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農学職

就農希望から、商品開発の相談まで。責任は大きいけど、その分ゴールにたどり着いた時に一緒に喜べるのが嬉しい。

魅力あふれる地元の特産品をもっと多くの人に伝えたいと思い、兵庫県職員に。

        農学職・男性1

農林水産部流通戦略課 副主任

 生まれも育ちも兵庫県です。大学の4年間だけ県外に下宿しており、両親や祖父母から送られてきた兵庫県の玉ねぎや黒豆を食べた時に、「やっぱり美味しいな」と思い、それを友人や先輩に食べてもらった時に、「こんなに美味しいものがあるんだね!」と驚いてもらえたのが嬉しい反面、県外にはまだ兵庫の特産品の魅力が伝わっていないなと実感しました。魅力あふれる県の特産品を県内の方だけでなく、県外の方にも知ってもらいたいと思ったこの経験が、兵庫県の農学職を目指すきっかけになりました。

  「農学職」と聞くと、農業のイメージが強いかもしれません。もちろん農家の方と関わりながら進めていく業務もありますが、それだけではなく、配属によっては県の特産品の認定や栽培に関する研究を行う部署も。農学職には「行政」「普及」「試験研究」の3つの分野があり、私は昨年度まで「普及」の分野に所属していました。県下に13か所ある農業改良普及センターでは、農業者と直接関わりながら、技術指導や経営面のサポートなど、現場の最前線で活動しています。その中で私は女性農業者の支援や、農産物の加工・販売までを行う「6次産業化」の支援などを行っていました。また、広大な県内で土地によって異なる風土を肌で感じながら様々な経験ができ、幅広い業務に携わることができるのが兵庫県の農学職の特徴だと思います。

 

前例のない女性農業者向け発表大会の企画立案に挑戦。

農学職・男性2 前所属である南淡路農業改良普及センター在籍中に、男女共同参画の一環で地域の女性農業者の活躍する場を作るため、農業に対する思いや取り組みを発表する機会を作ったのは、これまでで印象的だった仕事のうちの1つです。地域の女性農業者と関わる中で、皆さんが地域や農業に対する熱い思いを持っていることを知りました。しかし当時、そういった思いを人前で披露する機会がほとんどなかったため、何とかその思いや目標、取り組みを形にできないかと悩み抜いた結果、女性農業者を対象とした発表大会を企画することになりました。農学職・男性7

 ただ、前例のない取り組みだったため、開催の1年前から会場の運営、講師選定、農業者との発表練習など、市役所等の関係機関や農業者と調整をし、慣れない業務ばかりで非常に苦労しました。また初めは、女性農業者の方に「発表してください」とお願いするだけでは受け入れてもらえず、様々な会話を重ね、お互いのことを知ったうえで、「こういうこと挑戦してみませんか?」と聞くと「じゃあちょっとやってみようかな」と快く引き受けてくださり、いかに相手の話を傾聴することが大事なのかを思い知りました。当日は多くの参加者が集まり、発表した方から「発表してよかったわ!今後も頑張っていきたい!」と前向きな声をいただき、励みになりました。また、地域とのつながりが浅い農業者もいらっしゃったのですが、発表を通して、地域の方々に聞いていただくことで「あんなに頑張ってる人がおったんやね」と言っていただけたのも印象的で。そういう方々にとっても刺激になったのかなと思いました。

 

地域の農業者と加工に挑戦したレモンチェッロはコンクール受賞も。

lemoncherro 6次産業化支援の一環で、地域の農業者がレモンのお酒を開発するのを支援しました。その農業者は以前より取引先の方や市役所の方から、レモンの加工品を作ってほしいと要望を受けていて、支援の相談があったのがきっかけでこの取り組みがスタートしました。レモンの加工品といえばレモネードやお菓子などが多いですが、何か珍しくてユニークなものがないか考えていた時、農業者がイタリアで飲んだレモンのお酒が美味しかったというエピソードから、レモンのお酒の製作に挑戦することに。レモンチェッロは、高濃度のアルコールにレモンの皮をつけて、砂糖と水で割って飲むお酒で、日本でいう梅酒のようなイメージです。ただ、お酒を一から作るには免許取得の必要がありハードルが高かったため、商品開発をお願いできる酒造会社を探すことになりました。

 

 何件か候補を探し、幸いにもレモンチェッロのノウハウがある県内の酒造会社に製造していただけることになり、商品開発にあたり、販売戦略を学ぶため、専門家にマーケティングの考え方を1から教えてもらいました。その中で打ち合わせに同行したり、味を決めるにあたって10種類くらいのサンプルを農業者の方と試飲をして、「これは甘さが足りないな」、「もうちょっと皮を漬けてみようか」と、試飲会も実施して味を決めたり、さらには、お酒の展示会や商談会に行って一般の方々にアンケートをとりデザインや販売価格を分析して決めていきました。

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 農業者の方と相談しながら1つずつ計画を立てていくのが非常に大変ではありましたが、逆に「こんな方法もあるのか」と学び、良い経験になりました。商品開発をスタートしてから約2年間、販売まで携わることができ、本当に大きな達成感を得ることができました。さらに昨年度、2つのコンクールで受賞し、地域の特産品として大いに期待できる商品となりました。

 

 

 

 

 

 

お世話になった篤農家さんから言われた一言がきっかけで、仕事への向き合い方にも変化が。

nougyoukasantonosyasin 農学職では、農業改良普及センターに配属されると、1年目に農作業や農家の暮らしを体験する「営農体験」という研修があります。私は地域を代表する篤農家(とくのうか)の方にお世話になりました。当時1年目の私は、先輩方が毎日現場に赴き、栽培技術の指導をしている様子をみて、知識や技術不足で何もできない自分にもどかしい思いを抱いていました。ある時、その思いをポツリと篤農家の方に言うと、「新任職員に技術はほんまに期待してない。それよりも情報を持ってきてほしい」と言われたのがすごく印象的でした。1年目の自分でも、地域や補助事業等の情報などを伝えることができるのではないかと思い、「新任でも役に立てることあるんや!」と気づきました。それ以降、常にアンテナを張り、なるべく多くの情報を農業者の方にお伝えできるようにと心がけています。

 

決算書まで相談する仲になっても、礼儀は大切にしたい。

 農業改良普及センターの仕事は、農業者が経営的にも技術的にも向上するように、現場活動をサポートすること。就農相談から、就農後の栽培技術や商品開発の相談、時には、経営に困っている方と一緒に決算書を見ながら、「ここをもうちょっと改善していきましょうか」とお話しすることもあります。関われば関わるほど責任も大きくなりますが、その分、解決した時に一緒に喜べるのが本当に嬉しいです。農業改良普及センターに所属していた頃は、常に誠意をもって接することを意識していました。「あの子最近元気ないけど大丈夫?」など、実際に耳に入ってくることもあったので、「地域の方は県職員のことをしっかりと見ているんだな」と思いました。挨拶はしっかりするのと、農業者から「これ教えて」って言われたら、その場では返せないことも多かったのですが、持って帰ってなるべく早くお返しすることを意識していました。

 

いつか現場の方々に恩返しできるように。さらなるステップへ挑戦中。

農学職・男性5 初めに少しお話ししましたが、農学職には「行政」「普及」「試験研究」の3つの分野があります。私は昨年度まで「普及」の仕事をしていましたが、広い視点を持って仕事をすることも大事だと考え、上司の勧めもあり、今年度からは「行政」の仕事として、本庁でひょうご食品認証制度の推進を担当しています。ひょうご食品認証制度とは、兵庫県の農水畜産物及びこれらを主原料として県内で製造された加工品について、安心・安全で個性・特性があることを県が認証する制度です。より多くの県民の方に手に取っていただけるよう、兵庫県認証食品のPR等に尽力しています。

 現場で培ってきた農業者の方や県民農学職・男性6の方と同じ目線で、県の農業の発展に貢献し、いつか現場の方々に恩返しができるよう、今後も取り組んでいきたいと思っています。

 異動する時に「すごくお世話になった」、「また戻ってきてほしい」と、ありがたいお言葉を言っていただけたのが今の業務へのモチベーションになっています。異動で戻れる機会があれば、また現場で農業者の皆さんの活躍をもう一度支援させていただきたいと思っています。

 

休日には、農業者に教えてもらった郷土料理を家族に振る舞う時間を。

kyodoryouri ワークライフバランスで意識していることは、仕事と休日を分けることです。今年度は異動があり、休日に仕事のことを考えてしまうこともありましたが、家族と過ごす時間が大切だと考えています。これから挑戦したいのは、前所属で地域の農業者に教えていただいた郷土料理の再現です。地域でとれた野菜を使った郷土料理を振る舞っていただいたのですが、非常に優しい味で忘れられないくらい美味しかったので、その郷土料理を再現するべく練習して、家族と食卓を囲みながら、ひと息つける時間を過ごしたいなと思っています。

 

 

これまでの配属先

平成30年4月 龍野農業改良普及センター

令和3年4月 南淡路農業改良普及センター

令和7年4月 現所属

農業の発展から一人一人が喜ぶ仕事まで。少しでも農業振興の役に立てることが嬉しい。

三木紅葉さん

加古川農業改良普及センター 経営課

主任 

Q.なぜ県で働こうと思ったのか?
 最初は完全に民間志望で、実験研究ができる企業からの内定ももらっていましたが、兵庫県の説明会があると聞いて、大学教授の勧めもあり、大学4回生の5月頃に初めて参加しました。話を聞くうちに、自分の地元で大学で学んだ農業に携わることができる農学職に魅力を感じました。また、現場で農家に指導する普及センターや試験研究を行う技術センター、行政など選択肢が広いことや、3年ごとぐらいに異動があり、働きながら自分に合った仕事を見つけられることがすごくいいなと思いました。
 

Q.入庁前後で感じたギャップは?
 行政というと、パソコンに向かって事務作業ばかりというイメージでしたが、意外に人と関わる仕事が多いことです。大学時代まではあまり人と話すことが得意ではありませんでしたが、実際に現場で仕事をしていると、人と関わる仕事って楽しいなと思うようになりました。
 

Q.印象に残っていることは?
 農林事務所ではイベント関係の仕事が多く、就農フェアや地元の農産加工品をPRするフードセレクションのイベント等に参加しました。補助事業の関係では、牧場を経営している方から「うちの牛乳を使ったジェラートをつくりたい」という要望があり、6次産業化の事業に携わりましたが、これは私が初めて関わった大きな仕事だったので印象に残っています。また、現在は花の生産振興の一環としてフラワープリンセスひょうごと一緒に仕事をする機会も多く、普段できない経験をさせていただいています。
 

Q.仕事をして楽しいと感じる瞬間は?
 自分が携わった仕事が少しでも人の役に立っていると感じるときです。就農希望者と農業法人をマッチングさせる就農フェアでは、そのときに来てくれた学生さんが農業関連の企業に就職したという話を後から聞き、役に立てたという成果が見えてやってよかったなと思いました。今は本庁勤務なので、農家の方と直接話す機会が少なく、県全体の方針決定や全体を見ながら業務を行うことに難しさを感じることもありますが、自分が担当した補助事業を使った方からありがたいと言ってもらえるとうれしいです。今後は現場に行きたいという想いもありますが、本庁に来て初めて分かったこともあるので、よい経験だと思っています。
 

これまでの配属先
平成29年4月 光都農林振興事務所 農政振興第1課
平成31年4月 光都農林振興事務所 農政振興第2課
令和2年4月   農林水産部 農産園芸課
令和6年4月   現所属

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