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尼崎総合医療センター 検査部 |
Q.なぜ民間ではなく公務員を目指したのか、またなぜ各市町村ではなく県を目指したのか?
大学病院の少ない兵庫県では、高度先進医療を兵庫県立病院が担っているため、自身もその一員として兵庫県で働くことを目指しました。また、兵庫県職員の説明会や病院見学で、働く職員の方々はとても明るく、何より職員同士が一体感のある職場であると感じたことも兵庫県職員を志望した理由のひとつです。
Q.これまでの業務で大変だったこと・嬉しかったことは?
超音波検査や当直、採血など何かひとつの業務をこなせるようになるまでに時間がかかり、習得するまでが大変で職場の方々に迷惑をかけることが多かったです。ですが、それができるようになるまで、先輩や上司の方々からは根気強く丁寧に指導していただけました。ひとりで対応できる業務が増えたときは、達成感や嬉しさを感じます。私が携わっている生理検査は、患者さんと接する機会が多いですが、検査終わりに「緊張していて検査が怖かったけど、優しく丁寧に接して頂いて安心しました」と笑顔を見せて頂けることが多く、そのときに嬉しさを感じるとともに、とてもやりがいも感じます。
Q.現在の仕事をする上で心がけていること・大事にしていることは?
検査技師は時代の変化に応じた知識や技能が要求され、常に学び続ける姿勢が大事だと考えています。そのため、学会や勉強会に参加し、適度な自己投資を惜しまず勉強に励み、知識をより深めています。それを業務に生かせるまでには、時間がかかり小さな失敗を繰り返すことが多いので、もどかしさを感じる時もありますが、対応出来るようになった時の達成感や患者さんからの信頼にやりがいを感じます。また、不安な気持ちで来院される患者さんの緊張をどれだけほぐせるか、安心して検査を受けてもらうにはどうしたら良いか、検査をする理由やどのような検査を行うかを分かりやすく伝えるためにはどんな対応や言葉が必要か、色々なことに気遣いながらそれぞれの患者さんに合った対応を心掛けています。
Q.仕事のどういったところに難しさを感じるか?また、県職員として働く魅力やおもしろさを感じる時はどのようなときか?
様々な地域の方や他職種の方と接するため、上手にコミュニケーションをとることに苦戦することもありますが、相手の意図をしっかり汲み取るように努力しています。出身地が同じ方と地元共通の話題があがる、他県出身の方と幼少期や学生時代の比較をするなど、日常会話でおもしろいなと感じることが多いです。患者さんとの会話も同様で、同じ出身地と分かって激励の言葉を頂けるなど、仕事へのモチベーションにも繋がります。
Q.今後チャレンジしたいことは?
臨床検査技師はまだまだ認知度が低いため、小学生や中学生、高校生など学生に向けて、検査技師という職種を知ってもらえるよう、また目指してもらえるよう、職場体験や学校での職業説明会などを行ってみたいと考えています。
これまでの配属先
令和2年4月 現所属
こども病院 検査部 |
Q.現在の主な仕事は?
主に生化学免疫検査に従事しています。小児専門病院のため採血量が非常に少ないことが多々ありますが、工夫をしながら依頼医の要望に応える努力をしています。最近では遺伝子検査も行うようになり、幅広い分野で日々検査を行っています。
Q.なぜ兵庫県職員を目指したのか?
就職活動中にたまたま兵庫県職員の募集をみかけ、兵庫県出身ということもあり受けてみようと思ったことがきっかけです。受験に際し兵庫県職員についていろいろ調べてみると、全国の中でも多くの県立病院数があり、高度な医療を提供していることが分かり、こんな環境の中で仕事をしてみたいと強く思うようになり兵庫県職員を目指しました。
Q.これまでの業務で印象に残っていることは?
以前の職場で微生物検査を担当していましたが、血液培養陽性をドクターに連絡した際、推定菌種について質問がありました。グラム陰性桿菌ではありましたが腸内細菌よりも細く見えたため、緑膿菌やS. maltophiliaなどの非発酵菌群を推定し、S. maltophiliaであればカルバペネム系抗菌薬が無効であることも合わせて伝え、治療に役立つことが出来ました。後日そのドクターから謝辞をいただき、やりがいを感じたことが印象に残っています。
Q.仕事をする上で心がけていることは?
正しい検査結果を臨床に返すことはもちろんですが、可能な限り付加価値を付けた結果を返せるように心がけています。パニック値を報告する際も患者さんの危機的な病態を反映しているか他の検査データと見比べ、もし違和感を覚えたら依頼医に質問や確認をしています。
Q.仕事のおもしろいところ、難しいところは?
臨床検査技師は幅広い分野の検査をこなすことが出来る職種です。私自身これまで生理検査、生化学検査、輸血検査、微生物検査を担当したことがあり、担当が変わるたびに新しいことが出来る楽しさがありました。その反面、最初の頃は知識不足のためたくさん勉強をする必要があることや、検査技術の進歩により新たな検査法が出てくるなど常に情報をアップデートする必要があります。
Q.今後チャレンジしたいことは?
各種認定検査技師の資格を取得したいと考えています。そのためには経験年数や学会での発表、論文の掲載など高いハードルがいくつもありますが、自己研鑽の一環として取り組んでいきたいと思っています。
Q.県職員として働く魅力は?
実際に働いてみて思ったことは非常に働きやすい環境であるということです。例えば相互研修という制度で、他の県立病院でしかやっていないような検査についても学ぶことができるところです。研修を通じて新たな知識を取り入れられることに加え、人脈を広げられることも魅力のひとつです。公務員ということで転勤がありますが、それぞれの病院で異なる特色があるため私はメリットと捉えています。
これまでの配属先
平成25年4月 県立姫路循環器病センター
令和2年4月 現所属
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