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神戸市東灘区にあった作家、谷崎潤一郎の旧邸「鎖瀾閣(さらんかく)」は谷崎自らが設計し、1928(昭和3)年に建てられました。和洋中の要素が融合した独特の構造でしたが、阪神・淡路大震災で全壊しました。「どんな建物だったのかを正確に残しておこう」と改めて資料を整理し、実際に見て回っているような感覚になるVR(仮想現実)映像を作成、2月から公開しています。谷崎には私生活を反映した作品が多く、暮らしぶりを知ることで作品の味わいも深くなります。旧邸をVRで体感してください。(NPO法人潤理事長 たつみ都志さん)
倒壊前の鎖瀾閣(南面)。写真提供:芦屋市谷崎潤一郎記念館
VR映像(北西から見た外観)。奥から客間棟、階段棟、書斎棟。書斎棟の手前には出入り口のある平屋の小部屋も。画像提供:NPO法人潤
VR映像は別の旧邸「倚松庵(いしょうあん)」で公開中
【日時・期間】土曜、日曜、祝休日10時~16時
【場所】倚松庵(神戸市東灘区住吉東町1-6-50)
【問い合わせ】同施設
【電話】078-842-0730
【ファクス】078-391-0978
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