となる農業大学校の有機農業課程「有機農業アカデミー」は、1年間で農業技術をはじめ流通や販売、経営について体系的に学ぶことができます。県内で先進的な取り組みを行っている有機栽培農家や流通事業者、小売店のバイヤーなどを講師に迎えた実践的なカリキュラムが特長。特に実習に重きを置き、各学生には専用の露地ほ場とビニールハウスが割り当てられ、10品目以上の野菜の栽培方法を学びます。県内各地の有機農家の下での実習も定期的に行い、年間を通した技術や経営の実情が学べ、卒業後のスムーズな就農を後押しします。早くから有機農業への取り組みを進めてきた本県で本格的に学びたい人に、ぜひ入学してほしいと思います。
詳しくは「県立農業大学校」のHPへ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
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